# 未来の医療を拓く「光る薬」！核医学用放射性医薬品市場が2032年には約1.97兆円規模へ成長予測

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- カテゴリ: テックニュース
- 公開日: 2026-08-17
- 更新日: 2026-08-17

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## 「光る薬」とは？病気の診断と治療を同時に行う画期的な医薬品

核医学用放射性医薬品とは、特定の臓器や病気の原因となる分子に集まる性質を持つ「運び屋」と、ごく微量の放射線を出す「放射性核種（ほうしゃせいかくしゅ）」を組み合わせた医薬品のことです。この「光る薬」は、主に2つの方法で私たちの健康に役立っています。

- **診断**: 体内に入ると病気の部分で光を発し、PET（陽電子放出断層撮影）やSPECT（単一光子放出コンピューター断層撮影）といった特殊なカメラでその光を捉えることで、病気の場所や進行度合いを「見える化」します。これにより、がんの早期発見や心臓の機能評価、神経疾患の診断などが可能になります。
- **治療**: 病気の部分に集まった薬から出る放射線（α線やβ線）が、その場所の細胞だけを狙って攻撃し、病気を治療します。健康な細胞への影響を抑えながら、効果的な治療が期待できます。

この診断と治療を一体化するアプローチは「セラノスティクス」と呼ばれ、近年特に注目を集めています。診断で病気の場所を特定し、その情報をもとに最適な治療を行うという、よりパーソナルで精密な医療の実現に貢献しています。

## 市場成長を後押しする要因と革新の波

![世界核医学用放射性医薬品市場の成長予測2026 ~ 2032](/wp-content/uploads/2026/08/b40a5f5d3da4651eea8c98e2c4ef819a.webp)

核医学用放射性医薬品市場の成長は、いくつかの重要な要因によって推進されています。

### 医療技術の進化と疾患の増加

世界的にがんの患者数が増加していることや、PET/SPECTといった画像診断装置の性能向上、がん細胞の特定の目印（PSMAやSSTRなど）を狙う分子標的薬の普及が、診断・治療の需要を高めています。特に、診断と治療を同時に行うセラノスティクスは、医療現場での定着が進み、市場拡大の大きな原動力となっています。

### 供給体制の強化と技術革新

医薬品を供給する企業側も、この成長に対応するため、さまざまな投資を行っています。例えば、治療に重要な放射性核種であるLu-177（ルテチウム-177）の生産能力を増やしたり、薬を正確に目的の場所に届けるための独自の技術開発、医薬品の品質を保証する厳しい製造基準（GMP製造）への対応、そして患者さん一人ひとりに合わせた線量を届けるための地域ごとの専門施設（放射性薬局）の整備などです。

### 治療用医薬品の飛躍的な成長

![用途別分類と主要核種の特徴](/wp-content/uploads/2026/08/5472195691b874f99f227f4d3d60c508.webp)

現在、市場では診断用の放射性医薬品が主流ですが、治療用医薬品の成長が著しいと予測されています。2025年には市場全体の約43.57%を占める治療用製品の売上比率が、2032年には約48.71%にまで上昇すると見込まれています。これは、甲状腺疾患に使われるI-131（ヨウ素-131）や、がん治療で注目されるLu-177を用いた標的治療薬の普及が背景にあります。

## 競争環境と未来への展望

![2025年 上位5社の売上合計シェア](/wp-content/uploads/2026/08/576b095ecc62f70c337a079d6312e80b.webp)

この市場では、Novartis、Cardinal Health、Lantheus、Curium、China Isotope & Radiationといった大手企業が上位を占め、2025年には上位5社で売上全体の約63.25%を占めるとされています。今後の競争の鍵は、放射性核種の安定的な確保、病気を狙う標的分子の開発、確かな臨床データ、高品質な製造、そして患者さんのもとへ確実に届ける「ラストワンマイル配送」といった、統合的な能力を持つプラットフォーム企業に集約されるでしょう。

### 地域ごとの成長と課題

地域別に見ると、2025年には米州が約48.19%と最大の市場を形成しています。これは、高度な医療インフラと革新的な医薬品への高い支払い能力が背景にあります。一方、アジア太平洋地域は、2032年には約20.86%にまで市場シェアを拡大すると予測されており、中国、日本、韓国などでの核医学部門の整備や装置の更新が成長を支えるでしょう。

しかし、この分野には課題も存在します。一部の放射性核種が限られた施設でしか生産できないこと、生産と患者の予約が密接に連動すること、専門的な知識を持つ人材の不足、高額な設備投資などが挙げられます。これらの課題を乗り越え、より多くの患者さんに「光る薬」を届けるための努力が続けられています。

## 私たちの生活にもたらされる未来

今後数年間で、セラノスティクス、特定の標的を狙う放射性核種治療、そして病気に特化したPETトレーサーの拡大が、この市場をさらに牽引していくでしょう。研究段階では、Ac-225（アクチニウム-225）のような新しい放射性核種や、AI（人工知能）を活用した画像解析、患者さん一人ひとりに最適な線量を計算する技術などが、さらなるイノベーションをもたらすことが期待されます。

世界のがん患者数は、2022年の約2000万例から、2050年には年間約3500万例に達すると予測されており、腫瘍（しゅよう）核医学の長期的な需要は非常に高いと言えます。この「光る薬」は、病気の早期発見から効果的な治療、そして再発のモニタリングまで、医療のあらゆる段階で私たちの未来の健康を支える重要なカギとなるでしょう。

### レポート詳細はこちら

詳細な市場調査レポートは、以下のリンクから確認できます。

- [核医学用放射性医薬品レポート](https://www.lpinformation.jp/reports/629698/radiopharmaceutical-for-nuclear-medicine)

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