# 迫り来る「近視大流行」に挑む！治療薬開発の最前線を読み解くグローバル市場調査レポート

- 出典: fture-scope（https://future-scope.net/）
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- カテゴリ: テックニュース
- 公開日: 2026-08-30
- 更新日: 2026-08-30

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## 世界が直面する「近視の波」

現代社会において、近視は世界中で急速に広がりを見せています。2000年には世界人口の約22.9%だった近視の有病率は、2020年には約34%にまで上昇しました。そして、2050年には実に世界人口の約50%、およそ50億人が近視になると予測されており、これはまさに「近視大流行」とも言える状況です。

特に、東アジア地域や都市部に住む子どもや若年層では、近視の発症率が高い傾向にあります。長時間のデジタル機器使用や屋外活動の減少、近距離での作業増加といった生活習慣の変化が、近視進行のリスクを高める要因として注目されています。

## なぜ近視進行を止めることが重要なのか

近視は単に視力が低下するだけでなく、その進行が将来的に深刻な目の病気につながる可能性があります。特に強度近視（屈折度数がマイナス6.00ジオプトリー以下、つまり非常に近視の度合いが強い状態）は、白内障、緑内障、網膜剥離、近視性黄斑症といった視覚障害のリスクを高めるとされています。

近視の進行は、眼球の奥行き方向への伸長（眼軸長、がんじくちょう：眼球の長さ）によって引き起こされます。この眼軸長の延長を抑制することが、将来の視覚を守る上で極めて重要です。そのため、単なる視力矯正にとどまらず、近視そのものの進行を食い止める治療戦略が強く求められています。

## 治療薬開発の最前線：低濃度アトロピンから経口薬まで

現在、近視進行抑制治療には、低濃度アトロピン点眼薬、オルソケラトロジーレンズ、特殊設計眼鏡などが広く利用されています。これらの治療法は、眼軸長の伸長を抑制し、将来的な目の合併症リスクを低減することを目指しています。

しかし、より効果的で安全性の高い治療法の開発に向けた研究は日々進展しています。その一例として、Santen Pharmaceuticalが開発した「Ryjunea®」は、2025年7月にドイツで発売され、欧州で初めて承認された小児近視向けの低濃度アトロピン点眼薬となりました。これは、小児の視力保護における大きな一歩と言えるでしょう。

### 注目の研究段階治療薬

市場調査レポート「近視進行パイプライン分析2026」では、現在臨床試験段階にある100種類以上の近視進行抑制治療薬候補と、50社以上の関連企業が詳細に分析されています。特に注目すべきは、以下のような有望な治療候補です。

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**ND10（経口錠剤）**

    この治療候補は、固形の経口錠剤として開発が進められています。強膜（きょうまく：眼球の外側を覆う白い丈夫な膜）の生体力学的強度（生体組織が外部からの力にどれだけ耐えられるかという強度）を高めることで、眼軸長の伸長を防ぎ、近視進行を抑制することを目指しています。1,200人以上の小児患者を対象とした研究では、近視進行を75%低減する効果が示され、安全性についても良好な結果が報告されています。これは、点眼薬以外の新たな治療選択肢として大きな期待が寄せられています。

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**OT-101（Ocumension (Hong Kong) Limited）**

    硫酸アトロピン0.01％製剤であり、小児近視の進行抑制を目的とした第3相臨床試験が進行中です。この試験は、無作為化二重盲検プラセボ対照試験（医薬品の臨床試験で、参加者をランダムにグループ分けし、医師も患者もどちらの薬を投与しているか知らない状態で、偽薬（プラセボ）と比較して効果や安全性を評価する、信頼性の高い試験方法）として実施されており、3年間にわたり安全性、忍容性、有効性が評価されています。

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**SYD-101（Sydnexis）**

    こちらも小児近視進行抑制を目的とした低濃度硫酸アトロピン点眼薬で、第3相STAR試験で評価が進められています。3～14歳の小児患者を対象に、近視進行速度の変化を検証しており、将来的な目の病気のリスク低減につながる可能性が検討されています。

## 治療薬開発の現状：後期段階へ加速

このレポートでは、近視進行治療薬のパイプライン（開発中の薬剤群）を、臨床開発段階、薬剤クラス、投与経路といった観点から分類し、分析しています。特に注目すべきは、第3相試験（承認申請前の最終段階の試験）に位置する後期開発品が、近視進行パイプライン全体の約62%を占めている点です。

これは、多くの治療候補が実用化に近づいていることを示しており、将来的に近視進行管理における治療選択肢が大きく拡大し、患者の視覚予後（病気の経過や結末の見通し）が改善される可能性が高まっていると言えるでしょう。

## 未来の視覚を守るために

近視の進行を効果的に抑制し、将来的な重篤な視覚障害を防ぐためには、早期介入、患者一人ひとりに合わせた個別化医療、そして革新的な薬物療法や眼科治療技術の発展が不可欠です。

今回の市場調査レポート「近視進行パイプライン分析2026」は、これらの進展状況を包括的に捉え、今後の市場成長の方向性や主要企業の競争環境を明らかにしています。この情報が、近視に苦しむ人々、そしてその治療に携わる医療関係者や研究者にとって、希望の光となることでしょう。

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