# 重症乾癬治療に新たな光か？「パイプライン分析2026」が示す未来の治療薬開発動向

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- カテゴリ: テックニュース
- 公開日: 2026-09-01
- 更新日: 2026-09-01

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## 重症乾癬とは？なぜ新しい治療が必要なのか

重症乾癬は、皮膚に炎症が起こり、赤みやかさぶた、フケのようなものが生じる慢性的な皮膚疾患「乾癬」の中でも、特に症状が重い状態を指します。2021年時点で世界の重症乾癬患者数は約4,298万人に達し、1990年以降でほぼ倍増していると推計されています。この疾患は皮膚症状だけでなく、関節の痛みや心血管疾患（心臓や血管の病気）のリスク、精神的な負担など、全身に影響を及ぼすことがあります。

これまでの重症乾癬の治療は、主に「生物学的製剤（せいぶつがくせいざい）」と呼ばれる、生物が作り出すタンパク質などを応用した薬が中心でした。これらはIL-17、IL-23、TNFといった炎症を引き起こす特定の物質を標的とすることで、高い効果を発揮してきました。しかし、効果の持続性や安全性、長期使用時の管理、そして既存治療が効きにくい患者さんへの対応など、まだ解決すべき課題が残されています。

## 革新的な治療アプローチが続々登場

今回のレポートでは、重症乾癬に対する100種類以上の開発中薬剤と50社以上の関連企業が分析されています。これらの薬剤は、従来の治療法では難しかった課題を克服し、より効果的で安全、そして患者さんの生活の質を向上させることを目指しています。

特に注目されるのは、モノクローナル抗体（特定の分子に結合してその働きを抑えるように作られた抗体）、小分子阻害薬（比較的分子量が小さく、細胞の中に入り込んで特定の酵素などの働きを阻害する薬剤）、そして新しい細胞療法候補など、多様なアプローチが開発されている点です。

### 新しい作用機序を持つ薬剤の進展

現在、臨床試験の段階では、第3相試験（大規模な患者で有効性と安全性を確認する最終段階）が52.1％と最も多くを占めており、多くの候補薬が実用化に向けて大きく前進していることが分かります。

具体的な進展としては、以下のようなものが挙げられます。

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**細胞療法「CYPS317」**：2026年1月、FibroBiologicsが米国食品医薬品局（FDA）に対し、CYPS317の第1/2相臨床試験（安全性と初期の有効性を確認する段階）開始申請（IND）を提出しました。CYPS317は、他者の線維芽細胞（体の結合組織を作る細胞）を球状に培養したものを利用する「同種線維芽細胞スフェロイド療法」という、従来の薬とは全く異なる細胞ベースの治療法です。これは、炎症経路を調節することで、新しい治療選択肢となる可能性を秘めています。

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**経口TYK2阻害薬「ザソシチニブ」**：2025年12月には、武田薬品工業が経口TYK2阻害薬（免疫反応のシグナル伝達に関わる酵素TYK2の働きを阻害する薬）であるザソシチニブについて、中等度から重症の乾癬を対象とした第3相試験で良好な結果を発表しました。1日1回の服用で、試験に参加した患者さんの半数以上が皮膚症状のほぼ消失または完全消失を達成しており、注射ではなく口から飲める薬として、患者さんの利便性を大きく高めることが期待されています。

これらの新しい治療法は、単に症状を抑えるだけでなく、疾患の進行そのものを根本から制御することを目指しており、乾癬治療のパラダイムシフト（基本的な考え方や枠組みの変化）をもたらすかもしれません。

## 開発を牽引する主要企業と薬剤候補

重症乾癬治療分野では、Guangdong Hengrui Pharmaceutical、SFA Therapeutics、Usynova Pharmaceuticals、UCB Biopharma、Shanghai Huaota Biopharmaceutical、LEO Pharma、Spyre Therapeutics、Huabo Biopharm、Haisco Pharmaceutical Groupなど、多数の企業が研究開発を進めています。

レポートで特に言及されている主要な薬剤候補には、以下のようなものがあります。

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**CMAB015**：Taizhou Mabtech Pharmaceuticalが開発中のモノクローナル抗体で、炎症性疾患を対象としています。特定のサイトカイン（細胞間の情報伝達物質）や炎症経路を標的とし、より選択的な作用で有効性と安全性の向上が期待されています。

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**IBI112**：Innovent Biologicsが開発する新規モノクローナル抗体治療薬候補。特定の免疫シグナル経路を選択的に阻害することで、病的な免疫反応を抑えつつ、正常な免疫機能を維持することを目指しています。

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**HS-20137**：Haisco Pharmaceutical Groupが開発する免疫調節作用を持つ治療候補。細胞内シグナル経路やサイトカイン関連経路を標的とし、選択的な作用機序により、治療効果を高めながら全身性の副作用を減らすことが期待されています。

## 未来への期待：患者の生活の質向上に向けて

重症乾癬の治療市場は、生物学的製剤を中心とした治療から、より精密で個別化された免疫制御療法へと進化を続けています。IL-17、IL-23、TYK2などを標的とする新しい薬剤に加え、細胞療法のような革新的な治療技術の開発が進むことで、治療効果の持続性向上、安全性向上、そして患者さんの投与負担の軽減が実現されることでしょう。これにより、重症乾癬患者さんの長期的な疾患管理と生活の質の向上が大きく期待されます。

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