# 欧州初の月極域氷探査ミッション「MAGPIE」本格始動！ispace EUROPEとESAが正式契約を締結

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- カテゴリ: テックニュース
- 公開日: 2026-09-02
- 更新日: 2026-09-02

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## 月の極域を目指す「MAGPIE」ミッションの目的

MAGPIEは、2029年に予定されているispaceのミッション4において、同社のULTRAランダー（月着陸船）に搭載されて打ち上げられる計画です。このミッションの最大の目的は、欧州初となる月面ローバーによる本格的な月極域探査を実施することにあります。

具体的には、月の極域（月の北極や南極付近の地域）における揮発性物質（水氷など、比較的低い温度で蒸発しやすい物質）の分布や特性の解明、水氷の探索、そしてレゴリス（月の表面を覆う砂状の堆積物）の特性に関する科学的知見の向上を目指します。

ミッション4では、ispaceがJAXAの宇宙戦略基金事業第二期で採択された「月極域における高精度着陸技術」の成果を活用し、高精度な月面着陸を目指します。MAGPIEローバーの輸送は、ESAとJAXAの協力のもとで実現される予定です。

## なぜ月極域の水氷が重要なのか

月の極域には、太陽光がほとんど届かない「永久影」と呼ばれる領域が存在します。この領域では、水氷が長期間安定して保存されている可能性が高いと考えられています。この水氷の分布や周辺環境との相互作用を解明することは、月科学における重要な研究テーマであるだけでなく、将来的な月面での持続的な活動を支える基盤となります。

月面で水資源を取得できれば、人類の長期滞在や、さらにその先の深宇宙探査に必要な燃料供給にも活用される可能性を秘めています。これは、地球から物資を運ぶ手間とコストを大幅に削減できる画期的な一歩となるでしょう。

## ローバーによる広範囲な探査

MAGPIEローバーは複数の科学機器を搭載し、月面上を移動しながら異なる地形・地質環境で観測を行います。複数地点でのデータを比較することで、月南極地域における揮発性物質やレゴリスの空間的な分布特性の理解が深まることが期待されます。このミッションから得られる科学データは、月南極に関する知見を深めるだけでなく、将来の資源探査や持続的な月面活動に必要な技術、運用方法、ミッションアーキテクチャ（ミッション全体の計画や構成）の検討にも活用される予定です。

## 欧州の英知を結集したコンソーシアム

MAGPIEは、ルクセンブルクを拠点とするispace EUROPEが主導し、欧州全5か国（ドイツ、英国、ノルウェー、チェコ共和国）の複数機関で構成されるコンソーシアム（共同事業を行う団体）によって推進されています。これらの機関が提供するペイロードは、月面および地下環境を多角的に調査し、水氷を含む揮発性物質の存在や分布を総合的に分析することで、月極域に関する科学的理解の向上に貢献します。

ispace EUROPEは、欧州で初めて設計・製造・組み立てが行われ、2025年に打ち上げられたTENACIOUSローバーで培われた開発・運用経験を活用し、ESAの主契約者として、ミッション設計から科学データの提供までMAGPIE全体を統括します。

現在、MAGPIEチームはローバーの熱構造モデルの審査に向けて開発を進めており、今後はローバーの走行性能を評価する機能試験（Locomotion Test）が主要なマイルストーンとして予定されています。

## 関係者のコメント

**ESA有人・ロボティック探査局長 Daniel Neuenschwander氏**は、「月南極は、将来の月探査において極めて重要な目的地です。MAGPIEは、水やその他の揮発性資源の探査を通じて、持続可能な月探査の実現に向けた重要な知見を提供します。ESA初の月面ローバーミッションは、欧州の技術力とJAXAとの国際協力を結集したプロジェクトです。」と述べています。

**ispace EUROPE CEO Julien-Alexandre Lamamy**は、「MAGPIEは、欧州が月探査において持続的な役割を担っていくための重要な一歩となります。そのために本ミッションには欧州各国の科学的知見、技術力、そして産業界の力が結集しています。ispace EUROPEは、ミッション設計やローバー開発から、運用、科学データの提供までを主導します。」とコメントしています。

## ispace EUROPE S.A.について

ispace EUROPEは、ルクセンブルクを拠点に月面探査事業を展開し、月面探査車（ローバー）の開発に取り組んでいます。2025年にispaceのミッション2で打ち上げられたTENACIOUSローバーは、欧州で設計・製造・組み立てが行われ宇宙へ打ち上げられた初の月面ローバーとなりました。同社は、欧州における月面産業の創出を推進し、持続的な月面経済圏の実現を目指しています。

## 株式会社ispaceについて

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組む宇宙スタートアップ企業です。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスやデータサービスを提供するため、小型のランダー（月着陸船）とローバー（月面探査車）を開発しています。2023年には民間企業として世界で初めて月面着陸に挑戦するミッション1を実施しました。

### 関連リンク

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[ispace EUROPE、欧州宇宙機関とローバーを使った月面探査計画「MAGPIE」のフェーズ2契約を締結](https://www.ispace-inc.com/ja/2026/07/24/ispace-europe%E3%80%81%E6%AC%A7%E5%B7%B2%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%A9%9F%E9%96%93%E3%81%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%9C%88%E9%9D%A2%E6%8E%A2%E6%9F%BB-2/)

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[株式会社ispace](https://ispace-inc.com/jpn/)
