# 日本の外科手術が未来へ加速！「低侵襲」と「ロボット」で2031年には市場規模2倍へ

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- カテゴリ: テックニュース
- 公開日: 2026-09-08
- 更新日: 2026-09-08

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## なぜ「低侵襲手術」が求められるのか？

低侵襲手術（MIS）とは、従来の開腹手術に比べて切開部が小さく、患者さんの体への負担を大きく減らせる手術方法です。この方法では、術後の痛みが少なく、回復が早まり、合併症のリスクも低減されるため、入院期間も短縮できるというメリットがあります。

特に日本では、80歳以上が人口の10%以上、65歳以上が約33.33%を占めるという急速な高齢化が進んでいます。高齢の患者さんは外科的治療を必要とする可能性が高い一方で、大規模な手術への体の耐性が低い場合も少なくありません。そのため、患者さんの負担を抑えられる低侵襲手術の重要性がますます高まっているのです。

## 手術の精度を高める最新技術

高齢患者の増加は、手術の件数を増やすだけでなく、手術機器に求められる性能も大きく変えています。より精密で安全性が高く、術中の患者負担を抑えられる機器への需要が強まっており、以下のような技術が導入されています。

### ロボット支援手術システム

ロボットアームを使って精密な手術を行う「ロボット支援手術」は、術者の操作精度を高め、複雑な手術でも安定した手技を可能にします。例えば、Smith & Nephewは2022年2月に、膝関節形成術（膝の関節を人工のものに置き換える手術）の精度向上と患者さんの回復改善を目的とした手術支援システム「CORI Surgical System」を日本で導入しています。これはすでに実用化されており、整形外科領域での手術支援技術の高度化を示しています。

### 高性能画像技術

手術中に患部を鮮明に確認することは、手術の成功に直結します。高精細な画像技術は、低侵襲手術の適用範囲を拡大する上で不可欠です。

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**Olympusの「VISERA ELITE III」**: 2022年9月に発売されたこの内視鏡手術向け高度可視化プラットフォームは、腹腔鏡下結腸切除術（大腸の一部を切除する手術）や腹腔鏡下胆嚢摘出術（胆嚢を切除する手術）など、様々な低侵襲手術に対応しています。複数の高度な画像機能を一つのシステムに統合することで、術者はより鮮明な術野情報を得ながら手術を行えるようになり、安全かつ効率的な診療に貢献しています。

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**4K LCDモニターとカメラヘッド**: Olympusは2026年6月には内視鏡システム向けの新型4K LCDモニターを、2024年9月には泌尿器科・婦人科の内視鏡手術向け4Kカメラヘッド「CH-S700-08-LB」を発表しています。これらはMini-LEDバックライトや反射を抑える技術を採用しており、高解像度化によって内視鏡診断・治療における視認性を飛躍的に向上させます。微細な組織や血管を正確に認識できることは、手術精度向上に直接つながります。

### その他の進化する機器

手術を支えるのはハイテク機器だけではありません。組織を把持する「鉗子（かんし）」、切開する「メス」、術野を確保する「開創器（かいそうき）」といった手持ち型器具も、常に改良が加えられています。また、電気エネルギーで組織の切開と凝固を行う「電気外科装置」は、出血を抑えながら精密な手技を可能にします。

なかでも、手術後の切開部を適切に閉じ、治癒を促す「創傷閉鎖デバイス」は、日本市場で最大のシェアを占める主要セグメントです。縫合糸や外科用ステープラーがその中心であり、手術件数が増えるほど安定的な需要が発生します。

## 未来の手術室を形作る動き

医療機器業界では、技術革新だけでなく、企業間の連携や事業再編も活発です。

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**Asensus SurgicalとFirst Towakai Hospitalの提携**：2023年8月には、Asensus SurgicalがFirst Towakai Hospitalと提携し、同社のロボット支援手術システム「Senhance Surgical System」を泌尿器科、婦人科、消化器科でリース・利用することを発表しました。これは、日本の医療機関が高度なロボット支援手術システムを導入し、手術能力と患者アウトカムの向上を目指す動きを示しています。

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**MiMedx GroupとGunze Medicalの独占販売契約**：2023年1月には、MiMedx GroupがGunze Medicalと日本国内におけるEPIFIXの独占販売契約を締結しました。Gunze Medicalは、縫合糸などの生体吸収性医療材料を含む創傷・外科領域の製品流通に強みを持つ企業であり、この提携によって創傷管理関連製品の販売体制が強化されました。

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**Terumoの「TR Band Distal」発売**：2026年5月には、テルモが遠位橈骨動脈（手首の血管）を用いた処置後の止血を支援するデバイス「TR Band Distal」を日本で発売しました。これは術後管理を簡素化し、体への負担が少ない血管内治療を支援することを目的としています。

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**Terumo Aorticの「RapidLink」重要試験開始**：2026年1月には、Terumo Aorticが大動脈弓疾患（心臓から全身へ血液を送る大動脈の病気）の開胸手術における人工血管留置を簡素化する「RapidLink」の重要試験で最初の患者登録を開始したとされています。これは開発・試験段階の技術ですが、将来的に複雑な心臓血管手術の負担軽減に貢献する可能性があります。

## 市場の課題と今後の展望

日本の外科手術機器市場は大きな成長が見込まれる一方で、厳格な規制という課題も抱えています。日本では医薬品医療機器総合機構（PMDA）と厚生労働省（MHLW）が医療機器の安全性と有効性を管理しており、製品の開発から市場投入までに厳密な要件を満たす必要があります。この規制は患者さんの安全を守るために不可欠ですが、メーカーにとっては承認期間の長期化や開発コスト増加につながる可能性があります。

特に海外メーカーが日本市場に参入する際には、Foreign Manufacturer Registration（FMR）の取得や日本語への翻訳など、追加の障壁が存在します。そのため、日本市場では、優れた技術開発力だけでなく、規制への対応力や国内パートナーシップの構築が、企業の競争力を大きく左右すると考えられます。

今後は、ロボット支援システム、高精細4K・3D画像、蛍光画像、そしてAIを利用した術中支援など、より高度なデジタル手術技術が重要になると見込まれます。これらの技術が統合されれば、医師の操作負担が減り、手術の効率化や若手外科医の技術支援にも役立つでしょう。また、感染リスクを低減できる「使い捨て機器」の利用拡大も重要な動きですが、廃棄物やコストのバランスも考慮される必要があります。

日本の外科手術機器市場は、患者さんの負担を減らし、手術の精度を高めるための技術革新が加速しており、私たちの医療の未来を大きく変える可能性を秘めています。規制というハードルを乗り越えながら、いかにして革新的な技術を現場に届けるかが、今後の鍵となるでしょう。
