# 実験化学者がAIで材料開発を加速！レゾナックとMatlantisが新機能「Matlantis Case Studio」を共同実証

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- カテゴリ: AIツール
- 公開日: 2026-09-16
- 更新日: 2026-09-16

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## 実験化学者がAIで材料開発を加速！レゾナックとMatlantisが新機能「Matlantis Case Studio」を共同実証

株式会社レゾナックは、Matlantis株式会社と共同で、汎用原子レベルシミュレータ「Matlantis™」の新機能「Matlantis Case Studio」の実証プログラムを進めてきました。この新機能は、これまで計算科学の専門家ではなかった実験化学者でも、AIとの対話を通じて簡単にシミュレーションを扱えるようにするものです。Matlantis社は、この機能を近日中にα版として提供開始する予定です。

## 材料開発の課題を解決する「AI for Science」の潮流

近年、AI（人工知能）を科学研究そのものに活用する「AI for Science」という動きが、材料開発の現場でも本格化しています。AIを活用した高速な原子・分子シミュレーションは、実際の実験と組み合わせることで、研究開発のスピードと精度を大きく向上させることが期待されています。

しかし、これまでは計算科学の利用には専門的な知識が必要で、多くの実験化学者にとって、自分の仮説を計算で試すことは難しい状況でした。今回の共同実証プログラムは、この課題を解決し、あらゆる研究者が計算科学ツールを自在に使いこなせる「両利き」の状態を目指す取り組みです。

## 実験現場の声から生まれた「Matlantis Case Studio」

「Matlantis Case Studio」は、レゾナックの研究現場の具体的な声をもとに開発が進められました。株式会社Preferred Networksもこの開発プログラムに参加しています。

この機能は、計算科学にあまり触れてこなかった研究者でも直感的に操作できるユーザーインターフェースを目指して設計されており、主に以下の3つの特長があります。

- **興味のある事例から計算を開始**: 自身の研究テーマに関連する材料や物性の既存計算事例を選択することで、スムーズにシミュレーションを始められます。
- **AIとの対話でカスタマイズから実行まで**: プログラミングの知識がなくても、簡単な選択や入力とAIのサポートを組み合わせることで、計算条件の設定から実行までを一貫して進められます。
- **結果の表示と再利用の支援**: 計算結果を自然な言葉でわかりやすく要約表示し、実行履歴の保存や比較も可能です。

![Matlantis Case Studioのシミュレーション画面](/wp-content/uploads/2026/09/83d3017a903ec583639b3a3b1b3c2d34.webp)

この共同実証では、これまで4回にわたる機能プロトタイプの改善が行われ、計算科学の専門家ではない研究者が初めてでも計算を完了できることが確認されました。

レゾナック伊勢崎事業所の倉林 一樹氏は、この機能について次のように述べています。「これまで計算科学者の協力が必要だったポリマー材料の密度や接着性などの計算が、自分でできるようになり、初期検討の目安となる試算値を得られるようになりました。これにより、実験前のアイデア検証や候補絞り込みを自ら進められるだけでなく、計算科学者との議論も深まり、研究の進め方そのものが変わっていく感覚があります。」

## 実験と計算科学の「両利き」が広がる未来へ

この取り組みは、単に新しい機能を提供するだけでなく、実験化学者が計算科学を日常業務に継続的に取り入れられる「仕組み」を確立することを目指しています。実験化学者が手元で気軽に計算を試せるようになれば、これまで見過ごされていた小さな計算アイデアも検証できるようになり、新たな発見につながる可能性が広がります。

また、計算科学がより身近な道具となることで、実験化学者と計算科学者との対話はより深いテーマへと発展し、研究組織全体での実験と計算の協働が加速することが期待されます。

株式会社レゾナック・ホールディングス 執行役員 CTOの福島 正人氏は、「Matlantis Case Studioによって、研究者が思いついたアイデアを迅速に計算で確かめ、その結果を次の実験計画に反映するというサイクルが、より自然に研究活動の中に組み込まれることを期待しています。」とコメントしています。

Matlantis株式会社 代表取締役社長の岡野原 大輔氏も、「Matlantisが『計算の専門家のためのツール』から『実験化学者も含めたすべての研究者が使えるプラットフォーム』へと進化する局面において、レゾナック様との共同実証は大きな意義を持つ取り組みです。このMatlantis Case Studioを起点に、AI for Scienceの可能性をより多くの研究者へ届け、その活用の裾野をさらに広げてまいります。」と、今後の展望を語っています。

## 今後の展開

「Matlantis Case Studio」は、Matlantis社の汎用原子レベルシミュレータ「Matlantis™」のα版機能として、共同実証に協力した企業を中心に近日中に提供が開始される予定です。両社は今後も共同実証を継続し、機能の拡充や汎用性の検証、そして実験と計算の協働を組織的に加速する仕組みづくりに取り組んでいくとしています。

### 株式会社レゾナックについて

レゾナックは、半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカルなどを展開する機能性化学メーカーです。2023年1月に昭和電工と旧日立化成が統合して誕生しました。社名の「Resonac」は、「RESONATE（共鳴する・響き渡る）」とChemistryの「C」を組み合わせたもので、「共創型化学会社」として持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

ウェブサイト: [https://www.resonac.com/jp/](https://www.resonac.com/jp/)

### Matlantis株式会社について

Matlantis株式会社は、2021年に株式会社Preferred NetworksとENEOS株式会社の合弁会社として設立されました（2025年7月に社名変更）。独自の機械学習原子間ポテンシャル（MLIP）「Matlantis PFP」により、従来の数万倍の高速化を実現した汎用原子レベルシミュレータ「Matlantis™」をクラウドサービスとして提供しています。現在、国内外の150以上の企業・大学・研究機関で利用されており、触媒、電池、半導体、合金、潤滑剤、セラミックス、化学品など幅広い材料開発を支援しています。

ウェブサイト: [https://matlantis.com/ja/](https://matlantis.com/ja/)
