社会人10名が高校1年生360名に「等身大のキャリア」を語る NEXCENT「NEXT SENSEI」が兵庫県立神戸高校でキャリア探究講演会

社会人10名が高校1年生360名に「等身大のキャリア」を語る NEXCENT「NEXT SENSEI」が兵庫県立神戸高校でキャリア探究講演会
社会人10名が高校1年生360名に「等身大のキャリア」を語る NEXCENT「NEXT SENSEI」が兵庫県立神戸高校でキャリア探究講演会

多様な経歴の社会人が「先生」として教室に立つ

株式会社NEXCENT(本社:兵庫県神戸市中央区、代表取締役:小澤 悠)は、2026年10月22日(木)に兵庫県立神戸高等学校で「キャリア探究講演会〜X年後の自分に会いに行こう〜」を開催しました。この講演会は、学校教育と企業研修を組み合わせた同社の教育プロジェクト「NEXT SENSEI」の取り組みのひとつです。NEXT SENSEIは「みんな誰かのせんせい」をテーマに掲げた、社会課題解決型の研修プログラムです。2026年度から同社が同校総合理学科の授業を担当してきたことがきっかけとなり、今回の企画が実現しました。当日は大手企業の社員や起業家など、さまざまな経歴を持つ社会人10名が登壇しました。文理選択を控えた1年生360名に、自身のリアルなキャリアや実体験を語っています。

企画の背景には、教育現場が抱える課題があります。高校では2022年から「総合的な探究の時間」が必修となり、外部人材の活用が求められるようになりました。その一方で、担当教員の業務負担が課題となっています。同校は生徒の学力水準が高いものの、家族と学校の教員以外に、社会で働く大人と接する機会は限られています。保護者面談では、「将来就職先が安泰だろう」というイメージが先行して理系を選ぶ生徒が多い状況も確認されていました。そこで担当教員から、次の2点を実際の社会人の口から伝えてほしいという依頼がありました。文系に進んでも多様な職業やキャリアの選択肢があること、そして理系に進んでも文系で求められる能力は同様に必要になることです。こうした経緯から、文理選択前の高校1年生の視野を広げることを目的に講演会が企画されました。

社会人10名が高校1年生360名に「等身大のキャリア」を語る NEXCENT「NEXT SENSEI」が兵庫県立神戸高校でキャリア探究講演会

アイスブレイクから個別相談まで、1日の流れ

体育館での全体会:クラス対抗「第一印象ゲーム」

午前は体育館での全体会から始まりました。プログラムの趣旨を説明したあと、アイスブレイクとして「第一印象ゲーム」を行いました。各クラスに社会人が1名ずつ入り、生徒は質問を重ねながらその社会人の第一印象を5つ考えて紙に書き出します。いくつ当たっているかをクラス対抗で競う形式です。始まった直後は戸惑う様子も見られましたが、やり取りが進むにつれて生徒たちが輪になって話し合うようになりました。正解発表では大きな盛り上がりを見せ、生徒と社会人の距離が縮まる時間になったといいます。全体会の最後には集合写真を撮影しました。

教室での講演:過去から未来へのキャリアストーリー

続いて各教室に分かれ、講演が行われました。1クラスの持ち時間は質疑応答を含めて30分で、1クラスにつき社会人2名が登壇し、各登壇者は2クラスを受け持ちました。登壇者はまず文理選択に触れ、そのうえで次のような内容を過去から未来への流れに沿って語りました。

  • 自分にとって働くとは何か
  • 学生生活や仕事で経験した失敗と、その向き合い方
  • 現在取り組んでいること
  • 数年後から10年後に向けて目指している未来

登壇者の所属は、フリーアナウンサー、大学職員、電力会社、お菓子メーカー、福利厚生アウトソーシング業、女性起業家、総合重工業メーカー、化粧品メーカー、自動車メーカー、総合商社です。経歴もさまざまで、新卒で入社した1社に勤めながら副業に挑戦している人、転職を複数回経験している人、起業家、元外交官などが含まれます。業種・職種・経歴が重ならないよう人選し、生徒が1日のうちに多様な実例に触れられる構成にしたとしています。

午後の進路相談会:申込17名から40名超へ

午後は、1年生から3年生までの希望者を対象に、個別の進路相談会を開きました。事前の申込者は17名でした。しかし、午前の講演を聞いた生徒が当日になって参加を決めたため、最終的には40名を超える生徒が相談に訪れました。実施概要では、午後の参加者は1年生から3年生の希望者(神戸アカデミア)40名程度とされています。講演会全体の実施時間は10:30〜14:30です。社会人の参加者は12名で、内訳は登壇者10名、運営3名でした(うち1名は登壇と運営を兼務)。

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アンケートに見る生徒と教員の反応

生徒321名と教員7名が回答した、5段階評価のアンケートの結果は以下のとおりです。

  • 授業への満足度(生徒):平均4.69、「4以上」の割合96.6%
  • 学業・部活・私生活に役立つ部分があったか(生徒):平均4.48、「4以上」の割合93.5%
  • 本プログラムへの満足度(教員):平均4.86、「4以上」の割合100%

自由記述では、文理選択の捉え方が変わったという声が多く寄せられました。具体的には「進路選択に正解はない」「文理選択だけで今後の人生が決まるわけではない」「文系から理系、理系から文系へ進路を変えた社会人が想定より多い」といった内容で、進路を選ぶ理由を考え直すきっかけになったとしています。総合理学科の生徒からは「理系と決めた以上は逃げずに取り組みたい」という声もありました。また、普段は家族からしか人生経験を聞く機会がないため、社会人から直接話を聞けたことへの肯定的な評価も見られました。「社会人は完璧ではないと知った」「当初のイメージと実際の仕事内容が違っていた」など、職業への先入観が変わった様子もうかがえます。明日から起こす行動を尋ねる設問には321名全員が回答しました。回答には「興味のある職業について調べ直す」「自分と向き合う時間をつくる」「目標から逆算して必要なことを考える」といった具体的な内容が並びました。

教員側では、回答した7名のうち6名が最高評価をつけました。評価された点として挙がったのは、「文理選択を控えた時期に合わせた内容であった」「教員の意向に迎合せず本心から語られた」「一方通行にならず質疑を交えた展開であった」などです。さらに、定期考査の直後という時間帯にもかかわらず机に突っ伏す生徒が見られなかったことや、午後の進路相談会が生徒にとって貴重な個別対話の機会になったことも挙げられています。

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企業研修として社員を学校へ派遣する「NEXT SENSEI」の仕組み

同社は今回の成果を踏まえ、兵庫県内の公立学校へ社会人を継続的に派遣する体制づくりを引き続き目指すとしています。今後は、進路の方向がまだ定まっていない生徒にも接点が生まれるよう登壇者の構成を工夫し、学びの機会をさらに広げていく方針です。同社はNEXT SENSEIを「企業研修業界初」の社会課題解決型研修プログラムと位置づけています。事前研修を受けた企業社員を「企業研修の一環として」学校現場へ講師として派遣するもので、全3回で構成されています。

  • 1回目:講師として登壇するための、キャリアの棚卸しやマインドセットに関する事前研修
  • 2回目:中学校・高等学校のニーズに合わせて社員を派遣し、人生や仕事の実体験をもとにした授業を実施。生徒や先生からフィードバックを受け取る
  • 3回目:受け取ったフィードバックを踏まえた振り返り研修

このプログラムでは、企業社員が自分の人生を振り返り、失敗したり悩んだりする“リアルな社会人”の姿を、授業を通して子どもたちに伝えます。子どもたちは将来のイメージを描きやすくなり、人生や職業選択と向き合うきっかけを得られます。企業社員にとっては、プログラムを通じて「内発的動機付け」を高められるとしています。同社は、この取り組みが広がることで、学校現場の探究学習カリキュラムの拡充と社会人の受け入れを加速できると考えています。なお、この取り組みには「一般社団法人 心豊かな社会をつくるための子ども教育財団」の助成金事業が活用されています。NEXCENTは「全ての人を主人公にする」をビジョンに、2022年4月に設立されたキャリア開発支援企業です。企業、自治体、教育現場での「意識改革」を土台としたキャリア開発支援として研修やセミナーを提供しており、教育現場でのAI活用サービス『SmartTeach』による学校向けAI活用研修も手がけています。

出典:株式会社NEXCENT