スペースデータ、大規模システム・生成AI開発の専門家、本田雄一郎氏をシステム基盤開発統括に招聘

株式会社スペースデータは、2026年9月付で、数理最適化と大規模システム開発の専門家である本田雄一郎氏が安全保障事業本部システム基盤開発統括に就任したことを発表しました。本田氏の豊富な知見を活かし、安全保障領域におけるシステム基盤開発体制を強化し、社会のレジリエンス向上に貢献します。
本田氏の専門性とスペースデータが目指す未来
本田氏は、大阪大学大学院情報科学研究科で数理最適化(複雑な問題に対し、数学的な手法で最も効率的・効果的な解決策を見つけ出す技術)を専攻しました。その後、大手モバイルゲーム企業でのリリース前負荷試験(システムが多くの利用者に同時に使われた際に、どれくらいの性能が出るかを試すテスト)担当や、DX推進プラットフォーム運営企業でのプロダクトマネージャー経験、大手アドネットワーク企業でのリードエンジニアとして配信最適化アルゴリズムや生成AI基盤の開発に従事するなど、大規模で高負荷なシステム基盤の開発・運用に深く精通しています。
安全保障領域のシステムには、衛星や各種センサーから得られる膨大なデータを処理する高い性能、災害時にも迷わず使える直感的なインターフェース、そして政府機関や自治体、社会インフラ事業者の多様な要求や災害時の状況変化に迅速に対応できる開発速度が求められます。
スペースデータは、地球と宇宙を精密に再現するデジタルツイン技術(現実世界のモノや空間をコンピューター内に再現し、シミュレーションや分析に活用する技術)を基盤に、「GEO-RESILIENCE」シリーズとして洪水・渇水・地盤沈下などの災害リスクを可視化する各種シミュレーターを公開しています。また、海底ケーブルや森林、船舶を対象としたモニタリングサービスも提供しており、防災・レジリエンス(災害や予期せぬ事態からの回復力や適応力)領域の事業を本格化させています。
本田氏の就任は、これらの事業拡大に伴い、技術スタックを横断してシステムを設計・実装し、事業視点でプロダクトを導けるエンジニアが開発を統括することの重要性が増している中で実現しました。
異常時にこそ真価を発揮するシステムを目指して
本田氏は、自身の役割について「システムの真価は正常系ではなく、異常系に表れる」と語っています。これは、災害時のような異常な状況下でこそ、システムが機能し続けることの重要性を示しています。防災・レジリエンスの分野では、まさにこの「異常時におけるシステムの対応力」が問われるため、本田氏の知見と経験が大きく活かされることでしょう。
本田氏は、大規模APIサーバー(アプリケーション同士が情報をやり取りするための窓口となるサーバー)の負荷試験から、画像生成AI基盤(LoRA学習:少量のデータでAIモデルを効率的にカスタマイズする技術を含む)の開発、配信最適化アルゴリズム(oCPC:広告配信においてクリック単価を最適化するアルゴリズム)の実装、大規模分散型データベース(大量のデータを複数のコンピューターに分散して保存・管理するデータベース)のドライバー開発に至るまで、特定の言語やクラウドに依存しない幅広い開発・運用実績を持っています。これらの経験を活かし、自治体や社会インフラ事業者が日々の判断や災害時の意思決定に活用できるソフトウェアやシステム基盤を提供し、それを継続的に進化させられる開発体制の構築を目指します。
今後の展望
スペースデータは、本田氏の就任を通じて、空間知能技術が生み出す成果を、政府機関・自治体・社会インフラ事業者の現場で日々使えるシステム基盤として提供する開発体制を整備します。これにより、高い処理性能と使いやすさ、そして開発速度を同時に満たすプロダクトの開発を加速させていきます。大規模システムとAI基盤の開発で培われた知見を社会のレジリエンス強化に結実させ、「宇宙の民主化」の実現に向けて挑戦を続けていくとのことです。
株式会社スペースデータについて
株式会社スペースデータは、「宇宙の民主化」を使命に、宇宙をはじめとするあらゆる空間の知能化(MAKE SPACE INTELLIGENT)に取り組むテクノロジースタートアップです。空間を情報化し、AIに物理を学ばせ、機械が自律的に動けるようにする「空間知能」の技術を活用し、宇宙開発から都市開発、防災、安全保障まで、次の未来を支えるデジタルプラットフォームの構築を国内外で進めています。
株式会社スペースデータの詳細については、以下のリンクをご覧ください。
本田雄一郎氏 プロフィール
株式会社スペースデータ 安全保障事業本部 システム基盤開発統括。
2018年に大阪大学大学院情報科学研究科情報数理学専攻を修了。大手モバイルゲーム企業で複数タイトルのリリース前負荷試験やGoogle Cloud Spannerのデータベースドライバー開発に携わった後、DX推進プラットフォーム運営企業で広告成果管理システムのプロダクトマネージャーを担当し、東証グロース市場への上場を経験しました。その後、大手アドネットワーク企業でリードエンジニアとして、広告配信最適化アルゴリズム(oCPC)やLoRA学習を用いた画像生成AI基盤の開発を主導。国立研究開発法人への症例データ入力管理システムやウェアラブルデバイスの信号処理システムなどの納入実績のほか、仮想通貨取引所の顧客向けAPI連携、不動産管理会社の物件データ管理システム、サイト来訪者向けAIエージェントなど、Webシステムを中心に幅広い開発・運用を手がけています。2026年9月、スペースデータ安全保障事業本部システム基盤開発統括に就任しました。



