AIの開発と社会実装に取り組む株式会社Elith(本社:東京都文京区、代表取締役:井上 顧基)は、東京都が主催する「東京金融賞 2026」の金融イノベーション部門で、一次審査を通過したと発表しました。対象の提案は、株式会社GIC(代表取締役:渡辺 泰明)と共同で進めている次世代型ロボアドバイザー「VitaPort」です。なお、今回の発表は一次審査の通過についてであり、受賞を伝えるものではありません。
同部門には国内外から過去最多となる171者の応募がありました。有識者による審査の結果、Elithを含む14者が一次審査を通過しています。
「VitaPort」は健康状態や投資心理まで考慮する
資産形成の方針を決めるときに関わるのは、年齢や収入、保有している金融資産だけではありません。健康状態や今後の生活の見通し、投資に対する心理的な傾向も影響します。「VitaPort」は、こうした要素を資産形成の支援に取り込む次世代型ロボアドバイザーです。金融工学と行動ファイナンスの知見に健康データやAIを組み合わせ、一人ひとりの状況に合わせた資産形成支援を目指しています。
具体的には、健康診断や予防医学への取り組み、幸福度といった情報を、金融属性とあわせてリスク許容度の分析に活用します。さらに、利益よりも損失を強く感じる心理など、行動ファイナンスの視点を加えます。これにより顧客への理解を深め、長期的な資産形成を支えることを目指しています。
金融機関などでの活用を想定
「VitaPort」は、金融機関などでの活用を想定した取り組みです。次のような要素を通じて、顧客への提案や継続的なフォローを支援するものとされています。
- リスク許容度の診断
- ポートフォリオの算出
- 生成AIによる診断結果や資産配分の説明
金融の専門知見をGICが、AI開発とセキュリティをElithが担う
プロジェクトはGICが主体となり、Elithが技術面で参画する体制で進められています。GIC代表取締役の渡辺泰明氏が持つ金融工学と行動ファイナンスの専門知見をもとに、ElithがAI開発、システム構築、セキュリティ実装を担当しています。両社は、金融分野で求められる安全性に配慮しながら専門知見を実際に使える仕組みに落とし込み、一人ひとりの状況を踏まえた資産形成支援の実現に取り組んでいます。
Elithは、AIセーフティ・セキュリティを基盤に、金融・製造・医療など社会や産業の重要な業務を支えるAIの開発と社会実装に取り組む企業です。2022年12月に設立され、企業向けAIプロダクトの開発と先端研究を通じて、企業がAIを安全に導入し業務で活用できる環境づくりを支援しています。
最終審査は2027年1月頃の予定
東京金融賞は、金融分野のイノベーション創出や持続可能な社会の実現に資する取り組みを東京都が表彰する事業です。金融イノベーション部門では、都民の生活の利便性向上につながる革新的な金融サービスや技術の提案を募集しています。一次審査を通過した企業は、メンタリング、ビジネスマッチング、海外への情報発信支援などの支援プログラムを通じてビジネスアイデアを磨き、2027年1月頃に予定されている最終審査に臨みます。
両社は今後、支援プログラムを通じて金融機関などとの対話を深め、サービスの活用方法や事業構想の具体化を進めるとしています。GICの金融工学・行動ファイナンスの知見とElithのAI・セキュリティ技術を生かし、顧客一人ひとりの生活や将来を踏まえた資産形成支援の実現に取り組む方針です。
出典:株式会社Elith



