ライフネット生命が「Lifenet InsurTech Meetup #03」を開催 AIエージェントによる広告分析の内製化や、AI時代に評価される人材像を語る

ライフネット生命が「Lifenet InsurTech Meetup #03」を開催 AIエージェントによる広告分析の内製化や、AI時代に評価される人材像を語る
登壇者:マーケティング部 原山 陸、データ・AI推進部 橋詰 青弥
登壇者:マーケティング部 原山 陸、データ・AI推進部 橋詰 青弥

第3回のテーマは「AIエージェントがもたらすデジタルマーケティング」

ライフネット生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:横澤淳平)は、2026年9月14日(月)、技術・マーケティング交流を目的とした「Lifenet InsurTech Meetup #03 〜AIエージェントがもたらすデジタルマーケティング〜」を開催しました。会場は同社オフィスの交流スペースです。シリーズ3回目となる今回は、AIエージェントを使った広告分析や業務効率化の取り組み、セキュリティ設計など、技術実装とマーケティング実務の具体的な知見が共有されました。

同社は現行の中期計画で「Tech & Services」を重点領域の一つに位置づけています。お客さまに「最高の保険体験を届ける」ため、AIなどのテクノロジーを活用した商品・サービスの充実と事業成長を全社で進めています。このMeetupは、同社の技術的挑戦や業務知見を共有し、社外の技術者やマーケターとの交流を促すために始まりました。AI活用の成功事例だけでなく、開発プロセスや実務での失敗、苦労した経験も正直かつオープンに発信し、業界全体のAI活用に貢献したいという考えのもとで開催されています。

登壇者:ノバセル株式会社 執行役員 / 株式会社FUSION 代表取締役 楠 勇真 氏(ゲスト)、マーケティング部 後藤 優孝
登壇者:ノバセル株式会社 執行役員 / 株式会社FUSION 代表取締役 楠 勇真 氏(ゲスト)、マーケティング部 後藤 優孝

社内の実務者による2つのライトニングトーク

プログラムの前半では、社内のAI推進担当者とマーケティングの実務者が登壇し、2つのライトニングトークを行いました。

AIエージェント推進による業務プロセス効率化

さまざまなシステム開発を経験し、現在は社内開発プロセスの効率化を担当する寺師氏は、AIエージェントの導入と活用推進による業務プロセス改善のステップや技術的なアプローチを紹介しました。寺師氏によると、目指したのは業務プロセスを変えることで、求めていたのは「相談相手としてのAI」ではなく「動く同僚としてのAI」だったといいます。そのためにCLI型AIエージェントを開発しました。一方で、開発しても社員が使いこなさなければ意味がないことから、ITリテラシーを引き上げるため、AI業務フローの設計者を目指すAIエージェントの全社講習プログラムを作り、実行していると語りました。

AIエージェントを活用した広告分析内製化とセキュリティガバナンス

続いて、ガバナンスを担保した安全・確実なAI導入をリードする橋詰氏と、広告運用の内製化を牽引し2025年度社内MVPを受賞した原山氏が登壇しました。テーマは、セキュリティを確保しながらAIエージェントで広告分析を内製化した経緯と仕組みです。原山氏は、これまで24時間の運用や上司への説明、実績とその要因の言語化に多大な工数がかかっていたと説明しました。広告運用に純粋に取り組むためにも、単純な数値の洗い出しに追われたくないという思いがあったといいます。

橋詰氏は、AIのハルシネーションや暴走を防ぐ対策を講じたことで実現できたと振り返りました。その結果、手作業では半日かかっていたレポート作成を短縮できたといいます。運用担当者の業務負荷が減っただけでなく、運用者が気づきを得るうえでも重要なレポートになっていると語りました。

特別対談:人間がするべき「仕事」とは何か

後半は、ゲストに株式会社FUSION代表取締役の楠氏を迎え、特別対談「AIエージェントがもたらす開発とマーケティングの融合」が行われました。数多くの企業のマーケティング戦略を支援してきた楠氏と、ライフネット生命でWebマーケティング全体を担当し、生成AIの導入や広告運用の内製化を牽引してきた後藤氏が登壇しました。AIエージェントの進化が今後の開発プロセスやマーケティング組織のあり方をどう変えていくのか、未来の展望について議論が交わされました。

「人間がするべき『仕事』とは何か」をテーマにしたパートで、楠氏はAI時代に評価される人物像として次の3つを挙げました。

  • 好奇心旺盛で、世の中のさまざまなモノからヒントを得られる「多能工な人材」
  • 自身のスキルや能力を構造化し、組織に展開できる「構造化人材」
  • 「この人と仕事がしたい」と思わせる「愛嬌人材」

後藤氏は、AIの進化によってデスクワークは減っていくとの見方を示しました。そのうえで、人に求められるのは単純な作業をこなすことではなく、自分が本当に実現したいことと向き合うことだと述べました。「楽しい」「心地よい」といった人間ならではの感性や感情はAIには代替できないからこそ、「何をやりたいか」という強い意思を持って仕事に取り組むことが、これからの時代に重要になると語りました。

懇親会でのネットワーキングと今後の開催

プログラムの最後には、参加者同士の交流を目的とした懇親会が開かれました。軽食やドリンクを手に、職種や会社の枠を超えた意見交換やネットワーキングが行われ、会場は盛況のうちに閉会しました。ライフネット生命は今後もAIをはじめとするテクノロジーの活用を進め、そこで得た実践的な知見やノウハウを「Lifenet InsurTech Meetup」で継続して発信していく予定です。

出典:ライフネット生命