一般財団法人日本財団電話リレーサービスは、2026年9月21日(月・祝)から24日(木)までの4日間、羽田空港で体験イベント「読める電話ボックス」を開催しました。同財団は総務大臣指定の電話リレーサービス提供機関で、イベントでは相手の声が読める電話「ヨメテル」を紹介しました。後援は総務省、資料提供はNTT東日本です。
シルバーウィーク中の空港は、帰省や旅行に向かう人で賑わっていました。4日間で、電話に聞こえにくさを感じる方やその家族、ヨメテルを初めて知った方など、423名が”耳で聞く”のではなく”目で読む”電話を体験しました。イベントはテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」をはじめ、テレビ・ラジオ・新聞など多くのメディアで紹介されています。

壁越しに二人一組で話す「読める電話ボックス」
会場は壁で「ヨメテル(目で読む電話)側」と「音声電話(耳で聞く電話)側」に分かれていて、来場者は二人一組で体験しました。ヨメテル側の人は透明の電話ボックスに入ります。イヤーマフを着けて聞こえにくい状態をつくり、ヨメテルで壁の向こうへ電話をかけました。通話相手の声は手元のスマートフォンに文字で表示され、その様子は壁面の大型ディスプレイにもリアルタイムで映し出されました。会話が文字で流れていく様子に、足を止めて見入る人も多くいました。一人で来場した方には、スタッフが通話相手を務めました。
音声電話側には、歴代の電話機を象徴する5台が並びました。1962年の600形自動式卓上電話機から、プッシュホン、ハウディ・コードレスホン、ガラケー、スマートフォンまでがそろい、体験者はその前で着信を待ちます。どの1台が鳴るかは、鳴るまでわかりません。待ち時間には、電話の誕生から約150年の歴史をたどる壁面展示「日本の電話のあゆみ」を見られるようになっていました。鳴った電話の受話器を取ると、ヨメテルを使う相手とつながり、会話が始まります。
聞き間違いやすい言葉で会話する「よみくじ」
音声電話側の体験は、電話で話すお題が書かれたくじ「よみくじ」を引くところから始まりました。初対面の相手とでも会話が続きやすくするための工夫です。お題は「なし と なす」「パリ と バリ」のような聞き間違いが起きやすい言葉のペアで、全14種が用意されました。話しているうちに、聞こえにくさのある方とのコミュニケーションを自然に疑似体験できる仕組みです。よみくじは持ち帰ることができ、体験後にはスタッフがヨメテルのさらに便利な使い方や、アプリでの無料登録の方法を案内しました。

体験者の声
来場者からは、文字で読む電話に驚く声とともに、自分の暮らしのどんな場面で使えるかを具体的に話す声が寄せられました。初めてヨメテルに触れた方の多くは、文字だけで電話をすることにすぐには慣れませんでした。それでも、よみくじのお題で話すうちに文字を追うことに慣れ、会話そのものを楽しむ様子が見られました。寄せられた感想の一部は次のとおりです。
- 最初は文字だけで電話をすることにすごくびっくりしたけど、徐々に慣れてきて楽しかった。
- 思ったより精度が良くてびっくりした。
- 相手の声が小さいときがたまにあるので、そういうときに使えていい。
- お店の予約の電話もできるのがいい。
- ヘッドホン難聴や、ドライヤーの大きな音で耳が聞こえにくくなることがあると聞いたことがある。そういう若い人のためにも、こうした取り組みがあるのは素晴らしいと思う。
聞こえにくさを感じている母親と二人で体験した方もいました。壁越しの通話を終えたあと、「母と久しぶりに電話で話しました。」と話していました。

ヨメテルとイベントの概要
ヨメテルは、電話で相手の声が聞こえにくいことがある人に向けて、通話相手の声を文字にする電話アプリです。24時間・365日使え、双方向での利用や緊急通報機関への連絡もできます。法律に基づいた公共インフラとしてのサービスで、アプリからは10分で無料登録できます。アプリはApp StoreとGoogle Playで提供されています。イベントの概要は以下のとおりです。
- 名称:読める電話ボックス(相手の声が読める電話「ヨメテル」体験イベント)
- 会期:2026年9月21日(月・祝)〜24日(木)
- 会場:羽田空港第1ターミナル2階 マーケットプレイス
- 参加:参加無料・予約不要
- 主催:一般財団法人日本財団電話リレーサービス
- 後援:総務省
- 資料提供:NTT東日本
- 企画・制作:株式会社方角
- 内容:「読める電話ボックス」でのヨメテル通話体験/電話のあゆみをたどる電話機の展示
イベントの掲載・放送実績は、ヨメテル公式サイトにまとめられています。



