日本株の決算を「決算書のまま」と「308項目の名寄せ」で取得、Crabgrassが金融データAPI「ZENITH Code」を公開 MCP対応でClaudeやChatGPTからも利用可能

日本株の決算を「決算書のまま」と「308項目の名寄せ」で取得、Crabgrassが金融データAPI「ZENITH Code」を公開 MCP対応でClaudeやChatGPTからも利用可能

株式会社Crabgrass(本社:東京都新宿区、代表取締役:谷口 草平)は2026年10月23日、日本株の決算・株価・適時開示のデータをAPIとMCPで提供する金融データAPI「ZENITH Code(ゼニス コード)」を公開した。TDnetの決算短信とEDINETの有価証券報告書を同社が自社で読み取り、決算データを「決算書のまま」と「名寄せ」の2つの形で返す。2010年からの株価日足、毎営業日に計算し直すPER・PBR、TDnetの適時開示と原本のPDFまでを、1つのAPIキー・1つの契約で利用できる。無料プランも用意されており、会員登録後すぐにAPIキーが発行される。

日本株の決算を「決算書のまま」と「308項目の名寄せ」で取得、Crabgrassが金融データAPI「ZENITH Code」を公開 MCP対応でClaudeやChatGPTからも利用可能

「名寄せ」と「決算書のまま」をどちらも選べるように

日本の上場企業の決算データはXBRLという形式で公開されている。しかし、日本基準・IFRS・米国基準が混在しているうえ、同じ「売上」でも会社によってタグが異なり、会社独自のタグも多い。そのため開示データを並べただけでは横並びの比較ができない。一方で、比較のために標準の項目へまとめると、会社独自の科目や、見出し・小計・階層といった決算書の構造が失われてしまい、M&Aや企業調査のように1社を深く見たい場面では不十分になる。

さらに、決算の速報はTDnetの決算短信、確定値はEDINETの有価証券報告書と置き場所が分かれており、株価や適時開示は別のサービスから集めることになる。その結果、契約もAPIキーもデータの形もばらばらになりがちだという。同社はこれまで財務情報サイト「StockClub」で日本株4,000社超の決算を自社で解析し、名寄せの対応表を育ててきた。そのデータ基盤を、法人・開発者・AIエージェントが直接使えるAPIとして公開したのがZENITH Codeだ。

日本株の決算を「決算書のまま」と「308項目の名寄せ」で取得、Crabgrassが金融データAPI「ZENITH Code」を公開 MCP対応でClaudeやChatGPTからも利用可能

同じ決算を3つの形で、1本のキーでつなぐ

全科目を残す「決算書のまま」

「決算書のまま」(フル版)では、会社が開示した表を、科目名・見出し・小計・階層(最大6段)・並び順ごとそのまま返す。1行には、並び順・階層・親の行・日英の科目名・金額・提出されたXBRLタグ・名寄せした標準のキーなど16の情報が付くため、受け取った側で決算書の表をそのまま組み立て直せる。用途としてはM&A・企業調査など、1社を深く見る分析を想定している。

約4,700通りのタグを308項目に名寄せ

「標準」の形では、会計基準や会社ごとにばらばらな約4,700通りのXBRLタグを、308の標準の項目にそろえて返す。内訳は貸借対照表127、損益計算書61、キャッシュ・フロー計算書62、包括利益13、株主資本等変動計算書8、決算短信の要約31、2つの表にまたがる項目6。名寄せできなかった科目も捨てずに、決算書のままの形で残す。また、名寄せした値と株価から、PER・PBR・EV/EBITDA・ROIC・直近4四半期(TTM)の売上や利益、株式分割を調整した1株当たりの値など、計算・導出した項目が71ある。なお308という数は、2026年10月23日時点の同社の名寄せの定義のうち開示のタグを対応づけた項目の数で、すべての会社・期に全項目の値があるという意味ではないとしている。

このほか、主要な数項目だけを返す「Short版」(値は標準と同じ)もあり、AI・軽いアプリやトークンの節約に向く。3つの形は名寄せの標準のキー(master_key)でつながっており、たとえば標準の形で比べた「有形固定資産」から、その会社の決算書のどの行のどの科目の値なのかを、そのままたどれる。

株価・適時開示も同じAPIキーで

  • 決算:TDnetの決算短信(速報)とEDINETの有価証券報告書(確定値)の両方。XBRLのある決算短信は、適時開示から中央値で約46分で解析結果が入る(直近30日の526件で計測。9割は50分以内)
  • 株価:2010年からの日足の四本値と出来高(株式分割を反映した値も)。終値ベースで毎営業日に更新(リアルタイムではない)
  • 評価指標:PER・PBR・配当利回り・時価総額を、その日の終値で毎営業日に計算し直し。PER・EPS・ROEなどは直近4四半期(TTM)の値も返す
  • 適時開示:TDnetの開示の一覧と原本のPDF、決算発表・配当の権利落ちのカレンダー。EDINETの臨時報告書・大量保有報告書も

これらの株価・評価指標・適時開示などのデータはどれも証券コードでつながるため、財務と並べてすぐに使える。対象は上場株4,014銘柄にETF・REITを加えた4,568銘柄。株価と適時開示は正式な契約に基づいて取得している。財務の行には、もとの書類のID・公表日時・原本のPDFへのリンクが付き、同社の点検(40社・2,936行)では財務の行の99.9%に出典が付いているという。毎営業日に179項目の検査を全銘柄にかけ、項目ごとの充足率と値が無い理由は「データ品質」のページで公開している。

日本株の決算を「決算書のまま」と「308項目の名寄せ」で取得、Crabgrassが金融データAPI「ZENITH Code」を公開 MCP対応でClaudeやChatGPTからも利用可能

MCP対応で、AIから出典つきのデータを直接利用

MCP(Model Context Protocol)に対応したAIにサーバーのURLを登録するだけで、72のツールから日本株の財務・株価・開示を出典つきで調べられる。ClaudeやChatGPTでは、コネクタにURLを入れ、ZENITH Codeにログインして承認する(OAuth)。ダッシュボードでAPIキーを1本作っておけば、キーを貼り付ける必要はない。Claude Code・Cursor・VS Code(GitHub Copilot)ではURLとAPIキーを設定するだけで、Claude Codeはコマンド1行で済む。OpenAI API(Responses API)などから、自社のエージェントや業務の流れに組み込むこともできる。MCPは全プランで使え、ツールはすべて読み取り専用でAIがデータを書き換えることはない。たとえば「トヨタとホンダの直近5期の営業利益率を比べて」と聞くと、AIが名寄せした標準の項目で期ごとの売上高・営業利益・営業利益率を表にし、決算短信・有価証券報告書への出典のリンクを付けて答えるという。開発者向けには、ログインすれば全エンドポイントをブラウザからパラメータを変えて試せる「APIビューワー」、?format=csvによるCSV出力、?lang=ja|enによる日英切り替えも用意されている。

日本株の決算を「決算書のまま」と「308項目の名寄せ」で取得、Crabgrassが金融データAPI「ZENITH Code」を公開 MCP対応でClaudeやChatGPTからも利用可能

料金プランとリリース記念価格

  • Free:0円(月5,000トークン・毎分10回・キー1本)
  • Pro:月額6,980円(税抜)(月10万トークン・毎分60回・キー3本)
  • Business:月額39,800円(税抜)(月100万トークン・毎分300回・キー10本)
  • Enterprise:個別見積(上限・範囲を個別に設定)

2026年10月31日(土)23:59までにProまたはBusinessを申し込むと、契約を続けている間、ずっとProは月額5,980円(1,000円引き)、Businessは月額36,800円(3,000円引き)(いずれも税抜)で利用できる。割引は申し込み画面で自動で適用され、クーポンコードの入力は不要。新しく申し込む人が対象で、申し込み後のプランの変更・解約後の再契約・追加トークンは対象外となる。なお、株価とTDnetの書類そのもの(取引所のデータ)は、どのプランでも会員本人の利用に限られ、第三者への表示はできない。

代表取締役の谷口 草平氏は、開発でいちばん大変だったのは数千社の決算の解析で、何度解析し直してもどこかに必ず“仲間外れ”の会社が出てくる中、その1社を例外として片づけずに全体のルールに組み込む積み重ねが、308項目の名寄せと会社独自の科目まで残す「決算書のまま」の形につながったとコメントしている。今後はエンドポイントのさらなる追加と、米国株の財務・株価の提供を予定している。

出典:株式会社Crabgrass