VOLTMINDとMCL盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校が包括連携協定 小中学生から地域企業まで、岩手県でAI人材育成を目指す

VOLTMINDとMCL盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校が包括連携協定 小中学生から地域企業まで、岩手県でAI人材育成を目指す

AIシステム開発を手がける株式会社VOLTMIND(本社:大阪府大阪市、代表取締役:北森 聖士)は、2026年9月1日に、学校法人龍澤学館 MCL盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校(岩手県盛岡市、理事長:龍澤 尚孝)と、AI分野を中心とする包括連携協定を結びました。両者はそれぞれが持つ教育・技術・人的資源を相互に活用します。岩手県で、小中学生へのAIモラル・AIリテラシー教育から、高校生・専門学校生への実践的なAI教育、地域企業へのAI活用支援まで、幅広い世代と対象に応じた取り組みの実現を目指します。

なぜいま、地域でAI人材を育てるのか

生成AIなどの技術が急速に広がり、AIを正しく理解して適切に使いこなす力は、一部の専門人材に限らず、幅広い世代に求められるようになっています。経済産業省の「2040年の就業構造推計(改訂版)について」(2026年3月)では、2040年にAI・ロボット等の利活用を担う人材が全国で約340万人不足する可能性があるとされています。こうした人材を含む専門職は、ほとんどの地域で不足する見通しです。

VOLTMINDはAIシステム開発に携わる中で、技術の普及とあわせて、それを実社会で活用できる人材を育てることが重要だと考えてきました。一方、同校は情報・ビジネス・デザイン分野の専門教育に加え、地域企業と連携した実践的な学びの場を提供してきました。人材育成に対する双方の考え方が重なったことが、今回の協定につながりました。

VOLTMINDは、エンジニアが顧客の現場に入り込んで開発する「FDE(Forward Deployed Engineer)」体制を強みとしています。この体制で培った知見を生かし、AI教育プログラムの開発や地域企業との連携を進め、現場で通用するAI人材の育成に取り組むとしています。

協定にもとづき検討される主な取り組み

両者は、学びの段階や対象ごとに、以下のような取り組みを検討していきます。

  • 小中学生を対象としたAIモラル・AIリテラシー教育
  • 高校生を対象としたAI体験授業、AIを活用した探究学習や地域課題の発見・解決
  • 専門学校生を対象とした生成AI、データ活用、アプリケーション開発等の実践教育
  • 岩手県内企業の課題をテーマとしたAIハッカソンの開催
  • 学生と企業が連携したAI活用プロジェクトおよび実証実験の実施
  • 教職員、社会人、県内企業向けのAI研修・ワークショップ
  • 地域企業・行政等と連携したAI導入、DX推進に関する取り組み
  • AI時代に対応した教材、教育プログラム、コンテンツ、および企業向けAI導入支援サービスの共同開発

学校側が感じていた「何から始めれば」の声

同校の校長である小林 史朗氏は、AIを学ぶうえで最も大切なのは技術を身につけることだけでなく、「何のために使うのか」を考える力だと述べています。また、岩手の県内企業からは「AIを活用したいが、何から始めればよいか分からない」という声を数多く聞いてきたといいます。そのため、教育機関が企業と学生をつなぎ、地域のAI活用を支える役割を担う必要性を強く感じてきたと説明しています。小林氏は、VOLTMINDが岩手県内にも取引先を持ち、地方企業の課題を実感として理解している点を挙げ、学生の学びが地域企業の課題解決にもつながることへの期待を示しました。

VOLTMINDは現場の知見を教育に還元

VOLTMIND代表取締役の北森 聖士氏は、同校が地域企業との連携を通じて、学生が知識や技術を実社会で生かせる機会を多く生み出している点に深く共感していると述べました。今回の連携では、FDE体制で培った知見を教育現場に還元し、子どもたちから学生、地域で働く人々まで、AIを学び活用できる機会を広げたい考えです。さらに、地域企業それぞれの課題にも丁寧に向き合い、AIの実践的な活用を後押しするとしています。

岩手県での実践を東北へ広げる構想も

VOLTMINDは今後、同校とともに学びの各段階に応じたAI教育の機会をつくり、教育と産業の両面から地域のAI活用を推進することを目指します。学生と地域企業が実際の課題に取り組む場を設け、教育で得た知識や技術を地域社会での実践につなげる仕組みづくりも進める方針です。将来的には、岩手県での実践をモデルケースとして、東北エリアをはじめとする他地域への展開も視野に入れています。

VOLTMINDは2024年2月14日に設立されたスタートアップで、AI×SIerの領域でレガシーシステムの刷新をはじめとする幅広い規模の案件に取り組んでいます。AIを活用した開発手法で基幹システム構築の工期を大幅に圧縮するほか、国内に保有するGPUサーバー群を活用した自社R&D部門も持っています。自社独自プラットフォーム「VOLTMIND FDE Platform」による業務プロセスの自動分析・可視化や、ハッカソン・技術コミュニティの運営も行っています。

出典:株式会社VOLTMIND