株式会社アクセルスペースは、次世代地球観測衛星「GRUS-3(グルーススリー)」のうち、GRUS-3Cが撮影して地上で受信した画像を公開した。この画像は、商用運用に向けて進めている初期運用の中で、検証の一環として得られたものだ。
GRUS-3Cが10月20日に撮影、高速通信系統で地上へ
GRUS-3Cは10月20日に画像を撮影し、その画像データを高速通信系統を通じて地上で受信した。今回公開された画像は、衛星の機能や動作を確認・調整する初期運用の一環として確認できた試験データとされている。
同様の不具合が確認されていない3機は1機ずつ慎重に初期運用
同社は9月29日と10月6日に、GRUS-3のうち4機(GRUS-3B、3E、3F、3G)で高速通信系統の不具合を確認したことを公表している。一方、同様の不具合が確認されていない3機(GRUS-3A、3C、3D)については、商用運用に向けて現在1機ごとに慎重に初期運用を進めている。
なお、これまでに同社は、2026年9月29日に「AxelGlobe事業の小型衛星「GRUS-3」の不具合に関するお知らせ」を、2026年10月6日に「AxelGlobe事業の小型衛星「GRUS-3」の不具合に関する状況のご報告及び「GRUS-3不具合検証アドバイザリーボード」の設置について」を発表している。
電力増幅器の消費電力を抑えて温度の過度な上昇を防ぐ
同様の不具合が確認されていない3機(GRUS-3A、3C、3D)も、不具合が確認された4機(GRUS-3B、3E、3F、3G)と同様の設計となっている。そのため、電力増幅器の消費電力を抑えることで温度の過度な上昇を防ぎながら、現在検証を進めている。
今回GRUS-3Cでは、この運用条件のもとで、撮影から地上での画像データ受信までの一連の動作が確認された。
2027年2月の商用運用開始を目標に
今後は各機の状況に応じて、通信時の機器の温度や動作状況、継続的な撮影・データ受信、画像品質などの確認・調整を行っていく。同社は、2027年2月の商用運用開始を目標に初期運用を進めるとしている。
アクセルスペースは「Space within Your Reach」をビジョンに掲げ、2008年の創業から世界に先駆けて小型衛星の開発に取り組んできた企業だ。小型衛星の設計、製造、軌道上運用における独自技術を基盤に、顧客の宇宙ミッション実現のための衛星開発・運用事業「AxelLiner(アクセルライナー)」と、自社の光学衛星コンステレーションによる地球観測データ提供事業「AxelGlobe(アクセルグローブ)」を展開している。
同社はこれらの事業活動を通して、だれもが宇宙ソリューションを利用する社会の実現を目指している。本社は東京都中央区日本橋本町一丁目9番3号 日本橋本町M-SQUARE 12階にあり、代表取締役は中村友哉氏、設立は2008年8月。
出典:株式会社アクセルスペース



