南極の観測隊員と8Kでライブ接続も KDDI MUSEUMで「KDDI南極アカデミー2026」を11月21日に開催

南極の観測隊員と8Kでライブ接続も KDDI MUSEUMで「KDDI南極アカデミー2026」を11月21日に開催

KDDIは2026年11月21日、東京都多摩市のKDDI MUSEUMで「KDDI南極アカデミー2026『つくる、つなぐ、南極。』」を開催します。南極地域観測隊を経験したKDDI社員と一緒に、南極の生活を支える「通信」を学ぶイベントです。実際に南極で暮らした社員が、現地での活動や生活、日本の南極観測を支える通信の仕組みを分かりやすく解説します。さらに、通信衛星を活用した8K映像ライブ中継技術のデモンストレーションも行われます。デモンストレーションでは南極にいる観測隊員とリアルタイムでつながり、遠く離れた南極の”今”を臨場感とともに体感できます。ただし、南極との中継は天候などの影響により中止になる場合があります。

このイベントは2024年に始まり、今年で3回目を迎えます。今回はミサワホームの協力のもと、ワークショップ「南極建物組み立て体験!」を実施します。参加者は、南極地域観測隊が使用する建物をイメージした組み立てに挑戦できます。

南極アカデミー開催時の様子
南極アカデミー開催時の様子

「通信」と「建築」、南極観測を支える2つのインフラ

南極大陸は観測の空白域の1つで、未来の地球環境を予測するうえで重要な情報源とされています。世界各地で異常気象などが起きる中、南極観測を通じて地球の気候変動を理解し、未来を予測することが期待されています。南極地域観測隊には2種類の隊があります。1つは、昭和基地を維持しながら1年を通して観測を続ける「越冬隊」です。もう1つは、2カ月弱程度滞在し、夏の間に昭和基地での観測、地質や生態系の調査、基地の建設や設備の修理、燃料や物資の輸送などを集中して行う「夏隊」です。過酷な環境で観測を続けるには、日本や世界とつながる「通信」と、人々の安全な暮らしを支える「建築」が欠かせません。今回のアカデミーでは、KDDIとミサワホームがそれぞれの専門性を生かします。この2つの社会インフラをテーマに、子どもたちがその役割や技術の価値を楽しく学び、体感できる場を目指しています。

1956年から南極と世界をつないできたKDDI

KDDIは、前身企業の国際電信電話株式会社(KDD)を含め、1956年に第1次南極地域観測隊が派遣されて以来、短波無線、インマルサット衛星、インテルサット衛星で南極と世界をつなぎ、南極観測への貢献を続けてきました。2004年の第46次南極地域観測隊以降は、毎年社員1名が国立極地研究所に出向しています。出向した社員は観測隊員として昭和基地に赴き、インテルサット地球局の保守やLAN設備の構築・保守を担当しています。

累計37棟の南極建物を手がけるミサワホーム

ミサワホームは、1968年の「第10居住棟」以降、南極地域観測隊の活動や生活を支える建物を受注してきました。その実績は、2026年4月末時点で累計37棟、延床面積約6,700㎡に及びます(現在建設中の夏期隊員宿舎を含む)。納入した建物の多くには木質接着複合パネルが採用されています。このパネルは、徹底した品質管理体制のもと、外装、断熱材、内装をあらかじめ工場で取り付けて生産されます。そのため、建築経験のない隊員が半数以上を占める中でも短い夏の期間に容易に組み立てられ、かつ厳しい南極の気候に耐え抜く高い性能を備えています。

南極の観測隊員と8Kでライブ接続も KDDI MUSEUMで「KDDI南極アカデミー2026」を11月21日に開催

8K中継から氷体験まで、5つのプログラム

当日は、次の5つのプログラムが用意されています。

  • 南極観測を知ろう~観測の目的と、それを支える建築・通信~:地球環境を知るうえで南極観測が果たす役割や、過酷な南極での暮らしと観測活動における「通信」と「建築」の役割を紹介
  • 南極の氷体験:本物の南極の氷に触れられる
  • 南極観測を支える通信の仕組み:衛星を使った昭和基地の通信について、仕組みや特徴、日本国内の通信との違いなどを技術的な側面から学ぶ
  • ワークショップ 南極建物組み立て体験!(協力:ミサワホーム):ヘルメットをかぶり、チームで協力しながら、南極地域観測隊が使用する建物をイメージした組み立てに挑戦
  • 南極とつないだ8K映像ライブ中継デモンストレーション:極地研とKDDI総合研究所の共同研究である通信回線を用いた8K映像ライブ中継や、3D写真(3Dモデル)生成のデモンストレーションを実施(南極とのライブ中継は天候などの影響により中止になる場合あり)

3Dモデル生成については、KDDI総合研究所が2026年6月24日に、動画から必要な画像のみを選定して3DGSの3Dモデル生成を高速化する技術の開発を発表しています。組み立てワークショップでは、実際に南極で使われた金物にも触れながら、極寒の地で暮らしを支える建築の工夫や知恵を学べます。完成後には「ちびっ子南極大工認定証」がプレゼントされます。講師を務めるのは、KDDIの北村剛祥(きたむら たけよし)氏です。北村氏は1997年にTTNet(現:KDDI)に入社し、2024年に国立極地研究所へ出向しました。2024年7月~2026年2月には第66次南極地域観測隊の越冬隊に参加し、LAN・インテルサット担当として隊の活動に従事しました。2026年からは日本通信エンジニアリングサービス株式会社に出向しています。南極という厳しい環境の中で自分自身を成長させたいとの思いから、観測隊への挑戦を希望したといいます。

南極の観測隊員と8Kでライブ接続も KDDI MUSEUMで「KDDI南極アカデミー2026」を11月21日に開催

参加方法と同日開催の無料見学会

  • 開催日時:2026年11月21日 13:00~15:05(予定)
  • 会場:LINK FOREST(東京都多摩市鶴牧3-5-3)3階研修室
  • 募集人数:子ども 先着32名(子ども1名あたり保護者2名まで同伴可能、推奨学年は小学生以上の子ども)
  • 参加費:無料
  • 参加方法:イベントサイトから事前予約(2026年10月30日午前11時から受付開始)

同じ日には、KDDI MUSEUM(LINK FOREST 2階)の特別無料見学会も開かれます。時間は10:00~16:30(最終入場16:00)です。通信の歴史をより多くの人に見てもらうため、通常は休館日の土曜日に特別開館し、無料で入場できます。申し込みは当日受付で行い、事前予約は不要です。同日が最終日となる特別企画展「動く・転がる・つながる からくりの科学展」もあわせて見学できます。KDDI MUSEUMは、日本の国際通信の始まりから現代までの通信の歴史を、実物資料・映像・体験展示で体系的に紹介する企業博物館です。なお、通常時のKDDI MUSEUMは入館料が一般300円(大学生以下・障がい者無料)で、来館には事前の予約が必要です。この特別無料見学会については、前述のとおり事前予約は不要です。

出典:KDDI株式会社