高度専門人材を育成する「TCカレッジ」
TCカレッジは、東京科学大学(旧東京工業大学)が主導する、高い技術力と研究企画力を持つ「テクニカルコンダクター(TC)」という専門人材を養成し認定する仕組みです。岡山大学もサテライト校として参画し、「医工系コース」を開講しており、今年度は過去最多となる6人の入学者を迎えています。
この研修は、座学と実習を組み合わせたハイブリッド形式(対面とオンラインを併用した形式)で実施されました。岡山大学の技術専門員や九州大学の技術職員が対面で参加したほか、学外の受講生や聴講生がオンラインで加わり、計8名が受講しました。講師は岡山大学総合技術部の技術職員が務め、株式会社大熊の担当者もサポーターとして参加し、産学連携体制(企業と大学が協力して活動を行う体制)での実施となりました。

光学顕微鏡の基礎から実践まで
研修では、午前中に光学顕微鏡(光を使って肉眼では見えない小さなものを拡大して観察する装置)の基礎知識に関する講義が行われました。午後の部では、顕微鏡の基本調整や様々な観察方法、そして重要なメンテナンス方法について、実際に顕微鏡を操作しながらの実習が行われました。参加者からは観察時のフィルター使用やレンズ清掃に関する活発な質疑応答が交わされ、理解を深める機会となりました。
研修を終えた参加者からは、「光学顕微鏡の構造や観察原理、メンテナンスについて基礎から学び直すことができた。特に、観察目的に応じた光学条件の設定の重要性や、レンズ清掃に関する知識をアップデートできたことが有意義であった。今後は研究室の顕微鏡を原理や条件を意識しながら活用したい」といった声が聞かれ、カリキュラムの充実がうかがえます。

研究基盤を強化する岡山大学の取り組み
岡山大学は、技術職員の高度化を重要な課題と位置づけ、様々な取り組みを進めています。今回の医工系コースもその一環であり、他大学や研究機関とも密に連携し、全国的な研究基盤の強化に貢献しています。今後も受講生の履修登録に合わせて、多様なカリキュラムが順次開講される予定です。
岡山大学総合技術部は、全学の技術職員の連携を深めるとともに、多様な研修プログラムを通じて技術職員のスキルアップを図り、開かれた地域中核・特色ある研究大学としての研究・教育・臨床支援を強化しています。このような取り組みは、医療や工学分野の最先端研究を支え、病気の解明や新素材開発など、社会に貢献する新たな発見を生み出すための重要な基盤となります。

地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現する研究大学として挑戦を続ける岡山大学を支える技術職員の活動に、今後も注目が集まります。
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