K-NICがディープテック・スタートアップ6者を採択!未来を拓く革新的技術に注目

ディープテックとは何か?

ディープテックとは、科学技術の深い研究成果や画期的な発見に基づいた技術を指します。AI、ロボティクス、バイオテクノロジー、新素材、環境技術、医療機器、航空宇宙など、社会や産業の根本的な課題を解決し、未来を大きく変える可能性を秘めています。このプログラムは、そうした技術シーズ(技術の種)を持つ起業家や研究開発型スタートアップを、短期集中的に支援することで、事業化の加速を目指します。

プログラムの詳細はこちらで確認できます。
K-NIC Startup Hands on Program

採択された6つの革新的事業プラン

今回採択された6者は、ライフサイエンス、ロボティクス、環境・エネルギーといった幅広い分野から選ばれました。各事業プランがどのような未来を創造するのか、その革新性に迫ります。

1. 東アジア人向け T1D 遺伝子スクリーニング事業(松田 祐太 氏 / T1D Scout)

1型糖尿病(T1D)は、自己免疫疾患によりインスリンを生成する細胞が破壊される病気です。この事業は、東アジア人特有の遺伝的特徴に着目し、1型糖尿病の発症リスクを早期にスクリーニング(ふるい分け)する技術を開発しています。これにより、発症前の段階でリスクを特定し、予防や早期介入が可能になることで、患者の生活の質を大きく向上させる未来が期待されます。
T1D Scout

2. 低分子化合物誘導自家肝前駆細胞による非代償性肝硬変治療事業(丸屋 安広 氏 / 株式会社Rewind)

非代償性肝硬変は、肝臓の機能が著しく低下し、命に関わる重篤な状態です。この事業では、患者自身の細胞を低分子化合物で誘導し、肝臓の元となる細胞(肝前駆細胞)を作り出すことで、肝臓の再生を促す新たな治療法を目指しています。これは、従来の治療が困難だった肝硬変に対し、根本的な解決をもたらす可能性を秘めた画期的な再生医療への挑戦です。

3. 全天候型ロボットタクシーの国内外での社会実装事業(魏嘉宏 氏 / 株式会社ムービーズ)

自動運転技術は進化していますが、悪天候時の走行は大きな課題です。株式会社ムービーズは、雨や雪などの厳しい気象条件下でも安全に運行できる「全天候型ロボットタクシー」の開発と社会実装を目指しています。これが実現すれば、より多くの地域で、時間や天候に左右されない移動手段が提供され、人々の生活の利便性が飛躍的に向上するでしょう。
株式会社ムービーズ

4. 超臨界・亜臨界流体を用いたリサイクル炭素繊維の製造・販売(若口 明人 氏 / 株式会社エンカーマス)

炭素繊維は軽量で高強度なため、航空機や自動車、スポーツ用品など幅広く利用されています。しかし、製造には高いエネルギーが必要で、リサイクルも難しいという課題がありました。株式会社エンカーマスは、特殊な状態の液体(超臨界・亜臨界流体)を用いることで、環境負荷を抑えつつ、高品質なリサイクル炭素繊維を製造する技術を開発しています。これは、循環型社会の実現に大きく貢献する、持続可能な素材産業の未来を拓くものです。
株式会社エンカーマス

5. 相変化蓄熱カプセルを基盤とした熱利用のゼロエミッション化(山本 剛大 氏 / Phase Changer)

熱エネルギーは、工場や発電所など様々な場所で利用されますが、その多くが未利用のまま排出されています。Phase Changerの事業は、温度変化で状態が変わる特殊な素材をカプセル化した「相変化蓄熱カプセル」を活用し、熱を効率的に貯蔵・再利用するシステムを構築します。これにより、熱利用におけるCO2排出ゼロ(ゼロエミッション)を目指し、地球温暖化対策に貢献する新たなエネルギーソリューションを提供します。

6. 光を5秒当てるだけの非侵襲・多項目生体計測(木戸 悠人 氏 / 株式会社Apollon)

健康状態を知るための検査は、採血など体に負担がかかるものも少なくありません。株式会社Apollonが開発しているのは、体に光をわずか5秒当てるだけで、痛みなく様々な生体情報(例えば血糖値や血中酸素濃度など)を計測できる技術です。これは、日々の健康管理を飛躍的に簡便にし、病気の早期発見や予防医療の普及に貢献する、未来のヘルスケアデバイスとして期待されます。
株式会社Apollon

経験豊富なメンター陣による伴走支援

採択されたスタートアップは、約2ヶ月間のプログラム期間中、豊富な経験を持つメンター陣から集中的な個別ハンズオン支援(メンタリング)を受けます。K-NICスーパーバイザーの尾﨑 典明氏、岡島 康憲氏、武田 泉穂氏、そしてNV Ventures株式会社代表取締役社長の前田 信敏氏をはじめとする多様なメンターが、事業のブラッシュアップを徹底的にサポートします。

K-NICスーパーバイザー 尾﨑 典明 氏

K-NICスーパーバイザー 岡島 康憲 氏

K-NICスーパーバイザー 武田 泉穂 氏

NV Ventures株式会社 代表取締役社長/K-NICサポーター 前田 信敏 氏

プログラムは2026年9月1日から10月30日まで実施され、採択者キックオフは2026年8月31日に行われます。

K-NICについて

K-NIC Kawasaki-NEDO INNOVATION CENTER

K-NICは、川崎市、NEDO、公益財団法人 川崎市産業振興財団の3者連携により運営される起業支援拠点です。ディープテック・スタートアップを中心に、起業から事業成長、資金調達、ビジネスマッチングまで、幅広い支援をワンストップで提供しています。常駐するコミュニケーターが、利用者の課題に応じた適切なサポートを行います。
K-NIC公式サイト

株式会社ツクリエについて

TSUCREA STARTUP INCUBATOR

株式会社ツクリエは、「スタートアップサイドでいこう」を掲げ、事業を作る起業家やクリエイターを支援するプロフェッショナル集団です。起業支援サービス事業とクリエイティブ創造事業を中心に展開し、イベント企画、相談事業、アクセラレーションプログラムの開発から、起業家との協同事業、商品開発、プロデュースなど、多岐にわたるサポートを提供しています。
ツクリエ公式サイト

今回のK-NIC Startup Hands on Programを通じて、採択された6者のディープテック・スタートアップが、メンター陣の伴走支援を受け、社会に新たな価値をもたらす事業へと大きく飛躍することが期待されます。彼らの挑戦が、私たちの未来をより豊かにする一歩となるでしょう。