インフォマティクスとは?
「インフォマティクス」とは、実験や設備運転から得られる多種多様なデータを、機械学習などの情報科学(インフォマティクス)を使って分析し、研究開発を高速化したり、ソリューションをより高度にしたりする取り組みのことです。これにより、経験や勘に頼りがちだった部分をデータに基づいて効率的に進めることが可能になります。
なぜ今、AIを活用した研究開発が必要なのか?
地球規模での環境規制の強化、節水意識の高まり、温室効果ガス(GHG)排出削減のニーズなど、お客様や社会を取り巻く水と環境の課題は、その変化のスピードを増しています。これまでの研究開発の手法だけでは、これらの複雑な課題に迅速に対応することが難しくなっていました。そこで、データサイエンスとAI技術を融合させることで、より効率的で画期的な解決策を生み出すことが期待されています。
これまでの具体的な成果
Fracta Leapとクリタは、2022年からインフォマティクスの活用に取り組んできました。これまでに、材料開発向けの「マテリアルズインフォマティクス(MI)」と、設備の運転管理向けの「プロセスインフォマティクス(PI)」を中心に、14件の開発テーマに適用されています。
例えば、次世代エネルギー分野の生産プロセス効率向上を目指す開発では、MIを活用することで、有望な材料候補を選び出す期間を約90%も削減できました。また、水処理プロセスの画像解析においては、これまで熟練者の経験に頼っていた判断を、PIを活用した解析技術で再現性を確立し、精度と効率の両方を向上させています。
これらの成果を踏まえ、インフォマティクスを新製品・サービスの開発プロセス全体に展開することで、新しい技術やソリューションの研究・開発における探索や調査にかかる期間を約25%短縮できる見通しです。
「ヤタガラスプロジェクト」が描く未来のロードマップ
「ヤタガラスプロジェクト」という名前は、日本神話に登場する「導きの鳥」に由来し、イノベーションの創出を通じて未来を切り拓くという強い想いが込められています。
このプロジェクトでは、インフォマティクスをクリタグループの研究開発プロセス全体にデータ駆動型で進化させ、開発期間の短縮と付加価値の向上を目指します。

2026年度(今年度)は、開発テーマの立案や実験計画といった研究開発の初期段階から、製品化・事業化までの主要な工程で、インフォマティクスを段階的に採用していきます。さらに、2027年度には、これまでデータが少なく適用が難しかった開発テーマにも適用範囲を広げ、インフォマティクスをクリタグループの研究開発における標準的な手法とすることを目指しています。
Fracta Leapとクリタは、このプロジェクトを通じて、インフォマティクスの活用を研究開発部門全体に定着させることで、新しい技術やソリューションをいち早く事業化し、その価値を高めていきます。これにより、社会が抱える水や環境の課題解決に貢献し、クリタグループの収益拡大にもつなげていく考えです。このようなデータ駆動型の研究開発を組織全体で強化することで、グローバルの水処理業界をリードするイノベーション創出組織として、さらなる進化が期待されます。
共に未来を創る仲間を募集
Fracta Leapでは、この画期的なプロジェクトを共に推進するデータサイエンティストを積極的に募集しています。機械学習やデータサイエンスの知識を活かし、水処理分野の研究開発とイノベーションに変革をもたらす挑戦に参加したい方は、ぜひ詳細をご確認ください。
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