空間解析とは?なぜ今、重要なのか
私たちの体は、たくさんの細胞が集まって組織を作り、それぞれの細胞が特定の役割を担っています。これまでの研究では、細胞一つひとつの状態を調べる「シングルセル解析」が進歩してきました。しかし、細胞は組織という「環境」の中で、隣り合う細胞とコミュニケーションを取りながら機能しています。
そこで注目されているのが「空間解析」です。これは、組織内の細胞がどこにいるか(位置情報)を保ったまま、その細胞の状態を解析する技術です。例えるなら、シングルセル解析が「クラス全員の成績を個別に知る」ことだとすれば、空間解析は「クラスのどの席の生徒が、どんな成績で、隣の席の生徒とどう影響し合っているか」まで調べるようなものです。これにより、病気がどのように発生し、進行するのかといったメカカルニズムの解明や、新しい薬のターゲット(創薬標的)の発見、さらには病気の診断技術の開発において、その有用性が期待されています。
「Atera」がもたらす画期的な進歩
今回KOTAIバイオテクノロジーズが導入した「Atera」は、この空間解析をさらに進化させる装置です。
これまでの空間解析技術では、一度に解析できる遺伝子の種類が数百〜数千に限られる「パネル型」が主流でした。しかし、「Atera」は、組織を薄く切った切片上で、タンパク質の元となる約1.8万もの「全遺伝子(全トランスクリプトーム)」の発現状況を、1細胞レベルという非常に高い解像度で解析できます。これにより、従来の技術では見逃されがちだった組織内の細胞の状態や遺伝子発現のわずかな違いを、その位置情報とともに詳細に可視化できるようになります。
KOTAIバイオテクノロジーズは、すでに遺伝子発現を解析する「Xenium」、タンパク質を解析する「MACSima TM」、そして大量のデータを解析する「バイオインフォマティクス解析」を組み合わせたサービスを提供してきました。「Atera」の導入により、これらのサービスはさらに強力になります。研究者は、組織の構造、細胞ごとの遺伝子発現、タンパク質の情報という多角的な視点からデータを解析できるようになり、より高度な研究支援が可能となります。
未来の医療への貢献
空間解析への研究需要は国内外で高まっており、AIを活用した大規模解析や、製薬企業・大学・研究機関による大型研究プロジェクトにおいても、より高精度で大量のデータ取得が求められています。
「Atera」の導入によって、KOTAIバイオテクノロジーズは、
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疾患メカニズムのより深い理解
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より効果的な創薬候補の探索
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病気の診断や治療効果を予測する「バイオマーカー」の研究
といった分野で、これまでにない詳細な情報を提供できるようになります。これは、将来的に、一人ひとりの患者さんに合わせた「個別化医療」の発展にも繋がる可能性を秘めています。KOTAIバイオテクノロジーズは、こうした最先端のサービス基盤を整備することで、国内の創薬・医学研究のインフラとしての役割を強化し、さらなる成長を目指しています。三洋貿易グループも、ライフサイエンス分野における先端技術への投資とサービス拡充を通じて、創薬・診断・医学研究の発展に貢献していく方針です。
KOTAIバイオテクノロジーズについて
2016年に大阪大学免疫学フロンティア研究センターでの研究成果を事業化することを目的に設立されました。免疫学、AI、分子構造に関する専門知識と最先端の研究機器を組み合わせ、国立研究機関、大学、製薬会社等と協力し、最先端の研究やバイオ創薬支援、シングルセル解析や空間的遺伝子発現解析などの遺伝子解析関連サービスを展開しています。
KOTAIバイオテクノロジーズ コーポレートサイト:
https://www.kotai-bio.com/jp/
三洋貿易について
1947年設立の専門商社で、ファインケミカル、インダストリアル・プロダクツ、サステナビリティ、ライフサイエンスの4分野で、市場ニーズの高い製品とサービスの輸出入および販売を手掛けています。「Quest for Next = よりよい未来(最適解)を探求する」をスローガンに、高付加価値商品と技術サービスの提供を通じて、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
三洋貿易 コーポレートサイト:
https://www.sanyo-trading.co.jp/



