研究営業アライアンス、中堅企業向け「グロース」始動!12社参画で日本発イノベーションを加速
一般社団法人研究営業アライアンスは、特定分野で高いシェアを持つ独自技術を強みとする中堅企業を対象とした新たな会員区分「グロース(Growth)」メンバーシップを2026年8月より開始しました。この取り組みは、中堅企業が持つ技術力や研究シーズ(研究開発の成果として生まれた技術やアイデアの種)を、企業間共創(複数の企業が協力して新しい価値を創造すること)によってイノベーション(技術革新によって新しい価値や製品、サービスを生み出すこと)創出へと加速させることを目指しています。
中堅企業と共にイノベーションを加速する「グロース」
研究営業アライアンスはこれまで、日本の産業界を代表する大企業(現在39社が参画)を対象とした「プライム(Prime)」メンバーシップを中心に、異業種間での研究・技術のマッチングを推進してきました。その活動を通じて、「研究を研究のままで終わらせない」という成果が着実に生まれています。
今回、新たに「グロース」メンバーシップを開設した背景には、日本の地域経済を支える中堅企業が持つ高い技術力や研究シーズを、事業化や社会実装(研究成果や技術を社会の具体的な課題解決やサービスとして実現すること)につなげるための専門人材や外部ネットワークが不足しているという課題があります。
経済産業省が2024年を「中堅企業元年」と位置づけ、中堅企業の成長支援を推進している動きに呼応し、アライアンスの取り組みを広げることで、日本全体のイノベーション創出をさらに加速させていくことが期待されています。
12社の立ち上げ企業が参画
「グロース」メンバーシップの立ち上げには、以下の12社が参画し、共同で活動を開始しました。これらの企業は平均創業年数が約94年と長く、中には100年を超える企業も5社含まれるなど、長い歴史と技術蓄積を持つことが特徴です。

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株式会社有沢製作所: 1909年創業の高機能材料メーカー。「織る・塗る・形づくる」の独自技術で社会を支え、異業種交流によるさらなるイノベーションを目指しています。
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伊東電機株式会社: 物流・マテリアルハンドリング領域で省人化・安全性・生産性向上に資する技術を研究開発。次世代の物流インフラにつながる社会実装を目指します。
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上野製薬株式会社: 創業108年の化学メーカー。芳香族ヒドロキシ化合物にCO2を導入する「UENOプロセス」を基幹技術とし、電子機器や化粧品用防腐剤などを製造。自社の技術・研究成果の社会実装加速と新たな価値創造に挑戦します。
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神島化学工業株式会社: 独自のセラミックス透明化技術、緻密化技術で世界唯一のセラミックス製品を提供。異業種連携による想像を超える新たな価値創造を期待しています。
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株式会社コーワ: 工業用・家庭用ブラシを開発・製造する総合ブラシメーカー。自動車、鉄鋼、家電など幅広い分野で技術を応用し、新たな付加価値創出を目指します。
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コンビ株式会社: 「赤ちゃんを育てることが、楽しく幸せだと思える社会」の実現を目指し、安心・安全なものづくり・サービスを提供。多様な知見を持つ企業との交流を通じ、素材・技術の新たな可能性を切り拓きます。
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株式会社スギノマシン: 富山県の産業機械メーカー。高圧水技術、工作機械、エネルギー関連など多方面で「グローカルニッチリーダー」を標榜。新たな「技術の連鎖」を生み出し、持続可能社会への貢献を期待しています。
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株式会社塚田理研工業: 創業64年、多種多様な樹脂材料への「めっき」専業者。装飾めっきに加え、機能性めっきにも注力し、自動車・医療・航空宇宙など幅広い産業の課題に応えています。
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テイボー株式会社: 多孔質体における毛細管力コントロール技術を強みとし、マーキングペンからコスメティック、芳香剤へと展開。新たな用途開拓や技術交流を通じた技術力向上を目指します。
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長谷川香料株式会社: 創業124年目の総合香料メーカー。フレーバーやフレグランスをはじめ、幅広い製品を展開し、「感じるチカラで もっといいこと。」をコーポレート・メッセージに掲げ、香りにとどまらない新たな価値と感動の創出を目指しています。
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兵神装備株式会社: 「一軸偏心ねじポンプ」の専業メーカーとして流体移送技術を追求。電機、上下水、自動車、食品など幅広い産業分野を支え、次世代の流体技術の研究開発を通じて新たな価値を創出します。
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丸井織物株式会社: 織物製造業をメインに、テキスタイル、トレーディング、産業資材、オンデマンドの4事業を展開。「チャレンジ精神」を継承し、アライアンス参画を通じて新しい知に触れ、社会貢献と会社成長の加速を目指します。
51社のR&Dコミュニティが推進する具体的な活動
「プライム」メンバー39社と「グロース」メンバー12社、合計51社が参加するR&Dコミュニティ(Research & Development、研究開発コミュニティ)では、先端技術の技術交換、特定テーマに関する有志ゼミ、クラブ活動などが進められます。また、株式会社AIST Solutionsが開発したAIエージェント「Bibbidi」を活用し、国立研究機関や大学の技術や知財の検索、さらには経済産業省や産業技術総合研究所との連携による技術マッチングも行われます。

共同代表が語る未来のビジョン
研究営業アライアンスの共同代表を務める夏目哲氏と西野成昭氏からは、今回の「グロース」メンバーシップ開始にあたって、今後の展望が語られています。
夏目哲共同代表は、アライアンス活動を通じて日本の研究力が花開いていることを強く感じていると述べ、そこに各地の中堅企業が加わることで、さらに大きな力を生み出し、日本発の革新的イノベーションに至ることができると期待を寄せています。また、今後は大企業40社、中堅企業40社の計80社を目標とし、この「TPA80」と呼ぶ80社のコラボレーションから革新的イノベーションを生み出していきたいと考えているとのことです。
西野成昭共同代表は、スタートアップ主導のイノベーションが目覚ましい世界情勢の中で、日本ならではのイノベーションの形を追求してきたと語ります。大企業に眠る優れた技術を産業の枠を超えたマッチングでつなぐというアライアンスの形は着実に成果を生み出しており、今回その輪を中堅企業へと広げることは、日本の産業競争力を支える上で極めて重要であると強調しています。

「研究を研究のままで終わらせない」研究営業アライアンスの理念
一般社団法人研究営業アライアンスは、「研究を研究のままで終わらせない」ことをミッションに掲げ、企業研究の社会実装を支援する団体です。共同代表の夏目哲氏が提唱する「研究営業」とは、作家と編集者の関係のように、研究者が研究に専念できる環境を整えながら、その成果を社会実装・事業化によって世の中に届ける役割・活動を指します。
このアライアンスの根幹にあるコンセプトは「トラスト・オープンイノベーション(Trust Open Innovation)」です。これは、各業界を代表するアライアンス企業間のコミュニケーションの積み重ねから生まれる、組織や業界を超えた研究者・開発者・研究営業メンバー同士の信頼(トラスト)があってこそ、研究開発テーマへの情熱が実を結び、オープンイノベーション(外部の知識や技術を取り入れて自社のイノベーションを促進する手法)が実現するという考えに基づいています。
法人概要

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名称: 一般社団法人研究営業アライアンス(Technology Promotion Alliance)
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共同代表: 夏目 哲/西野 成昭(東京大学大学院工学系研究科 トランスポートイノベーション研究センター/技術経営戦略学専攻 教授)
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所在地: 東京都文京区向丘2丁目3-10 東大前 HiRAKU GATE
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