京都から「足切断ゼロ」へ、セカンドハートが京町家で新拠点「ASHI TERRACE」を2026年10月始動

足を守る仕組みを社会へ実装する「ASHI TERRACE」

セカンドハートは、「糖尿病患者の足を守り、足切断をゼロにする」という重要な使命を掲げています。足のトラブルが重症化するのを防ぐためには、医療機関での治療だけでなく、日常生活での小さな変化に気づき、適切なセルフケア(自分で行うケア)を継続し、必要に応じて医療へつながる仕組みが不可欠です。

しかし、現在の保険診療だけでは、予防的な観察や、一人ひとりの生活に寄り添った継続的なケアが十分に届きにくい場面があります。「ASHI TERRACE」は、このギャップを埋める地域に根ざした拠点として機能します。一般的なフットケアサロンの枠を超え、足を守るために必要な「ケア・学び・連携・研究・実証」を循環させる場となることを目指しています。

ASHI TERRACEの看板

ASHI TERRACEが担う8つの機能

「ASHI TERRACE」は、2026年10月の始動に向けて、以下の8つの機能を段階的に整備する計画です。

  1. 日常のフットケアとセルフケア支援: 足の状態を継続的に見守り、利用者自身が変化に気づきやすくなるための観察、ケア、生活上の工夫をサポートします。
  2. フットケア技術の教育・研修: 医療・介護・在宅支援に携わる専門職やフットケアの実践者が、知識と技術を学び、互いに高め合える場を提供します。
  3. Steplifeを活用した医療連携: 開発済みの遠隔フットチェックアプリ「Steplife」を利用し、足の状態に関する記録や画像を本人の同意のもとで共有。医療的な評価が必要な場合には、適切な相談や受診へとつなげる連携モデルを構築します。
  4. 研究開発と実証: フットケアに関する機器、サービス、教育コンテンツなどの研究開発や、利用者視点での検証を行い、現場で本当に役立つ形へと磨き上げます。
  5. 在宅医療・訪問看護・介護との接続: 外出が困難な方を含め、地域で暮らす人々の足を継続して守るため、在宅医療、訪問看護、介護事業者、そして家族との連携を強化します。
  6. 地域住民への啓発と予防活動: 相談会や学習会、足の健康に関する情報発信などを通じて、地域全体のフットヘルス・リテラシー(足の健康に関する知識や判断能力)の向上に貢献します。
  7. 異分野との共創: 医療・介護だけでなく、靴、靴下、歩行、住環境、地域事業者、研究者など、多様な分野と連携し、足を守る新しい商品やサービスの創出を目指します。
  8. 海外から人と知見が集まる交流拠点: ASEAN・APAC(東南アジア諸国連合およびアジア太平洋地域)の医療者、研究者、事業者を受け入れ、研修や共同実証を通じて、各地域に適した予防モデルを共に作り上げます。

デジタルで見守り、人が寄り添う

セカンドハートが開発する「Steplife」は、足病(足の病気)を持つ患者と支援施設のための遠隔フットチェックアプリです。離れた場所からでも足の状態を確認し、コミュニケーションを重ねることで、変化の早期発見と必要な支援への接続を助けます。しかし、デジタル技術だけでは、足の健康を完全に守ることはできません。「ASHI TERRACE」では、実際に会って話を聴き、その人の生活背景まで理解しながら寄り添う「人」の存在を重視しています。テクノロジーが変化を見逃さない力と、人が寄り添う力を融合させることで、医療機関と日々の暮らしの間に新しい循環を生み出す場となるでしょう。

なぜ京町家なのか?京都から世界へ

新拠点に京町家が選ばれたのは、人を迎え入れ、技術を伝え、世代を超えて関係を育むという京町家の文化が、セカンドハートが目指すフットケアのあり方と深く重なるためです。最新のデジタル技術を導入するだけでなく、人の温かさや対話、地域とのつながりまで含めて「足を守る」という価値を表現するために、この場所が選ばれました。

「ASHI TERRACE」は、伝統を保存するだけでなく、京都で培われた医療、暮らし、文化が交わるモデルを磨き上げ、それをASEAN、さらにAPACへと展開する出発点となります。各地域の医療制度や文化に合わせて共同で創造しながら、世界の足を守る持続可能な仕組みへと発展させていくことが期待されます。

SECOND HEARTのメンバー写真

グローバルへの歩みと京都市の支援

セカンドハートはすでにグローバル展開を進めており、マレーシア法人「SECOND HEART ASIA Sdn. Bhd.」を設立し、ASEAN地域での事業展開と現地パートナーとの協業を進めています。また、京都大学医学部附属病院とは、糖尿病神経障害(糖尿病によって神経が損傷し、足の感覚が鈍くなる状態)のスクリーニング機器に関する臨床研究契約を締結し、研究段階の技術の実用化に向けた取り組みも行っています。

本構想の推進にあたっては、京都市および(公財)京都高度技術研究所のグローバルアクセラレーションプログラム「IMPACT FLOW KYOTO」の支援や、京都市の市内初進出支援制度が活用されています。

関連情報:

2026年10月の始動に向けて

現在、「ASHI TERRACE」では、サービス設計、医療・介護機関との連携体制、研修・研究プログラム、地域向け企画などの準備が進められています。具体的な始動日、提供内容、予約方法、イベント情報などは、決定次第、セカンドハートの公式ウェブサイトなどで発表される予定です。

医師のポートレート

株式会社セカンドハート 代表取締役CEO 石田幸広氏のコメント

「足を守るために必要なのは、優れた技術だけでも、人の献身だけでもありません。デジタルで変化を見逃さず、人が寄り添い、必要なときに医療へつなぐ。その循環を地域の中につくることが大切です。京町家には、人を迎え入れ、関係を育て、長い時間をかけて価値を受け継ぐ文化があります。ここで京都モデルを磨き、ASEAN・APACの各地域と共につくり直しながら、世界の足を守る仕組みへ育てていきます。」

SECOND HEARTのロゴ

新拠点概要

  • 本店移転日: 2026年6月30日

  • 新住所: 〒600-8430 京都府京都市下京区室町新町の間五条上る小田原町232番地7

  • 拠点名: 京都本社・ASHI TERRACE(アシテラス)

  • 始動予定: 2026年10月(具体的な日程・提供内容は後日発表)

株式会社セカンドハートについて

「糖尿病患者の足を守り、足切断をゼロにする」をミッションに掲げるヘルステック企業。遠隔フットチェックアプリ「Steplife」の開発をはじめ、フットケア、医療・介護連携、研究開発、啓発活動を通じて、誰もが自分の足で社会参加し続けられる未来を目指しています。

  • 会社名: 株式会社セカンドハート

  • 代表者: 代表取締役CEO 石田幸広

  • 所在地: 〒600-8430 京都府京都市下京区室町新町の間五条上る小田原町232番地7

  • ウェブサイト: https://www.secondheart.co.jp

  • お問い合わせ: info@secondheart.co.jp

※ASHI TERRACEは医療機関ではなく、診断・治療を行う場ではありません。医療的な評価が必要な場合は、適切な医療機関への相談・受診へとつなげる仕組みです。研究・実証を行う際には、内容に応じて必要な同意取得、個人情報保護、倫理上の手続きが実施されます。