宇宙で大きく広がる「ゴッサマー構造」とは?
cosmobloomの核となる技術は「ゴッサマー構造」と呼ばれる、膜やケーブルのような極めて柔軟な構造体です。この技術の「すごい」点は、ロケットに積む際は非常に軽量かつ小さく折りたたむことができる(数十cm³程度)にもかかわらず、宇宙空間で展開すると数十m³もの巨大な構造物になることです。これにより、これまで宇宙に運ぶことが難しかった大型の構造物も、低コストで実現可能になります。
この技術の信頼性は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が2010年に打ち上げた小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の膜面展開シミュレーションに、cosmobloomの前身である研究室が開発した解析コード「NEDA」が利用された実績で裏付けられています。IKAROSは、太陽の光圧を推進力として利用する世界初の惑星間航行を成功させ、その成功にこの解析技術が貢献しました。
宇宙インフラの未来を拓く主要プロジェクト
今回の資金調達により、cosmobloomは特に以下の二つの技術開発を推進します。
1. 携帯電話と直接つながる「数m級膜面アンテナ」
現在開発が進められている数m級の膜面アンテナは、携帯電話やPCといった地上の端末と直接通信することを可能にするものです。これにより、これまでの衛星通信のように特別な設備を必要とせず、私たちの身近なデバイスが宇宙と直接つながる未来が期待されます。災害時や通信インフラが整備されていない地域での利用など、地上インフラを補完する重要な役割を担うことでしょう。
2. 宇宙データセンターを支える「薄膜太陽電池パドル」
宇宙空間でのデータ処理や通信需要の増加に伴い、大電力を必要とする宇宙データセンターのような大型宇宙機の実現が求められています。cosmobloomが開発する薄膜太陽電池パドルは、薄くて軽量な太陽電池パネルであり、これらの大電力宇宙機に安定したエネルギーを供給する基盤となります。これにより、宇宙空間での活動がさらに広がり、新たなサービスが生まれる可能性を秘めています。
宇宙ごみ問題にも貢献する「LEAF」
研究開発が既に終了している超小型衛星向け0.3Uデオービット装置「LEAF」(展開時3m級)は、2026年末に軌道上実証が予定されています。デオービット装置とは、役目を終えた衛星を安全に軌道から離脱させるための装置であり、増え続ける宇宙ごみ(スペースデブリ)問題の解決に貢献する重要な技術です。
将来のビジョン:数km級宇宙太陽光発電システム(SSPS)へ
cosmobloomは、これらの技術を基盤として、将来的には柔軟展開構造物を用いた数km級の「宇宙太陽光発電システム(SSPS)」の実装を目指しています。SSPSは、宇宙空間で太陽光発電を行い、その電力を地上に送ることで、地球のエネルギー問題解決に貢献する可能性を秘めた壮大なプロジェクトです。2031年頃には数m級膜面アンテナと太陽光パドルの軌道上実証、そして2040年代には数km級SSPSの実装という段階的なロードマップを描いています。
共同研究とパートナーシップ
宇宙空間での膜構造物の社会実装に向け、cosmobloomは2025年7月より太陽工業株式会社との共同研究開発を進めています。太陽工業が長年培ってきた大型膜面構造物の加工・施工技術と、cosmobloomの宇宙構造物設計・解析技術を融合させることで、宇宙空間での膜構造物の実用化を加速させています。
代表取締役 福永桃子氏のコメント
「長年研究室で行ってきた技術や知見をロストテクノロジーさせないという想いを持ってcosmobloomを創業いたしました。今回の資金調達により、これらの技術を軌道上実証という次のステージへ進めるとともに、事業・組織の両面にて成長を加速してまいります。」と、代表取締役の福永桃子氏は述べています。

出資者からの期待
今回のシードラウンドには、トヨタ・インベンション・パートナーズ株式会社、太陽工業株式会社、セガサミーホールディングス株式会社など、多岐にわたる企業が出資しています。
トヨタ・インベンション・パートナーズ株式会社 代表取締役CEO 加藤 道子氏は、「将来の宇宙インフラが陸・海・空も含めたモビリティの可能性を拡張し得る点に着目し、cosmobloomへ出資いたしました。宇宙インフラを支えるエコシステムの拡大・加速につながることを期待しています。」とコメントしています。

セガサミーホールディングス株式会社 代表取締役社長グループCEO 里見 治紀氏は、「福永桃子CEOがセガでの経験も活かし新たな挑戦に踏み出した起業家を応援したいという思いから、このたび出資させていただきました。cosmobloom社がこれまでにない新たな価値を創造し、多くの人々に感動体験を生み出していただけることを期待しています。」と語っています。

太陽工業株式会社 代表取締役社長 能村 祐己氏は、「太陽工業は、長年培ってきた膜構造技術の可能性を宇宙領域へ広げるべく、cosmobloom社との共同研究開発を進めてまいりました。今後、宇宙空間における膜構造物の実用化に向けた取り組みがさらに加速していくことを期待しております。」と期待を寄せています。

採用情報
cosmobloomでは、通信、防衛、宇宙インフラ分野での事業展開を加速するため、現在、最高執行責任者(COO候補)、事業開発(BizDev)、エンジニア(機械/電気/アビオニクス)といった職種で積極的に人材を募集しています。宇宙開発やものづくりに情熱を持つ方からの応募を歓迎しています。
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採用エントリーフォーム: https://cosmo-bloom.com/jp-2/jp_recruit
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Email: recruit@cosmo-bloom.com
会社概要
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会社名: 株式会社cosmobloom
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所在地: 東京都大田区蒲田5丁目2番7号 Moonshiny弐番館301号室
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代表者: 代表取締役 福永桃子
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設立: 2023年4月
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事業内容: ゴッサマー宇宙構造物の解析・設計・開発


