空の安全を支える先進技術が集結!「GADELIUS AVIATION」誕生
近年、世界的に航空機の利用が増え、空港の運営はより高度なものが求められています。特に、滑走路の安全対策や効率的な運用は、航空業界にとって重要な課題です。そんな中、ガデリウス・エンジニアリング株式会社は、航空分野向けの新しい情報サイト「GADELIUS AVIATION(ガデリウス・アビエーション)」を公開しました。
このサイトは、「世界の滑走路が選んだ技術で、日本の空に安心を。」をコンセプトに、海外で高い実績を持つ先進技術を日本の航空関係者に紹介することを目的としています。航空機の安全性を高め、空港運営を効率化する実用化済みのソリューションについて、詳しい情報を得ることができます。

「GADELIUS AVIATION」で得られる情報とは?
「GADELIUS AVIATION」では、主に以下の3つの主要なシステムに関する情報が提供されます。
- EMAS(イーマス):航空機アレスティングシステム
- ATLAS(アトラス):滑走路状態自動評価システム
- Jetbroom(ジェットブルーム):滑走路除雪・清掃システム
これらの製品情報に加え、技術の詳しい解説、海外での導入事例、そして滑走路の安全に関する国際的な動向など、多角的な情報が発信されます。

サイトはこちらからアクセスできます:
https://aviation.gadelius.com/
航空機を安全に停止させる「EMAS」
EMAS(Engineered Material Arresting System:航空機アレスティングシステム)は、航空機が滑走路をオーバーラン(滑走路の端を越えて停止してしまうこと)してしまった際に、機体を安全に減速・停止させるためのシステムです。スウェーデンのRunway Safe ABが提供するこのシステムは、米国連邦航空局(FAA)の認証を取得しており、国際的にもその効果が認められています。
何がすごいのかというと、従来の滑走路の安全地帯(RESA)が確保できない空港でも、限られたスペースで航空機のオーバーラン事故のリスクを大幅に減らせる点です。EMASは特殊な素材でできており、航空機がその上を通過すると、タイヤが沈み込むことで運動エネルギーを吸収し、短距離で安全に停止させます。これにより、乗員・乗客の命を守ることに貢献します。
これまで米国では、26件のオーバーラン事例でEMASが航空機を安全に停止させ、合計497名の乗員・乗客の安全確保に役立ったと報告されています。東京国際空港(羽田空港)をはじめ、世界中の主要空港で既に導入され、実績を積んでいる実用化済みのシステムです。

2025年9月には、米国フロリダ州ボカラトン空港で発生したオーバーラン事例でも、EMASが航空機を安全に停止させ、搭乗者に重傷者はいなかったと報告されています。この事例は、EMASの有効性を示す最新の事例として米国連邦航空局(FAA)より公表されています。
関連情報:
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米国連邦航空局(FAA)によるEMASに関する情報:https://www.faa.gov/newsroom/two-emas-systems-successfully-stop-aircraft-separate-incidents
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2025年9月のオーバーラン事例に関する報道映像:https://youtu.be/coLM2hDUkdQ?t=15
滑走路の状態を自動で評価する「ATLAS」
ATLAS(アトラス)は、スイスのBoschung Groupが開発した、滑走路の状態を24時間365日リアルタイムで自動評価するシステムです。GRF(Global Reporting Format:滑走路の状態を国際的に統一された形式で報告するための基準)に対応しており、パイロットが滑走路の状態をより正確に把握し、安全な着陸判断を行うために重要な情報を提供します。
何がすごいのかというと、このシステムは複数のセンサー技術を使い、滑走路上の雪、氷、水たまりといった汚染物の種類や深さ、カバー率などを客観的に把握・監視・評価できる点です。これにより、刻々と変化する滑走路の状態を継続的かつ均質にデータ化し、空港職員の負担を減らしつつ、より正確な情報を提供することが可能になります。最終的な確認・報告は空港職員が行いますが、評価の精度と効率が大幅に向上します。
フランクフルト空港、ロンドン・ヒースロー空港など、欧州の主要空港で導入が進んでいる実用化済みのシステムです。

通年で活躍する多機能除雪・清掃システム「Jetbroom」
Jetbroom(ジェットブルーム)も、スイスのBoschung Groupが開発した滑走路除雪・清掃システムです。これは、プラウ(除雪板)、ブラシ、ブロワー(強力な送風機)を1台に搭載した多機能車両です。
何がすごいのかというと、従来は複数の車両で行っていた除雪、路面清掃、仕上げといった一連の作業を、この1台で完結できる点です。これにより、作業効率が大幅に向上し、必要な人員も減らすことができます。さらに、冬季の雪氷対策だけでなく、夏季の滑走路清掃にも活用できるため、年間を通して空港の路面管理に貢献します。
シカゴ・オヘア国際空港では65台のJetbroomが運用されているほか、スイス空軍、カナダ空軍などの軍用飛行場でも採用されており、高降雪環境下での高い実用性が証明されているシステムです。

パートナー企業が語る未来への期待
EMASを提供するRunway Safe ABの航空アドバイザー、ミカエル・ラーソン氏は、「GADELIUS AVIATIONが日本の空港関係者の皆様にEMAS技術への理解を深めていただく機会となり、滑走路安全向上への一助となることを期待しています」とコメントしています。
また、ATLASとJetbroomを提供するBoschung Groupのアジア太平洋地域担当マネージングディレクター、セバスチャン・ブレットラー氏も、「本サイトを通じて、安全かつ効率的な空港運営に貢献する情報発信が進むことを期待しています」と語っており、日本の航空業界におけるこれらの技術の普及に大きな期待が寄せられています。
今後の情報発信にも注目
「GADELIUS AVIATION」では、今後も滑走路安全に関する国内外の動向、EMASの技術解説や導入事例、GRF関連情報、ATLASによる滑走路状態評価の最新動向、そしてJetbroomをはじめとした空港除雪・路面管理技術など、航空業界にとって有益な情報を継続的に発信していく予定です。
ガデリウス・エンジニアリングは、これからも海外の先進技術を日本に紹介し、日本の空の安全性向上と効率的な空港運営に貢献していくことでしょう。これらの技術の進化が、私たちの空の旅をさらに安全で快適なものにする未来を想像できます。



