産業用ホース製造における「端材」の課題と可能性
食品・医薬・バイオ分野など幅広い産業を支えるホースを製造するトヨックスでは、「持続可能なものづくりと社会貢献」を重要なテーマとして掲げています。特に、ホースの生産工程でどうしても発生してしまう「端材」は、まだ十分に使える素材でありながら廃棄されてしまう現状がありました。しかし、この端材は環境への配慮と優れたデザインを掛け合わせることで、新たな価値を生み出せる高いポテンシャルを秘めていると考えられています。

富山県のアップサイクル事業「BACCAIng」から産学連携へ
この端材の可能性に着目し、富山県と公益財団法人富山県新世紀産業機構がサーキュラーエコノミー(循環経済、資源を循環させて利用する経済システム)の構築の一環として取り組むアップサイクル創出プロジェクト「BACCAIng(ばっかいんぐ)」での活動をきっかけに、デザイン領域に強みを持つ富山大学との連携が実現しました。同大学芸術文化学系の有田行男准教授と学生らがプロジェクトリーダーとなり、再生素材に付加価値を生み出す共同プロジェクト『ホォース研究所』がスタートしました。

『ホォース研究所』の取り組み
『ホォース研究所』は、サーキュラーエコノミーデザインをテーマに、以下の4つの柱で活動を進めています。

- 廃材の特性を活かした製品開発: 工場から発生するPVC(塩化ビニル)などのホース端材やペレット材(プラスチックを粒状にした原料)を活用し、実用性とデザイン性を兼ね備えた製品を開発します。
- “再利用”を超えるデザイン性(アップサイクル): 単なるリサイクル(再資源化)ではなく、元の素材よりも価値を高めるアップサイクルを目指します。コースターやコードクリップ、縄跳びなど、オフィスや日常の空間で活用できる生活雑貨やトイグッズへの転換を図ります。
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制作プロセスの透明化とSNS発信: 2026年4月に開設された公式Instagramを活用し、試作や打ち合わせ、試行錯誤の様子をリアルタイムに発信することで、プロジェクトの透明性を高めます。
- 『ホォース研究所』はこちらから: https://www.instagram.com/hose_laboratory/
- 地域の教育・社会貢献活動との連携: 児童向けワークショップや工場見学での活用も視野に入れ、地域社会への貢献活動も予定しています。
2026年度中に7種類のアップサイクル製品をラインナップ
『ホォース研究所』では、持続可能なプロジェクトとして以下のロードマップを推進しています。
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2026年度(初年度目標): 年間を通して約7種類のアップサイクル製品ラインナップを確立することを目指しています。
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中長期目標: 地域小学校でのワークショップや工場見学との連動、さらには寄付・社会貢献活動と結びついた地域循環型のモデル構築を目指します。
これは単なる製品開発に留まらず、地域全体を巻き込む壮大なビジョンと言えるでしょう。

期待される成果
この取り組みを通じて、以下の実現を目指しています。
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環境保護への貢献: 端材の有効活用によるゴミの削減。
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新価値の創出: デザインの力を加えることで、これまでにない新製品や新しい用途の誕生。
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持続可能性の強化: トヨックスが推進する「サステナビリティ」(持続可能性)取り組みの強化。
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地域循環モデルの確立: 富山大学との連携により、地域発の新しい「資源循環モデル」の構築。
関係者のコメント
プロジェクト関係者からは、この産学連携が持つ可能性と、地域貢献への強い意欲が語られています。
株式会社トヨックス 代表取締役社長 中西孝夫氏:
「富山大学との連携を通じ、端材の価値を再定義し、持続可能なものづくりを加速させます。」
富山大学 学術研究部芸術文化学系 有田行男 准教授:
「『ホォース研究所』では、トヨックスさまや、デザインを学んでいる学生らとともに、産業廃材が持つ新たな可能性をクリエイティブかつ、ポジティブに探究していきます。」
株式会社トヨックス プロモーション戦略部:
「生産過程で発生した端材が学生の皆さんのアイデアでどう生まれ変わるのか、非常に楽しみにしています。地域や社会に新たな価値を届けられるようサポートしてまいります。」
会社・法人概要
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株式会社トヨックス
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所在地:富山県黒部市前沢4371
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事業内容:産業用ホース・継手の製造・販売
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国立大学法人 富山大学
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所在地:富山県富山市五福3190
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