「AI博覧会 Summer 2026」開催、フィジカルAIと国産LLMが日本経済の未来を拓く

日本経済の未来を担う「AI博覧会 Summer 2026」が新宿で開催

2026年8月26日(水)から27日(木)の2日間、新宿住友ビル 三角広場にて「AI博覧会 Summer 2026」が開催されます。今回で10回目を迎えるこのイベントは、これまでの開催で累計5万7千人以上が来場しており、AI(人工知能)と人工知能技術に特化した国内最大級の専門イベントとして注目を集めています。

本イベントでは、次世代のAI技術として期待される「フィジカルAI」や、日本独自のLLM(大規模言語モデル:人間のように言葉を理解し生成するAI)が集結。特に、国内で初めて展示される産業用ヒューマノイドロボットや、AI活用を深掘りするカンファレンスが見どころです。

物理世界で躍動する「フィジカルAI・ロボットゾーン」

フィジカルAIとは、ロボットや自動運転のように、AIが物理的な世界で自ら状況を判断し、行動する技術を指します。生成AIの次の潮流として、その進化は急速です。このゾーンでは、最先端のロボティクスとフィジカルAI技術を実際に見て、体験できるコンテンツが用意されています。

注目の出展社と技術

株式会社APTO:フィジカルAIのデータ基盤を構築

APTO

株式会社APTOは、フィジカルAIのデータ基盤を担う日本発のスタートアップです。双腕遠隔操作ロボット向けのフィジカルAIデータ基盤を紹介します。会場では、実機のロボットを使った模倣学習データ(人間が行った作業をAIが真似して学習するためのデータ)の収集プロセスや、NVIDIA Isaac Sim(ロボット開発向けのシミュレーションプラットフォーム)を活用したデータ生成・拡張のデモが披露されます。実世界と仮想環境を組み合わせてデータ中心(Data-Centric:AIの性能を向上させるために、データそのものの質や量を重視する開発手法)でAIを開発する流れを、具体的な事例で体験できる機会です。AI導入や開発における課題に対し、専門スタッフが最適なソリューションを提案します。

株式会社エルザ ジャパン:国内初披露の全天候型ヒューマノイド

ELSAのロボット

株式会社エルザ ジャパンは、製造現場を革新する全天候型の産業用ヒューマノイドロボット「DEEPRobotics DR02」を国内で初めて披露します。このロボットは、世界で初めてフルボディIP66防塵防水仕様(粉塵の侵入を完全に防ぎ、あらゆる方向からの強い水の噴流にも耐える国際規格)を実現しており、雨や高湿度、粉塵が舞う過酷な環境でも稼働可能です。さらに、-20°Cから55°Cという幅広い温度環境に対応し、屋内外を問わずに連続運用が求められる産業現場を支えます。人間のような構造を持ち、不整地でも安定した自律移動が可能で、走ったり飛び跳ねたりといった人間さながらの動きも披露されるでしょう。

また、優れた機動力と環境適応力を持つ四足歩行ロボット「Lynx M20 Pro」も展示され、災害時の危険な現場での作業や救助活動への応用も期待されています。

ドーナッツ ロボティクス株式会社:声を出さずに操作できるヒューマノイド

donut robotics cinnamon 1

ドーナッツ ロボティクス株式会社は、特許技術を搭載した量産型二足歩行ヒューマノイド「cinnamon 1」を展示します。特に注目されるのは、独自技術「サイレント ジェスチャー コントロール」です。これは、声を出さずに手振りや指の動きだけでロボットを操作できる特許技術で、空港や工場のような騒がしい場所や、声を出しにくい場面でも指示を伝えられます。聴覚に配慮が必要な方にも優しい設計です。現在は海外企業からOEM(他社ブランド製品の製造)提供された機体に独自のAIを搭載していますが、将来的には機体も国産となるヒューマノイドを目指しています。会場でcinnamon 1とのスムーズな会話コミュニケーションを体験できます。

出展社一覧は以下のリンクから確認できます。
https://event.aismiley.co.jp/event/16655/module/booth/447373

日本のAI活用を牽引するカンファレンス

会場では、フィジカルAIの最前線から、生成AI(新しいコンテンツを作り出すAI)によるマーケティング戦略、AIエージェント(特定のタスクを自律的に実行するAIプログラム)を活用した業務自動化、企業競争力を高めるAI経営(AX:AIを経営戦略の中心に据え、企業全体の変革を推進すること)まで、多岐にわたるテーマで40以上のカンファレンスが開催されます。業界をリードするエキスパートたちが、AI導入の裏側や実務に直結する成功ノウハウを公開します。

注目のカンファレンス

全庁展開のその先へ―With AIの実践

岡本 翼

  • 開催日時: 2026年8月26日(水)15:30~16:00

  • 概要: 千代田区では、Microsoft 365 Copilot(Microsoft 365に統合されたAIアシスタント)を全職員に展開し、生成AIを業務基盤として活用しています。講演では、活用定着、人材育成、業務への実装、ガバナンスとの両立といった課題に試行錯誤しながら取り組む実践事例と、ガイドライン整備や活用促進を通じた「With AI」の行政運営に向けた現在地と今後の展望が紹介されます。

  • 登壇者: 千代田区 デジタル政策課 デジタル政策係長 岡本 翼 氏

AIは自治体業務に根付くのか―職員伴走と効果検証―

深山 翔 中島 隆行

  • 開催日時: 2026年8月27日(木)12:20~13:00

  • 概要: AIが日常業務に定着するためには何が必要か。世田谷区とGensparkが、職員への伴走支援と効果検証について対話形式で振り返ります。利用が進んだ場面と進みにくかった場面、成果物や仕事の進め方に見られた変化を通じて、伴走支援が利用に与えた影響や、利用頻度と業務効果の関係を紹介。組織でAI活用を定着させるために必要な支援と運用のヒントが得られるでしょう。

  • 登壇者: 世田谷区 DX推進担当部 DX推進担当課 システム支援 / 副係長 深山 翔 氏、Genspark株式会社 Japan GTM リーダー 中島 隆行 氏

ブラックボックス化したシステムを甦らせるAI駆動PMの可能性

文分 邦彦

  • 開催日時: 2026年8月26日(水)13:30~14:10

  • 概要: 「開発担当者が退職した」「ドキュメントがない」といった理由で、内部構造が不明瞭になった「ブラックボックス化したシステム」の保守運用は多くの企業が抱える課題です。本講演では、エンジニアではなくAI駆動PM(AIツールや手法を活用してプロジェクトを管理するプロジェクトマネージャー)が、AIを使ってこれらのシステムを解体する方法が実演付きで紹介されます。電通グループのAIネイティブカンパニーであるGNUSのPMが、ソースコードからの仕様復元、保守運用の自動化、AI駆動開発によるシステム再構築までを解説します。

  • 登壇者: 株式会社GNUS 代表取締役CEO 文分 邦彦 氏

経営層9割がAI時代に再注目するリーダーの”ある能力”とは?

杉野 寛樹

  • 開催日時: 2026年8月26日(水)12:10~12:40

  • 概要: AIの進化により専門知識や定型業務がAIに代替される一方で、AIが置き換えられない「対人エンゲージメント能力」(人とのつながりを築き、場を作り、人々を巻き込む力)が世界的に注目されています。このセミナーでは、最新の海外調査を基に、対人エンゲージメントがAI時代に企業競争力を左右する背景と、具体的な人材評価事例や育成・活性化方法が紹介されます。

  • 登壇者: 株式会社シティーデジタル 代表取締役CEO / 企業・組織・人材管理コンサルタント 杉野 寛樹 氏

カンファレンス一覧は以下のリンクから確認できます。
https://aismiley.co.jp/ai_hakurankai/summer-2026/timetable/

「AI博覧会 Summer 2026」開催概要

AI博覧会 Summer 2026

  • 会期: 2026年8月26日(水)10:00~18:00、8月27日(木)10:00~17:00

  • 会場: 新宿住友ビル 三角広場(東京都新宿区西新宿2-6-1)

  • 主催: 株式会社アイスマイリー

  • 後援: 一般社団法人 日本ディープラーニング協会、一般社団法人 Generative AI Japan、一般社団法人 生成AI活用普及協会、一般社団法人 金融データ活用推進協会、一般社団法人 ソフトウェア協会、一般社団法人 リテールAI協会、一般社団法人 生成AI協会、一般社団法人 データサイエンティスト協会

  • 出展対象品目: ロボット・フィジカルAI、AIエージェント、生成AI、LLM、RAG構築、ファインチューニング、マルチモーダルAI、ChatGPT連携、ライティング支援、画像生成AI、動画生成AI、議事録作成AI、画像認識、需要予測、アノテーション、AI-OCR、AI受託開発、ボイスボット、バーチャルヒューマン、エッジAI、データ分析、リスキリング、外観検査、顔認証 等

  • 想定来場者人数: 10,000名

  • 出展社数: 100社 約200製品以上

  • カンファレンス数: 40講演以上

  • 公式サイト: https://aismiley.co.jp/ai_hakurankai/summer-2026/