地球観測の新たな一歩:QPS研究所の小型SAR衛星「スサノオ-Ⅱ」打ち上げ予定
株式会社QPS研究所は、小型SAR衛星QPS-SAR18号機(愛称:「スサノオ-Ⅱ」)の打ち上げ日時が、米国Rocket Lab社によって2026年8月20日(木)22時00分(日本時間)以降に設定されたことを発表しました。この衛星は、ニュージーランド・マヒア半島のRocket Lab Launch Complex 1から、Rocket Lab社のElectronロケットによって中傾斜軌道(高度575km)に投入される予定です。

「スサノオ-Ⅱ」とは? 小型SAR衛星の革新性
「スサノオ-Ⅱ」は、QPS研究所が開発した高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」シリーズの一つです。SAR(合成開口レーダー)とは、電波を使って地表の画像を生成するレーダー技術で、雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測できる点が大きな特長です。
QPS研究所は、収納性が高く軽量でありながら大型の展開式アンテナ(特許取得)を開発しました。これにより、強力な電波を発することが可能となり、従来のSAR衛星の約20分の1の質量、約100分の1のコストで、世界トップレベルの46cm分解能という非常に高精細な画像取得を実現しています。これは、地上の小さな物体も鮮明に捉えることができるほどの精度を意味します。
「スサノオ-Ⅱ」に関する詳細情報は、以下のリンクから確認できます。
https://i-qps.net/news/3941/
ミッションを支えるロケット・ラボ社
今回の打ち上げミッションは「The Lightning God Defends」と名付けられています。

ロケット・ラボ社は2006年に設立されたロケット開発会社で、カリフォルニア州ロングビーチに本社を置いています。2018年1月の初打ち上げ以降、Electronロケットは米国で年間2番目に打ち上げ回数が多いロケットとなり、これまでに200機以上の衛星を軌道に投入してきました。同社はニュージーランドに2つ、バージニア州に2つの合計4つの発射台を所有しています。
「QPS-SARプロジェクト」が描く未来
QPS研究所は、「QPS-SARプロジェクト」を通じて、地球観測の未来を大きく変えようとしています。

同研究所は、2028年5月末までに24機、2030年にはさらに多くの機数を投入した大規模な衛星コンステレーション(複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステムで、「星座」を意味します)を構築する計画です。このコンステレーションが完成すれば、平均10分間隔という準リアルタイムでの観測データ提供サービスが目指されています。これにより、災害状況の迅速な把握、インフラ監視、農業支援など、多岐にわたる分野での活用が期待されます。
株式会社QPS研究所について
QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。社名のQPSは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字から取られており、九州宇宙産業の開拓者として、日本そして世界の宇宙産業の発展に貢献するという思いが込められています。

九州大学での小型人工衛星開発技術を基盤とし、国内外で衛星開発やスペースデブリ(宇宙ごみ)への取り組みに携わってきた経験豊富な名誉教授陣と、若手技術者・実業家が協力して宇宙技術開発を進めています。また、北部九州を中心とする全国25社以上のパートナー企業が、QPS研究所の事業を強力に支えています。
株式会社QPS研究所の詳細は以下のウェブサイトで確認できます。
https://i-qps.net/


