株式会社光建、経済産業省「Go-Tech事業」に採択!建設現場の熟練技をAI・MRで未来へ繋ぐ

経済産業省「Go-Tech事業」に株式会社光建が採択

愛知県名古屋市に本社を置く株式会社光建が、経済産業省の「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」に採択されました。この事業は、中小企業が大学や研究機関と連携し、革新的な技術開発に取り組むことを国が支援するものです。本年度の中部エリアにおいて、「デザイン開発」分野で唯一の採択となり、その取り組みが注目されています。

建設現場でショベルカーを操縦する作業員

株式会社光建は「ゲンバを科学する」というポリシーを掲げ、建設現場で培われた経験や技能を科学的な視点で見つめ直し、新たな価値創造を目指す研究開発に取り組んでいます。今回のGo-Tech事業への採択を機に、建設現場の課題を起点とした産学連携をさらに強化していく方針です。

より詳しい採択結果については、経済産業省中部経済産業局のウェブサイトで確認できます。
令和8年度成長型中小企業等研究開発支援事業の採択結果について

現場を持つ建設会社だからこそできる研究開発

建設技能の研究開発では、実際の施工現場を理解し、開発した成果を現場で検証することが不可欠です。株式会社光建は、技術者だけでなく、実際に施工を行う直営施工班を擁する地域建設会社です。この強みを活かし、本研究では施工班と大学などの研究機関が連携し、現場で生まれる具体的な課題を研究の出発点とします。

現場の技能者が持つ経験や課題を、大学などの研究機関が持つ科学的な知見と結びつけ、開発した技術を再び現場で検証する。このような「現場起点」の産学連携を建設会社自身が主体となって進める点が、本研究の大きな特徴です。

建設現場の溝で溶接作業を行う作業員

熟練重機オペレーターの「見る・判断する」を科学する

今回の研究開発テーマは「MRを活用したインタラクティブな重機土工技能伝承システム開発」です。特に、地下に埋設された管などが複雑に交錯する環境下での重機操作に焦点を当てます。熟練オペレーターの視線や動作を計測・解析することで、これまで経験や勘として捉えられてきた判断プロセスを科学的に分析します。

さらに、AI(人工知能:人間の知能をコンピューターで再現する技術)とMR(Mixed Reality:複合現実。現実世界に仮想世界の情報を重ね合わせ、あたかもそこに存在するかのように見せる技術)技術を組み合わせ、熟練者の視点や判断を若手技能者が体験できるインタラクティブな技能伝承システムの開発を目指します。この研究開発を通じて、新しい学習体験をデザインし、建設業界が抱える技能継承や人手不足の課題解決に貢献することが期待されます。

建設現場で油圧ショベルが土砂を運ぶ様子

多様な人材が研究開発に参画

株式会社光建では、社員の約20%が海外人材であり、多様な価値観や専門性を活かした組織づくりを進めています。今回の研究開発にも海外人材が参画し、それぞれの建設現場での経験や専門性が研究活動に活かされます。現場技能者、海外人材、大学などの研究者が協働することで、多角的な視点から建設技能の解明と技術開発に取り組んでいきます。

オフィスでノートパソコンに向かう男女。災害対策用品が並ぶ棚を背景に

「研究開発型地域建設会社」を目指して

建設業界では、技能者の高齢化と人手不足が深刻化しており、熟練技能を次世代に継承することは喫緊の課題です。株式会社光建は、これらの課題に対し、単に現場で対応するだけでなく、研究開発を通じて新たな解決策を生み出すことに挑戦しています。

Go-Tech事業への採択を契機として、直営施工班、大学などの研究機関、そして多様な人材をつなぎながら、「ゲンバを科学する」研究開発を推進します。地域の建設会社だからこそ持つ現場力を研究開発に結びつけ、その成果を実際の建設現場に導入し、事業化することで、建設業の未来を創造する「研究開発型地域建設会社」への進化を目指します。

株式会社光建は1961年創業、名古屋市に本社を置き、電力土木を中心に、道路・橋梁・上下水道などのインフラ整備、改修・解体工事まで幅広く手掛けています。技術者に加えて直営施工班を擁し、現場力を強みとしています。