アドバンスコンポジット、東京エレクトロンのCVCから資金調達 次世代半導体製造を支える独自素材技術で事業加速

次世代半導体を支える独自素材技術

アドバンスコンポジットが開発しているのは、独自の「溶湯鍛造法」を活用した金属基複合素材です。この技術は、アルミニウムなどの金属を溶かした状態(溶湯)で、セラミックスやグラファイトといった異なる材料と混ぜ合わせ、圧力をかけながら固めることで、単一の素材では両立が難しい優れた特性を持つ複合素材を作り出します。

具体的には、高熱伝導性(熱の伝えやすさ)、高剛性(変形しにくさ)、軽量性、高振動減衰性(振動を吸収し、揺れを抑える能力)といった特性を兼ね備えています。半導体は動作中に熱を持つため、効率よく熱を逃がす高熱伝導性が重要です。また、半導体製造装置には非常に高い精度が求められるため、わずかな変形や振動も許されないことから、高剛性と高振動減衰性が不可欠となります。これらの特性は、半導体製造装置の性能向上に直結するものです。

半導体製造装置分野での展開を加速

近年、AIの進化やデータセンターの需要増大に伴い、半導体にはこれまで以上に高い性能が求められています。これに対応するためには、半導体製造装置や関連部品も進化し続けなければなりません。

今回の資金調達は、アドバンスコンポジットが半導体分野における高機能複合材の研究開発をさらに推進し、製品開発・量産体制を強化することを目的としています。半導体製造に関する深い知見と広範なネットワークを持つ東京エレクトロングループとの連携を通じて、アドバンスコンポジットの材料技術が社会により広く実装されることが期待されます。

幅広い産業への貢献に期待

アドバンスコンポジットの金属基複合素材は、すでに半導体製造装置をはじめ、AI・データセンター、空調、モビリティなど、高度な精密制御や熱マネジメントが必要とされる幅広い産業での活用が期待されています。この技術は実用化の段階にあり、今後、各産業における製品の性能向上や省エネルギー化に大きく貢献することでしょう。

アドバンスコンポジット株式会社について

設立:2015年7月
事業内容:溶湯鍛造による金属基複合素材および接合製品の開発、製造ならびに販売
本社所在地:静岡県富士市
代表取締役:服部 淳一

詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。