FRONTEO、AI創薬サミットで「未報告の生物学的知見を発見するAI」を発表!すい臓がん研究での成果も公開

FRONTEO、米国AI創薬サミットで「未報告の生物学的知見を発見するAI」を発表

2026年10月27日から29日にかけて、米国マサチューセッツ州ボストンでAI創薬の国際カンファレンス「AI Drug Discovery & Development Summit 2026(以下、AIDDD Summit)」が開催されます。このサミットは、AIを活用した創薬・医薬品開発に特化した世界有数のイベントで、世界の主要な製薬企業が一堂に会します。株式会社FRONTEOは、この国際会議に出展し、同社の取締役兼CSO(Chief Science Officer:最高科学責任者)である豊柴博義氏が登壇します。

AI DRUG DISCOVERY & DEVELOPMENT SUMMIT

既知の情報を超える「非連続的発見」とは

FRONTEOがAIDDD Summitで発表するのは、「Can AI Discover Biology That Has Never Been Reported?(邦題:AIは、これまで報告されたことのない生物学的知見を発見できるか?)」と題された講演です。この講演の核となるのが、FRONTEOが独自に開発した「方程式駆動型AI KIBIT(キビット)」です。

従来のAI創薬アプローチの多くは、膨大な論文や研究データから既存の知識を統合・整理し、すでに知られている関係性を効率的に見つけ出すことを得意としていました。しかし、画期的な新薬、特に「ファースト・イン・クラス(そのカテゴリーで最初に承認される新薬)」を生み出すには、まだ誰も気づいていないような、疾患と薬の標的となる分子(創薬標的分子:薬が作用する体の特定の場所や物質)との関係性を見つけ出し、その作用メカニズムについて新しい仮説を立てることが不可欠です。

KIBITによる「非連続的発見」は、この課題に応えるものです。方程式を用いることで、既存の知識の枠を超え、論文にはまだ報告されていない生物学的な関係性を発見するアプローチを可能にします。これにより、研究者はこれまで見過ごされてきた可能性に目を向け、真に革新的な医薬品の創出に繋がる新たな発見へと導かれることが期待されます。

すい臓がん研究での具体的な成果と多様な応用可能性

FRONTEOは、AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」を提供しており、このサービスはすでに複数の大手製薬企業で導入され、実績を重ねています。

創薬の仮説生成 AI「KIBIT」

講演では、DDAIFを活用してすい臓がんの新しい創薬標的分子候補を短期間で特定し、その後の試験(in vitro試験:生体外で行う実験)で細胞の増殖を抑える効果が確認された事例が紹介されます。これは、KIBITが単なる理論だけでなく、具体的な研究成果に結びついていることを示すものです。

さらに、KIBITは以下のような創薬研究の様々な段階での活用が期待されています。

  • 標的分子探索: 疾患の原因となる新しい分子を見つけ出す。

  • 適応症探索: 既存の薬が、本来の目的とは異なる別の病気にも効果がある可能性を探る。

  • ドラッグリポジショニング: 既存薬の新たな用途を見つけることで、開発期間とコストを削減する。

  • バイオマーカー探索: 疾患の診断や治療効果の予測に役立つ生体内の指標を見つける。

  • Virtual Experiments(バーチャル実験): 疾患のネットワーク上で遺伝子がどのように影響し、薬がどのような効果をもたらすかをコンピュータ上でシミュレーションし、予測する。

これらの活用により、FRONTEOは世界の製薬企業や研究機関と協力し、これまで治療法がなかった病気(アンメット・メディカル・ニーズ)の解消と、創薬力の強化に貢献していくことを目指しています。

AIDDD Summit 2026 概要

FRONTEOの講演は「Discovery Biology Stage」にて行われます。

  • 日時: 2026年10月28日(水)14:45~15:15(米国東部時間)

  • 登壇者: 豊柴 博義(取締役/CSO)

  • 講演名: Can AI Discover Biology That Has Never Been Reported?(邦題:AIは、これまで報告されたことのない生物学的知見を発見できるか?)

AI Drug Discovery & Development Summit 2026 全体概要

FRONTEOについて

FRONTEOは、独自開発の「方程式駆動型AI KIBIT」を通じて、社会課題の解決を支援しています。KIBITは、大量のデータから専門家の判断をサポートし、これまでのAIとは異なり、教師データの量やコンピューティング能力に依存せず、高速かつ高精度な解析を可能にします。解析した情報を視覚的にマッピングする特許技術も活用し、専門家の深い洞察(インサイト)に直接働きかけることができます。

KIBITの技術は、ライフサイエンスAIのほか、経済安全保障、ビジネスインテリジェンス、リーガルテックAIなど、多岐にわたる分野で実用化が進められています。

FRONTEOは、この革新的な技術を通じて、情報社会の公平性を実現するという理念のもと、社会のさまざまな課題解決に貢献し続けています。