「Human × Car × Home」スマートエコシステムとは?
このエコシステムは、スマートフォンなどのパーソナルデバイス、スマートカー、そしてスマートホーム製品という3つの中心的な領域を、AIとXiaomi HyperOS(Xiaomiが開発した、スマートフォンから車、スマートホームデバイスまでを連携させるためのオペレーティングシステム)によってつなぎ、ユーザー中心のインテリジェントな体験を提供するものです。これまでのスマートデバイスが個々に機能するのに対し、「Human × Car × Home」では、AIが異なる環境にあるデバイスやサービスを連携させ、より直感的で自然な体験を実現します。
例えば、車で自宅に向かっている際に、AIが時間や位置情報、天候などの状況を把握し、ユーザーが到着する前に自宅の照明やエアコンを自動的に調整するといったことが可能になります。また、「今撮った写真をプリントして」といった簡単な指示で、複数のデバイスが連携してタスクを完了させることもできます。これは、デバイスが単に指示に応答するだけでなく、ユーザーの意図を理解し、先回りしてサポートする未来の姿を示しています。

IFA 2026の展示ハイライト
Xiaomiのブースは、「AI Tomorrow」「AI Today」「Human × Car × Home Product Portfolio」の3つのエリアで構成され、未来のコンセプトから現在利用可能な技術まで、段階的に体験できる内容となっていました。
未来を描く「AI Tomorrow」
「AI Tomorrow」エリアでは、インテリジェントモビリティの未来像として、革新的な電動ハイパーカーのコンセプトモデル「Xiaomi Vision Gran Turismo」が発表されました。これは、自動車のデザイン、パフォーマンス技術、デジタル体験が融合する新たな可能性を示唆しています。バーチャルコンセプトカーとして構想されたこの車両は、現実世界の制約にとらわれず、未来の自動車がどのような姿になるのかを想像させてくれます。

日常を変える「AI Today」
「AI Today」エリアでは、AI技術が実際の生活空間にどのように展開されるかが紹介されました。スマートカー「Xiaomi SU7 Max」と、キッチン、リビングルーム、寝室、書斎といったスマートホーム製品が連携し、AIが日常のニーズに合わせてデバイスを調整する様子がデモンストレーションされました。

広がる製品ポートフォリオ
「Human × Car × Home Product Portfolio」エリアでは、調理・食品保存、ホームクリーニング、空気管理、オーディオビジュアル・エンターテインメント、安全・セキュリティ、パーソナルデバイス、スマートモビリティの7つのカテゴリーから、380以上の製品が展示されました。これはXiaomiのエコシステムの広範さを示すとともに、共通の技術、システムレベルの連携機能、統一されたデザインによって、異なるデバイスやカテゴリーをまたいだ一体感のある体験が実現可能であることを示しています。

AIを支えるテクノロジー基盤
Xiaomiは、AI、OS、チップ、スマート製造といった基盤技術への長期的な投資を通じて、エコシステム全体のインテリジェントな体験を支えています。
AI分野では、自社開発の大規模モデル「MiMo-V2.5-Pro」「Xiaomi Miloco」「Xiaomi Miclaw」といった取り組みにより、AIの理解、推論、実行能力を強化しています。これにより、AIは単に質問に答えるだけでなく、より複雑な現実世界のタスクを支援する存在へと進化する可能性を探求しています。
また、スマート製造においては、中国本土にスマートフォン、車、家電の3つの主要製品分野で製造能力を構築しています。例えば、Xiaomi Smart Factoryでは年間約1,000万台のフラッグシップスマートフォンを生産し、Xiaomi Smart Factory | Wuhanでは、ピーク時に6.5秒に1台のエアコンを生産しています。さらに、Xiaomi Auto Factoryでは、ヒューマノイドロボット(人間に似た形や動きをするロボット)がナットの締め付け作業を行い、わずか4カ月で作業成功率を約90%から98%まで向上させるなど、製造現場での実用化も進んでいます。

自社開発チップ能力への投資も継続しており、IFAでは「Human × Car × Home」スマートエコシステムを支える新たなAIコンピューティング基盤が展示されました。次世代のXiaomi XRING O3チップを搭載する初のフラッグシップスマートフォン「Xiaomi 18 Fold」も披露され、モバイルコンピューティング、フォルダブル(折りたたみ)という新たなフォームファクター(製品の形状や構造)、オンデバイスインテリジェンスに対するXiaomiの最新の取り組みが紹介されました。

ヒューマノイドロボット「Xiaomi CyberOne」も展示され、フィンガーハートやサムズアップといったリアルタイムのジェスチャーで来場者と交流しました。このロボットは、Xiaomi Auto Factoryでも実証試験が進められており、実際の製造工程での作業を通じてその能力が検証・評価されています。

モビリティとスマートホームのグローバル展開
Xiaomi Autoは、モビリティ領域で「Xiaomi Vision Gran Turismo」に加え、新世代の「Xiaomi SU7」と高性能フラッグシップモデル「Xiaomi SU7 Ultra」を展示しました。特に「Xiaomi SU7 Ultra」は、エレクトリック・エグゼクティブカーカテゴリーで公式記録を樹立(2025年4月時点)しています。

Xiaomi Autoは2024年3月に初の車両を納車して以来、中国本土で70万台以上を納車しており、2027年にはドイツを含む欧州市場への進出も予定されています。これにより、モビリティが「Human × Car × Home」スマートエコシステムの重要な一部として、より多くの地域で実用化されていくことになります。
スマートホームブランド「Mijia」も、IFA 2026で欧州全域への大規模展開を発表しました。「The Art of Smart Living」をブランドポジショニングに掲げ、人を中心に考えたインテリジェンス、品質、洗練されたデザインを融合し、より自然で直感的なスマートホーム体験を提供します。Mijiaは現在、130以上の製品カテゴリーにまたがる2,000以上の製品を展開しており、欧州のユーザーに幅広い製品と体験を提供することで、Xiaomiのスマートエコシステムの「Home」領域を強化していきます。

長期的な研究開発投資が支える未来
Xiaomiは、2026年から2030年にかけてグローバルで240億ユーロ(約3兆円超)を超える研究開発投資を見込んでいます。この投資は、AI、OS、自社開発の半導体技術、スマートカー、ロボティクス、スマート製造など多岐にわたります。こうした基盤技術への投資を通じて、Xiaomiはパーソナルデバイスやスマートホームからモビリティに至るまで、様々な製品・カテゴリーに横断的に活用できる技術力を構築し、より優れた製品と統合されたユーザー体験へとつなげていくことを目指しています。
Xiaomiは、AIを現実世界に深く統合し、「Human × Car × Home」スマートエコシステムを通じて、人々の生活をより豊かでシームレスなものへと変革していくことでしょう。
詳細については、Xiaomiのグローバルサイトをご覧ください。



