「Space Business Catalyst」とは?
「Space Business Catalyst(SBC)」は、Thales Alenia Space社が主導する、宇宙産業に特化したアクセラレータープログラムです。アクセラレータープログラムとは、スタートアップ企業が短期間で成長できるよう、技術開発から製造・量産化(インダストリアル・スケールアップ)までを包括的に支援する仕組みを指します。
このプログラムに採択された企業は、Thales Alenia Space社の最先端ラボや、人工衛星などの宇宙機を製造する際の組立・統合・試験(AIT)設備、そして専門チームによる支援を直接受けることができます。これにより、軌道上(宇宙空間)で実証された技術を、実際に大量生産できる高品質な製品へと成長させる共同開発を進めることが可能になります。
SBCの公式サイトはこちら:
https://www.thalesaleniaspace.com/en/space-business-catalyst
BULLの宇宙デブリ化防止装置「HORN」
BULLが開発しているのは、人工衛星やロケットの最上段(アッパーステージ)、関連コンポーネントを対象とした受動型の宇宙デブリ化防止(PMD:Post-Mission Disposal)装置「HORN」です。PMDとは、ミッションを終えた宇宙機が宇宙空間に残り続けることを防ぎ、安全に軌道を離脱させるための技術を指します。
BULLは2026年6月12日、JAXAのH3ロケット6号機で実証機「HORN-L」および「HORN-R」を打ち上げ、軌道上実証(IOD:In-Orbit Demonstration)を行いました。IODとは、宇宙空間で技術や装置の性能を実際に試すことです。この実証は2026年7月3日に「Full Success(フルサクセス)」を達成し、HORNの技術が宇宙で有効であることが確認されました。


軌道上実証の成功から、高品質な量産化・産業製品化へ
今回のアクセラレータープログラムへの採択は、軌道上実証に成功したBULLの技術を、高品質で安定した量産モデルへと「スケールアップ」させるための重要なステップです。BULLはThales Alenia Space社のシステム、ミッション、AIT分野の専門家や、戦略・ビジネス開発チーム、そして同社の産業インフラ・設備に直接アクセスすることで、製品の技術的・産業的な側面を加速させます。
これにより、両社の強みを融合させた新たな運用コンセプト(ConOps:Concept of Operations、具体的な運用方法や手順)の構築と強化が進み、持続可能で責任ある宇宙環境の実現に貢献できると期待されています。
株式会社BULLの代表取締役/CEOである宇藤恭士氏は、今回の採択について次のようにコメントしています。

「軌道上実証の成功は、産業製品化に向けた第一歩に過ぎません。本プログラムを通じて、Thales Alenia Space社が誇る高い専門性と要求仕様への理解を深めることで、量産化・産業製品化への道のりを数年単位で短縮できると考えています。この貴重な機会に関わってくださっている皆様に感謝申し上げます。」
BULLが目指す持続可能な宇宙環境
BULLは「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』に」をビジョンに掲げ、「天体への(再)突入技術を活かし宇宙利用サービスを安価・簡潔に提供」することを目指しています。宇宙デブリの発生を防止する装置開発や、軌道利活用のための微小重力実験衛星・装置の開発を進め、新しい時代の宇宙開発におけるSDGs(持続可能な開発目標)に貢献しようとしています。
今回の採択は、BULLの技術が世界的に認められ、宇宙デブリ問題解決に向けた実用化が大きく前進することを意味します。将来、宇宙旅行や宇宙産業がさらに発展する中で、BULLのような企業の技術が、安全で持続可能な宇宙環境を支える基盤となるでしょう。

株式会社BULLについて
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社名:株式会社BULL(ブル)
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本社:栃木県宇都宮市平出工業団地43−103
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代表者:代表取締役 / CEO 宇藤恭士
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設立:2022年11月
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事業内容:宇宙デブリ対策事業、軌道利活用関連事業
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ウェブサイト:https://bull-space.com/


