宇宙・地球・情報を融合した新たな人材育成
本事業は、デジタル技術を基盤に成長分野を支える高度情報専門人材の育成強化を支援するものです。立命館大学は、2028年4月に開設を予定している大学院「宇宙地球フロンティア研究科(仮称)」において、新たな人材育成拠点の形成を目指しています。
具体的には、AI(人工知能)・データサイエンス(データ分析の手法)、モデリング(現象を数式などで表現すること)、シミュレーション(模型や計算で未来を予測すること)といった情報技術を共通の基盤とします。これにより、観測・探査から、機器の設計・実証、運用、そして社会での活用(社会実装)までを一貫して理解し、実行できる高度専門人材の育成を推進します。
教育プログラムでは、演習や実験・実習、フィールドワークに加え、PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)を重視した実践的な「ハンズオン型」教育が構築されます。さらに、教育・研究拠点の整備、教員体制の充実、国内外の大学・研究機関・企業・自治体との連携強化も図られます。
国家プロジェクトで培った実績を教育へ
立命館大学は、2023年に宇宙地球探査研究センター(通称「ESEC」)を設置し、月・惑星探査、宇宙機器開発、宇宙環境利用技術の研究を進めてきました。小型月着陸実証機「SLIM」や月極域探査機「LUPEX」などの国家プロジェクトへの参画、また宇宙戦略基金事業への採択といった実績を通じて培われた研究基盤は、このたびの大学院教育へと接続されます。これにより、研究と教育・人材育成が一体的に推進されることになります。
社会貢献と未来への展望
本事業を通じて、宇宙・地球分野と情報分野を融合した教育・研究機能が強化されることで、その研究成果は社会に活用され、新たな産業の創出を担う高度専門人材が継続的に輩出されることが期待されます。
立命館大学の仲谷善雄学長は、今回の採択を大変光栄に思うと述べ、「宇宙に関する技術開発はもちろんのこと、それらを地球上での環境、防災・減災、資源・エネルギーなどの諸課題の解決に適用できる人材の育成が求められています。本事業を契機に、2028年開設予定の大学院『宇宙地球フロンティア研究科(仮称)』の構想をさらに発展させ、宇宙・地球・情報を融合した教育・研究拠点の形成に取り組みます。研究から社会実装までを担う高度専門人材の育成を通じて、持続可能な社会の実現と科学技術・イノベーションの発展に貢献してまいります」とコメントしています。
※本研究科の設置計画は予定であり、今後、内容に変更が生じる可能性があります。



