AI・無人化が変える防衛産業:日本企業が掴むべき「デュアルユース」戦略
AI・無人化がもたらす防衛産業の「ゲームチェンジ」
世界の防衛産業が、今、かつてないほどの大きな変化の波に直面しています。その中心にあるのは、人工知能(AI)や無人機といった先進技術の進化です。これらの技術は、これまでの防衛のあり方を根本から変え、新しいビジネスチャンスを生み出しています。この変化は、特定の防衛関連企業だけでなく、AI、ソフトウェア、エレクトロニクス、通信、モビリティ、素材など、幅広い分野の日本企業にとっても、新たな事業の可能性を考える重要な経営課題となっています。
ロシアによるウクライナ侵攻などをきっかけに、世界の安全保障環境は大きく変わりました。従来の大型の装備品に加え、ドローンなどの「無人システム」(人が直接操作しなくても自律的に動く機械)、AI(人間のように学習・推論・判断を行う技術)、サイバーセキュリティ、ソフトウェア、衛星、電子戦といった技術の重要性が高まっています。これにより、防衛産業における競争のルールそのものが変化しつつあります。
これまで防衛産業の競争力は、巨大な生産設備や長年の実績に大きく依存していました。しかし、現代ではソフトウェア開発力、データを活用する力、開発のスピード、そして外部の企業と協力して新しい価値を生み出す「エコシステム形成力」(複数の企業や組織が連携し、互いの強みを活かして新たな価値やサービスを生み出す仕組み)などが、企業の競争力を左右する重要な要素になりつつあります。例えば、PalantirやAndurilといった企業は、ソフトウェアやAIを強みとして急速に台頭し、防衛産業の新しいプレイヤーとして注目されています。
日本企業が考えるべき「デュアルユース戦略」
このような変化の中で特に注目されるのが、「デュアルユース戦略」です。これは、防衛・安全保障分野で開発された技術を民生品(一般の人が使う製品)にも応用したり、逆に民生技術を防衛分野に活用したりすることで、両方の産業で相乗効果(シナジー)を高めながら事業を拡大していく戦略を指します。
日本企業も、この環境変化を単に「防衛市場に参入するかどうか」という個別の判断で終わらせるべきではありません。自社の技術や事業資産をどの成長分野に投入し、どの企業と協力し、どのように競争力を築くのかという、より広範な企業戦略の視点から考えることが求められています。
アーサー・ディ・リトル・ジャパンは、日本企業がこの新たな時代を勝ち抜くために、以下の5つの論点を検討すべきだと提言しています。
- 事業ポートフォリオ戦略: 防衛・安全保障領域を、自社の中長期的な成長戦略の中でどのように位置づけるか。
- 「勝てる領域」の選択: 自社が持つ技術、顧客基盤、知的財産を活かして、どの分野で競争優位を築けるか。
- デュアルユース戦略: 民生技術と防衛技術の境界が曖昧になる中で、既存事業の技術やサービスを新しい市場にどのように展開するか。
- M&A・アライアンス/エコシステム戦略: AI企業やスタートアップなど、自社にない能力を外部からどのように取り入れ、事業化のスピードを加速させるか。
- 組織・人材戦略: 技術と市場が急速に変化する環境に対応するため、従来の組織のあり方、意思決定のプロセス、人材育成モデルをどのように変革するか。
セミナー開催で深掘りする未来戦略
アーサー・ディ・リトル・ジャパンは、これらの重要なテーマについて深く掘り下げるセミナーを開催します。このセミナーでは、世界の安全保障環境の変化、AI・無人化・ソフトウェア化がもたらす競争ルールの変化、国内外の先進企業の戦略が分析されます。

セミナー開催概要
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テーマ: AI・無人化が生む新たな防衛ビジネス〜新興プレイヤーの台頭、デュアルユース、M&A・アライアンスから探る日本企業の勝ち筋〜
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開催日時: 2026年9月28日(月)10:00 〜 12:00
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開催会場:
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オフライン: SSKセミナールーム(東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F)
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オンライン: Zoomウェビナー(後日オンデマンド配信あり)
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参加費: 34,430円(税込)
登壇者
セミナーには、アーサー・ディ・リトル・ジャパンのパートナーである立野大輔氏とプリンシパルの長山晃大氏が登壇します。

- 立野 大輔 氏: 重工メーカーや総合電機メーカーでの経験を経て、アーサー・ディ・リトルに参画。ポートフォリオ戦略、新規事業立案、事業変革などを手掛けています。近年はカーボンニュートラルやAI・データエコノミー領域での支援に注力しています。

- 長山 晃大 氏: Aerospace & Defense(航空宇宙・防衛)領域のコアメンバー。戦略策定から実行まで一貫したプロジェクト経験が豊富です。スタートアップや政府機関と連携し、デュアルユース促進や防衛・宇宙産業基盤形成にも貢献しています。
まとめ
AIと無人化技術が牽引する防衛産業の変革は、日本企業にとって未知の領域でありながら、大きな成長の可能性を秘めています。この変化の波を捉え、自社の強みを活かした戦略を構築することが、未来の競争力を左右するでしょう。本セミナーは、そのための具体的なヒントと戦略的視点を提供し、日本企業が新たな「勝ち筋」を見出す一助となるはずです。


