環境省の研究開発支援に採択!PFAS除去技術「エマルションフロー」が社会実装へ前進

PFAS除去への新たな一手、社会実装に向けた技術検証が加速

株式会社エマルションフローテクノロジーズ(EFT)が、環境省の「令和8年度環境保全研究費補助金(イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業)」のフェーズ2に採択されました。このプロジェクトは、環境課題となっているPFAS(有機フッ素化合物)を、独自の技術で効率的に回収・濃縮するための商用規模装置を確立することを目的としています。

環境省とエマルションフローテクノロジーズのロゴ

PFASとは?なぜ今、回収技術が重要なのか

PFAS(ピーファス)は、熱に強く水や油をはじく性質を持つため、フライパンのコーティングや消火剤など幅広く使われてきました。しかし、分解されにくく環境中に長く残るため、人体への影響が懸念されており、世界的に厳しい規制や対策が求められています。

EFTが取り組む「エマルションフロー」とは、液体同士を混ぜ合わせることで、目的の物質だけを効率的に抽出する技術です。これまでの実証実験では、PFAS除去率99.9%以上、さらに2,400倍への濃縮に成功しており、その高い性能が期待されています。

「流体解析」で商用化への壁を乗り越える

今回採択されたフェーズ2の事業で重要な役割を果たすのが「流体解析」です。これは、コンピュータ上で液体の流れをシミュレーションする技術です。

実験室レベルの小さな装置で成功した技術を、実際の工場で使えるような「商用サイズ」に大きくする場合、単純にサイズを大きくするだけでは同じ性能が出ないことがよくあります。そこで、これまでの研究データをもとに流体解析モデルを構築し、大規模な装置でも安定してPFASを回収できる設計の妥当性を検証します。これが成功すれば、実際の排水処理現場への導入がぐっと現実味を帯びることになります。

資源循環型社会の実現に向けて

エマルションフロー技術の強みは、PFAS対策にとどまりません。この技術は、レアアースやレアメタルの回収、リチウムイオン電池のリサイクルなど、さまざまな物質の分離・回収プロセスに応用可能です。

環境負荷を減らしつつ、貴重な資源を循環させる。今回の研究開発は、そんな未来のインフラを支える重要な一歩となるでしょう。

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