丸文が英Filtronic社と戦略的提携、次世代通信インフラの強靭化へ一歩

なぜ今、次世代通信インフラの強靭化が必要なのか

日本国内では、自然災害の多発や安全保障の観点から、いかなる緊急時においても通信が途切れない「通信レジリエンス(通信の強靭化)」の向上が喫緊の課題となっています。これに対応するため、低軌道(LEO)衛星通信や新たな高速大容量通信を支える「ミリ波・マイクロ波帯技術」を活用した次世代通信インフラへの需要が、航空宇宙や防衛分野を中心に急速に高まっています。

しかし、ミリ波帯およびマイクロ波帯の部品開発には、高度な高密度パッケージング技術、厳格な熱管理、そして機器の小型・軽量化という相反する要素を両立させるという高い技術的なハードルが存在していました。

Filtronic社の「すごい」技術とは

Filtronic社は、英国の航空宇宙・防衛市場で50年以上の歴史を持つ企業です。特に、要求が極めて厳しいデュアルユース(官民両用)用途向けの高性能な高周波(RF)、マイクロ波、ミリ波技術を用いた部品の設計から製造までを一貫して手掛けています。

SpaceX「Starlink」に採用された信頼性

Filtronic社の技術がどれほど優れているかを示す最も分かりやすい例は、Space Exploration Technologies Corp.(SpaceX社)が提供する低軌道衛星通信サービス「Starlink」に、Filtronic社のE-Band対応次世代GaN(窒化ガリウム)固体電力増幅器(SSPA)が採用されていることです。

GaN(窒化ガリウム)は、従来のシリコンに比べて高速・高出力で動作する半導体材料で、特に高い周波数帯での利用に適しています。この採用実績は、巨大な宇宙インフラを支える世界最高峰レベルの品質と、大規模な量産・供給能力をFiltronic社が持っていることを証明しています。

高度なカスタム対応力

Filtronic社は、独自の設計、マイクロエレクトロニクス製造、試験設備を保有しており、設計から製造、テストまでを自社で一貫して行う「垂直統合型」のビジネスモデルを確立しています。これにより、顧客の高度な要求や要件に合わせたミリ波帯・マイクロ波帯のカスタム設計や受託製造にも柔軟に対応することが可能です。

日本の宇宙市場と未来の通信を支える

今回のMOU締結に伴い、丸文とFiltronic社は日本市場での新たなビジネス機会の創出に向けた共同マーケティング活動を開始します。

丸文が長年にわたり国内の航空宇宙・防衛分野で培ってきた実績と顧客基盤に、Filtronic社の高度な技術力を組み合わせることで、次世代衛星通信技術を求める日本の顧客へ、新しいミリ波・マイクロ波ソリューションを提供することが期待されます。これにより、日本の宇宙市場の持続的な拡大にも貢献していくでしょう。

詳細については、丸文のウェブサイトをご覧ください。
丸文Webサイト

丸文株式会社について

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丸文は1844年に創業したエレクトロニクス商社で、最先端の半導体や電子部品、電子応用機器を取り扱っています。現在は、エレクトロニクス市場を事業領域としてグローバルに事業を展開しています。

「デバイス事業」「システム事業」「アントレプレナ事業」の3つの事業を推進し、「テクノロジーで、よりよい未来の実現に貢献する」というパーパス(存在意義)のもと、独自の価値を提供するオンリーワンのエレクトロニクス商社として、最も信頼される存在を目指しています。

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