AI駆動型衛星データ利活用基盤の開発が本格始動
株式会社Tellusは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した宇宙戦略基金事業(第二期)の技術開発テーマ「地球環境衛星データ利用の加速に向けた先端技術」において、Tellusが提案した「AI駆動型衛星データ利活用基盤による宇宙情報産業エコシステムの創出」が採択されました。これを受け、2026年7月24日(金)にキックオフミーティングが開催され、開発が本格的にスタートしました。

AI駆動型衛星データ利活用基盤とは?
このプロジェクトの核となる「AI駆動型衛星データ利活用基盤」とは、一体どのようなものなのでしょうか。
衛星データとは
地球を宇宙から観測して得られる、気象、地形、災害状況、植生など、さまざまな情報を指します。これらのデータは、地球環境の変化を把握したり、災害の予測や対策に役立てたりと、多岐にわたる分野で活用が期待されています。
AI駆動型とは
人工知能(AI)が中心となって、データの分析や処理を自動的に行う仕組みのことです。膨大な衛星データの中から、人間では見つけにくいパターンや変化をAIが効率よく見つけ出し、必要な情報を迅速に提供します。
利活用基盤とエコシステム
「利活用基盤」とは、これらの衛星データを誰もが簡単に使えるようにするための土台となるシステムや環境のことです。そして、「宇宙情報産業エコシステム」とは、この基盤を通じて、さまざまな企業や研究機関が協力し、新しいサービスやビジネスを生み出す経済圏全体を指します。Tellusは、このエコシステムを創出することを目指しています。
何がすごいのか?未来を変える2つのモデル
この開発で特に注目されるのは、「国産基盤モデル」と「集合知モデル」の構築です。
国産基盤モデル
日本の環境衛星データを使って開発されるAIモデルです。特定の用途に特化せず、幅広い問題解決に応用できる汎用性の高いAIモデルで、これまで難しかった多種多様なデータ解析が、より簡単かつ高度に行えるようになります。
世界初の集合知モデル
複数の異なるデータやAIモデル、あるいは人間の知識を統合し、より高度な判断や分析を可能にするシステムです。さまざまな視点から情報を集めることで、単独では得られない知見を生み出し、これまでの衛星データ活用を一歩進めることが期待されています。
これらの技術開発により、効率的かつ迅速に宇宙データを活用できる環境が整備され、より多くの企業が衛星データビジネスに参入しやすくなるでしょう。地球環境問題の解決、災害対策、農業の効率化、都市計画など、幅広い産業領域での革新が期待されます。
キックオフミーティングと今後の展望
2026年7月24日に行われたキックオフミーティングでは、JAXAのプログラムオフィサーをはじめ、代表機関であるTellusと連携機関(Degas株式会社、日本電気株式会社、株式会社スペースシフト)の関係者が集い、技術開発計画の概要や進捗報告、活発な意見交換が行われました。

Tellusはこれまでも、衛星データプラットフォーム「Tellus」やAIモデル開発環境「Tellus AI Playground」、法人向けクラウド型ワークスペース「Tellus Pro」などを展開し、2026年6月末時点で登録ユーザー数は43,000名を突破しています。政府系・商業系を含む45種類の衛星データおよび地上データを取り扱い、衛星データの利活用促進に貢献してきました。
この新たな開発は、Tellusのこれまでの実績と、JAXAの宇宙戦略基金による強力な支援のもと、宇宙情報産業の新たな地平を切り開く可能性を秘めています。宇宙から得られる知見が、私たちの社会や産業をどのように進化させていくのか、今後の進展に大きな期待が寄せられています。
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