東京ドイツ村がAI自動運転バスの実証実験エリアに
千葉県袖ケ浦市にある東京ドイツ村が、モビリティイノベーションを推進する株式会社イーバイピーと共同で、次世代AI自動運転バス「RoboBus」の実証実験を2026年8月より開始します。
広大な敷地を持つ東京ドイツ村は、このプロジェクトを通じて「最先端モビリティのテストベッド(実証フィールド)」として生まれ変わり、観光体験のアップデートと夜間セキュリティの完全無人化を同時に実現する、テーマパーク型スマートリゾートの先行モデル構築を目指します。

なぜ今、東京ドイツ村でAI自動運転なのか?
地方都市の観光業界では、労働力不足や高齢化が深刻な課題となっています。東京ドイツ村も、広大な敷地での来園者のスムーズな移動と、閉園後の広大なエリアにおける夜間防犯体制の効率化という課題に直面していました。
そこで、最先端の自律走行技術を持つ株式会社イーバイピーと連携し、単なる移動手段にとどまらない、新しい形の自動運転モデルの検証を開始しました。この取り組みは、「近未来の乗車体験そのものがアトラクションになる」というエンターテイメント性と、「夜間の自動セキュリティシステム」としての実用性を両立させることを目指しています。
「RoboBus」がもたらす3つの技術革新
今回の実証実験で使用される「RoboBus」には、注目すべき3つの技術的・イノベーションポイントがあります。
1. 運転席のない近未来デザイン
導入される「RoboBus」(6人乗り)は、従来の自動車の概念を覆す、運転席や前後区別のない完全対称デザインが特徴です。LiDAR(ライダー:レーザー光を使って周囲の距離や形状を測る技術)や高精度カメラ、AI(人工知能)を搭載しており、死角のない自律走行を実現します。SF映画に出てくるようなその姿は、園内の美しい自然やイルミネーションに未来的な彩りを加えるでしょう。
2. 昼夜で役割を変える「マルチタスク運用」
「RoboBus」は、昼と夜でその役割を大きく変える「リソースの動的最適化」を検証します。これは、限られた資源を最大限に活用する、効率的な運用方法です。
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昼:スマート観光
広大な園内(フラワーエリア、アトラクション、BBQ、イルミネーションなど)をシームレスに結び、自動運転による移動自体をエンターテイメントとして提供します。 -
夜:AIセキュリティロボット
閉園後は、無人の防犯パトロール車両へとシフトします。車載センサーとAIが不審者や異常を検知・監視することで、次世代セキュリティの社会実装の可能性を探ります。
3. 日本屈指のイルミネーションとの融合
東京ドイツ村の代名詞である夜間イルミネーションイベントと「RoboBus」が連動します。自動運転バスが光の中を突き進むような没入型ライド体験や、車内音声・視覚演出と連動した、高付加価値なスマート観光コンテンツとしての可能性を探ることで、来園者に新たな感動を提供することを目指します。
導入車両「ピクセルインテリジェンス RoboBus」の主なスペック


| 項目 | 仕様・性能 |
|---|---|
| 車両名称 | ピクセルインテリジェンス RoboBus |
| 定員 | 6名 |
| 走行速度 | 最高速度19km/h(安全性を考慮した低速設計) |
| パワーユニット | 32kWhバッテリー(航続距離100〜140km / 急速充電 約1時間・普通充電対応) |
| 最大積載量 | 570kg |
| 車両サイズ | 全長3,820mm×全幅1,900mm×全高2,260mm |
| コア技術特徴 | 運転席レス、完全双方向走行(運転席がなく、前後どちらにも走行できる設計) |
段階的な実用化へのロードマップ
実証実験は安全性を最優先とし、同乗監視員(セーフティドライバー)を配置した上で、以下の3つのステップで進められます。
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Step 1:夜間監視(初期)
閉園後の園内を完全無人で自律周回し、夜間監視システムとしての稼働を検証します。 -
Step 2:日中周回(中期)
営業時間内の園内を周回し、日中の動的障害物(歩行者など)の回避データ取得と、効率的な急速充電運用の検証を行います。 -
Step 3:本稼働・一般体験(後期)
来園者の実際の乗車(昼のスマートツーリズム)と、夜間の自動監視(セキュリティ)を組み合わせたフルタイム運用を開始し、一般体験を提供します。
未来を創造するスマートリゾート
この実証実験は、テーマパークにおける移動とセキュリティの課題解決だけでなく、地方都市全体の観光産業が抱える問題への一つの答えとなるかもしれません。AI自動運転技術が観光体験を豊かにし、同時に運営の効率化と安全性の向上に貢献することで、持続可能な観光モデルの構築が期待されます。
きっと、この実証実験の成果は、単なるテーマパークの枠を超え、未来の観光や地域社会のあり方に大きな影響を与えるでしょう。
本件に関するお問い合わせ先
【技術・実証実験詳細に関するお問い合わせ】
株式会社イーバイピー(担当:松本)
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/eTqrkXXjLRvEnv7eA
【現地取材・東京ドイツ村での撮影に関するお問い合わせ】
東京ドイツ村 広報担当
住所:千葉県袖ケ浦市永吉419
TEL:0438-60-5511
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