50~200トン級の超重量物を自動で運ぶ!CTCとROBO-HIが挑む、未来の大型製造現場

大型製造現場の「重い」課題を解決する新たな協業

2026年8月4日、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)とROBO-HI株式会社は、重工、造船、鉄鋼、建設機械といった大型製造現場における超重量物搬送の自動化・省人化に向けた協業を発表しました。

製造業では、人手不足への対応や生産性の向上が喫緊の課題となっています。特に、数十トンを超える製品や部品を扱う大型製造現場では、一般的な無人搬送車(AGV:自動で荷物を運ぶ車のこと)の導入が難しく、多くの搬送作業を人手に頼っているのが現状です。これにより、作業者の待機時間が発生したり、次工程への連携が遅れたりといった非効率が生じていました。

50~200トン級に対応するROBO-HIの技術

今回の協業の核となるのは、ROBO-HIが提供する50~200トン級の超重量物向け無人搬送車と、複数のロボットを一元管理する「ROBO-HI OS(ロボハイ オーエス)」です。ROBO-HIは20年以上にわたる自動運転車両やロボットの開発・運用で培った知見を持ち、この分野で高い専門性を誇ります。

超重量物向け無人搬送車と工場内での搬送イメージ

この無人搬送車は、これまで人手に頼らざるを得なかった非常に重い搬送物を自動で動かすことを可能にします。ROBO-HI OSは、工場内の無人搬送車やその他のロボットの位置情報や稼働状況をまとめて管理・制御する役割を担い、複雑な搬送システムを効率的に運用するための「司令塔」となります。

超重量物向け無人搬送車の具体的なイメージ

CTCが「つなぐ」トータルソリューション

CTCは、製造業の顧客との接点や、システム構築、クラウド活用(インターネット経由で提供されるコンピューター資源を利用すること)で培った知見を活かし、今回の協業に貢献します。

具体的には、顧客の業務や工場環境を分析し、搬送上の課題を整理します。その上で、無人搬送車の導入にあたって最適な搬送経路や作業動線の設計、工場レイアウトの最適化を支援します。さらに、無人搬送車と生産管理システムや工場設備との連携に必要なシステムインテグレーション(異なるシステムや技術を組み合わせて、一つの大きなシステムを作り上げること)を提案し、搬送から次の工程までを円滑につなぐ役割を担います。

協業が切り開く未来の製造現場

ROBO-HIの先進的なロボット技術と、CTCのシステム構築・クラウド活用の知見が融合することで、大型製造現場は以下のような変革を期待できます。

  • 省人化: 超重量物搬送における人手への依存を減らし、人手不足の課題に対応します。

  • 生産性向上: 搬送物の滞留や作業者の待ち時間を削減し、工場全体の生産効率を高めます。

  • 安全性向上: 人間が危険な重量物を扱うリスクを低減し、作業環境の安全性を向上させます。

両社は現在、重工、造船、鉄鋼、建設機械などの分野で複数の導入検討案件を進めており、実用化に向けて検証と実装を進めています。これらの案件で得られた知見は、今後のロボットソリューションのラインアップ拡充や運用・保守体制の強化に活かされ、より幅広い製造現場への導入が推進されることでしょう。

この協業は、日本のものづくりにおける自動化・省人化を大きく加速させ、より効率的で安全な未来の製造現場を実現する一歩となるに違いありません。

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