脱炭素社会の鍵を握る「グリーン水素」と「水電解技術」
地球温暖化対策として「カーボンニュートラル」(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質的な排出量をゼロにすること)の実現が世界中で進められています。その中で、製造過程で二酸化炭素を排出しない「グリーン水素」が、未来のクリーンなエネルギー源として大きな注目を集めています。
水素は、エネルギー媒体としてだけでなく、半導体や化学産業の重要な原材料としても利用されています。今後は、鉄鋼業における「グリーン製鉄」や、環境負荷の低い「合成燃料」への活用も期待されており、その需要はますます高まるでしょう。
このグリーン水素を製造する中核技術が「水電解」です。水を電気の力で水素と酸素に分解するこの技術は、脱炭素社会の実現に不可欠な存在となっています。
水電解技術とは?未来を拓くグリーン水素製造の仕組み
水電解とは、その名の通り、水(H₂O)を電気分解して水素(H₂)と酸素(O₂)を取り出す技術です。この技術の効率やコストは、脱炭素社会の実現に大きく影響します。
セミナーでは、水電解を理解するために不可欠な「電気化学」(電気の力で化学反応を起こしたり、化学反応から電気を取り出したりする学問分野)の基礎から丁寧に解説されます。電気化学の基本を学ぶことで、水電解がどのように進み、どのような要因で反応が支配されるのかといった、技術の根幹部分を理解できます。
主要な水電解方式とその特徴
現在、主に4つの水電解方式が研究・開発されており、それぞれに異なる原理と特徴があります。
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アルカリ水電解: アルカリ性の水溶液中で電気分解を行う、歴史のある方式です。比較的低コストで大規模化しやすい特徴があります。
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プロトン交換膜形水電解(PEM): プロトン(水素イオン)だけを通す特殊な膜を使った方式で、高い効率と応答速度が特徴です。ただし、触媒に希少な貴金属を使用する点が課題とされています。
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アニオン交換膜形水電解: アニオン(陰イオン)だけを通す膜を使用する方式で、PEMに比べて貴金属の使用量を減らせる可能性があり、次世代技術として注目されています。
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固体酸化物形水電解: 高温で水蒸気を電気分解する方式です。熱を利用するため、非常に高い効率が期待されますが、高温での運転には設備や材料の課題があります。
セミナーでは、これらの各方式の基本原理に加え、日本、米国、欧州における最新の研究開発動向が紹介されます。それぞれの技術が現在どの段階にあるのか、そして将来どのように進化していくのかを学ぶことができます。
世界で進む水電解技術の開発動向と実用化への課題
水電解技術の実用化に向けては、いくつかの重要な課題があります。
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貴金属の使用量: PEM水電解などで使用される白金などの貴金属は高価であり、その使用量をいかに減らすかがコスト低減の鍵となります。
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PFAS規制の動向: 「PFAS」(有機フッ素化合物)は、環境中での分解が難しく、健康への影響が懸念されるため、世界的に規制の動きがあります。水電解装置の一部に使用されるPFAS代替材料の開発も重要な課題です。
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NEDO技術開発ロードマップ: 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が示す技術開発の指針は、日本の水電解技術の方向性を理解する上で参考となるでしょう。
これらの課題を克服することで、水電解によるグリーン水素製造は、より身近で経済的なものとなり、私たちの生活や産業に大きな変革をもたらすことが期待されます。
セミナー概要
このセミナーは、アイアール技術者教育研究所が主催するオンラインセミナーです。
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セミナー名: グリーン水素を支える水電解技術の基礎と最新動向
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開催形式: Zoomによるオンライン受講
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開催日時: 2026年10月30日(金)10:00~16:30
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受講料: 49,500円(税込)/1名(複数名受講割引あり)
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講師: 森田 敬愛 講師(敬愛技術士事務所 所長)
このセミナーはこんな方におすすめです
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水電解技術に関心がある方
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水電解分野で新たなビジネスを考えている方
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これから水電解関連業務に関わる予定で、基本から学びたい方
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既に水電解関連業務に関わっているが、基本から振り返りたい方
このセミナーを通して、脱炭素時代の新たなエネルギーを支える技術の全体像を把握し、未来を想像するきっかけを得られるでしょう。
セミナーの詳細はこちらをご覧ください。
https://nihon-ir.jp/seminar/water-electrolysis-technology_basic/
アイアール技術者教育研究所について
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