サンリオピューロランドが太陽光発電で脱炭素化へ!オフサイト型コーポレートPPAで年間846t-CO₂削減を目指す

オフサイト型コーポレートPPAとは?

今回の契約で採用されたのは、「オフサイト型コーポレートPPA」という仕組みです。これは、企業が自社の敷地外にある太陽光発電所から、電力と「環境価値」を直接購入する契約方式を指します。

通常の電力購入とは異なり、発電設備の設置場所を選ばずに再生可能エネルギーを利用できるのが大きな特徴です。また、電力卸売市場の価格変動リスクを抑えながら、安定して再生可能エネルギー由来の電力を調達できるメリットがあります。

オフサイト太陽光発電所の電力・環境価値フロー図

サンリオピューロランドの脱炭素への具体的な一歩

JERA Crossは、東京エリア(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県の一部)に新設された複数の太陽光発電所から、サンリオピューロランドへ電力を供給しています。電力供給は2026年4月1日から既に始まっており、これは単なる計画ではなく、すでに実用化されている取り組みです。

サンリオピューロランドでは、年間約200万kWhもの太陽光発電由来の電力を調達する予定です。これにより、年間で約846t-CO₂の二酸化炭素排出量削減効果が見込まれています。これは、テーマパーク運営における環境負荷を大きく軽減するものです。

さらに、この契約では「追加性」のある再生可能エネルギー由来の「環境価値」を安定的に調達します。「追加性」とは、新たに再生可能エネルギー発電設備を設置することで、社会全体の再生可能エネルギーの総量が増えることを意味します。つまり、既存の電力を購入するだけでなく、再生可能エネルギーの普及そのものに貢献していると言えます。

また、「環境価値」とは、太陽光や風力などで作られた電気が、発電時にCO2を排出しないという環境への付加価値のことです。電気としての価値に加え、この環境価値も同時に手に入れることで、より積極的に脱炭素社会の実現に貢献します。

2026年4月1日から5月31日までの2ヶ月間で、すでに累計約38万kWhの太陽光発電由来の電力が調達されており、約160t-CO₂の排出削減効果が見込まれています。年間の目標達成に向けて順調に進捗していると言えるでしょう。

サンリオピューロランドのエントランス

将来への展望と両社の取り組み

サンリオエンターテイメントとJERA Crossは、今回の契約で得られた知見を活かし、今後も連携を深めていく方針です。幅広い人々が脱炭素の取り組みを意識できるような施策を実施し、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。

サンリオエンターテイメントは、サンリオピューロランドとサンリオキャラクターパーク ハーモニーランドを運営し、「みんななかよく」の企業理念のもと、エンターテイメントを通じて新たな価値を提供しています。

一方、JERA Crossは、企業のGX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けたワンストップパートナーとして、再生可能エネルギー導入支援や脱炭素ソリューションを提供しています。親会社である株式会社JERAは、「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年までに事業からのCO₂排出量実質ゼロを目指しています。

今回の取り組みは、テーマパークという身近な場所から、未来に向けた環境への配慮が進んでいることを示しています。訪れる人々が楽しみながら、持続可能な社会の一員であることの意識を高めるきっかけにもなるでしょう。