福岡・天神にディープテック特化型イノベーション拠点が開設
2026年8月7日、福岡地所株式会社、九大OIP株式会社、TOPPAN株式会社の3社は、社会に大きな変革をもたらす可能性を秘めた「ディープテック」分野のイノベーション推進に向けた連携を開始しました。
この連携の中心となるのが、2026年9月1日に「天神ビジネスセンターⅡ」4階に開設されるディープテック特化型インキュベーション施設「Fukuoka Innovation Lab.Tenjin」(略称:FIL.Tenjin)です。この施設を拠点に、大学や研究機関、企業、行政が一体となり、ディープテックの社会実装を継続的に進める環境づくりを目指します。

ディープテックとは何か?社会を変える可能性を秘めた技術
「ディープテック」とは、特定の自然科学分野における研究成果から生まれた技術で、事業化や社会実装が実現すれば、国や世界が直面する経済社会課題の解決に大きな影響を与える潜在力を持つ技術を指します。例えば、宇宙開発、AI、半導体、エネルギー、ロボティクス、アグリカルチャー(農業)などがこの分野に含まれます。
これらの技術は、私たちの生活や社会のあり方を根本から変える可能性を秘めていますが、一方で実用化までには長い時間と多額の資金、そして専門的な人材が必要となるという課題を抱えています。
連携の背景:ディープテックが抱える課題を乗り越えるために
ディープテックは、その性質上、研究成果が社会で実際に使われるようになる「社会実装」までに長い年月を要します。また、研究と事業化の両方を理解し推進できる人材が不足していることや、長期にわたる研究開発を支える資金の確保も大きな課題となっています。
これらの課題は、一つの企業や機関だけでは解決が難しく、大学・研究機関・企業間の連携や、実証実験の場が不可欠です。今回の福岡地所、九大OIP、TOPPANの3社による連携は、こうした構造的な課題を乗り越え、ディープテックの成長を加速させることを目的としています。

「Fukuoka Innovation Lab.Tenjin」が提供する3つの支援
「Fukuoka Innovation Lab.Tenjin」では、ディープテック分野のスタートアップや研究機関を多角的に支援するための3つの柱を掲げています。
1. 研究シーズの事業化支援と実証・協業機会の提供
スタートアップや大学などが持つディープテック分野の「研究シーズ」(大きな成果が期待される研究の種)が、実際に事業として形になり、社会で活用されるよう支援します。具体的には、企業とのマッチング、共同研究の設計・推進、そして「PoC(概念実証)」と呼ばれる、新しいアイデアや技術が実現可能かどうかを検証するプロセスの実行支援を行います。さらに、行政とも連携し、実証や協業の機会を提供することで、実用化への道を拓きます。
2. コミュニティ形成および経営人材の確保
本施設を拠点として、ディープテックに関わる様々な関係者(ステークホルダー)間のコミュニティ形成を促進し、交流を活発化させます。また、スタートアップの成長に不可欠な経営人材の発掘・育成を支援し、次世代のイノベーションを担う人材の確保にも力を入れます。
3. 持続可能な資金循環の構築支援
研究開発の初期段階で活用できる助成金から、事業化フェーズでの「ギャップファンド」(研究開発と事業化の間の資金を埋めるための支援)など、スタートアップの成長段階に応じた資金調達の仕組みづくりを支援します。これにより、ディープテックが長期的な視点で研究開発を継続し、成長できる環境を整えます。
各社の役割:強みを活かした連携
この連携において、各社はそれぞれの強みを活かした役割を担います。
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福岡地所: 施設の運営主体として、コミュニティマネージャーを常駐させ、入居者支援や行政・地元企業との連携を主導します。また、実証・協業の場の確保や経営人材の発掘・育成を支援します。
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九大OIP: 九州大学をはじめとする大学や研究機関の「研究シーズ」を発掘し、事業化を支援します。研究者と企業をつなぐ「翻訳機能」として、共同研究やマッチング機会を創出。大学発スタートアップの成長に向けた資金支援や人材育成も推進します。
- 九大OIPによる直近の取り組み事例: https://ku-oip.co.jp/#missionsection
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TOPPAN: 福岡地所と共に施設運営を支援し、オープンイノベーションを推進します。同社が培ってきた幅広い産業ネットワークと事業開発ノウハウを活かし、企業・大学・スタートアップの連携を促進。イベントやワークショップの企画運営、事業化までの伴走支援、販路拡大までを一貫して推進し、交流と事業創出を後押しします。
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TOPPANによる直近の取り組み事例: https://toppan-conecto.com/
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関連リンク: https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2026/08/newsrelease260807_1.html
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今後の目標と未来への展望
3社はそれぞれの強みを掛け合わせることで、ディープテック分野のスタートアップが継続的に生まれ、成長していく環境を福岡に構築することを目指しています。これにより、業界全体の成長に貢献し、世界的な社会課題の解決につながる革新的な技術が福岡から生まれる未来がきっと描かれるでしょう。

「Fukuoka Innovation Lab.Tenjin」について
「Fukuoka Innovation Lab.Tenjin」は、「知識とアイデアの熱い交流から、革新的技術が光のように輝き生まれる拠点とし、福岡からアジア、そして世界へ発信する」というコンセプトを掲げた「インキュベーション施設」(スタートアップの育成支援を行う施設)です。宇宙、AI、半導体、エネルギー、ロボティクス、アグリカルチャーなどのディープテック分野(ライフサイエンス領域を除く)に特化し、スタートアップの事業化に伴走支援を行います。
この施設は、2026年1月に開業したディープテック分野(ライフサイエンス領域)に特化した「Fukuoka Innovation Lab.九大病院」に続く2拠点目です。これら2つの拠点が連携することで、九州・福岡発のディープテック・エコシステムの形成を強力に後押しします。

施設概要
| 施設名称 | Fukuoka Innovation Lab.Tenjin(略称:FIL.Tenjin) |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県福岡市中央区天神一丁目10番10号 (天神ビジネスセンターⅡ内) |
| 所在階 | 4階 |
| アクセス | 福岡市地下鉄空港線「天神」駅地下直結 西鉄天神大牟田線「福岡(天神)」駅徒歩約3分 |
| 施設面積 | 約495㎡(約150坪) |
| 施設開業時期 | 2026年9月1日 |
| 運営 | 福岡地所株式会社 |
| 公式ウェブサイト | https://fil.tenjinbc2.jp |




