宇宙の未来を拓く、北大発スタートアップLetaraが革新的な推進機開発で追加投資を獲得

固体プラスチック燃料で宇宙輸送に革新を

Letaraは、北海道大学から生まれたスタートアップ企業であり、日本の宇宙開発を担うJAXA(宇宙航空研究開発機構)がその技術力や将来性を認め、連携している「JAXAパートナースタートアップ」でもあります。同社が開発しているのは、宇宙機用の「ハイブリッド化学推進機」です。これは、固体燃料と液体酸化剤を組み合わせたロケットのエンジンで、従来の液体燃料ロケットよりも安全性が高く、再点火もできるという特徴があります。

この推進機の最大の特徴は、燃料に固体プラスチックを使用する革新的なアプローチです。これにより、高い安全性に加え、コスト効率の良さ、そして複数回の再点火が可能になるというメリットが生まれます。近年、人工衛星や宇宙輸送機の打ち上げが世界的に増加しており、宇宙空間での移動手段に対するニーズも高まっています。Letaraの技術は、このような背景の中で、今後の宇宙輸送インフラを支える重要な技術となることが期待されています。

NEDO支援事業での進捗と将来性

Frontier Innovationsのファンドが2025年にLetaraへ初めて出資して以降、Letaraは目覚ましい進捗を見せています。特に、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する、画期的な科学技術を基盤としたスタートアップ企業を支援する「ディープテック・スタートアップ支援事業」において、事業開発の初期段階(STSフェーズ)から、より具体的な製品やサービスを開発・検証する段階(PCAフェーズ)へとステージを進めました。

事業面では、民間企業だけでなく政府機関からも案件を受注するなど、その技術への期待と実用化に向けた動きが加速しています。これらの出資後の進捗が評価され、今回の追加投資へとつながりました。

Frontier Innovationsは、JAXAを主要な出資者(アンカーLP出資者)として連携し、宇宙関連や先端技術(ディープテック)を持つスタートアップ企業の成長を後押ししています。創業初期から事業立ち上げ段階(シード・アーリーステージ)の技術ベンチャー企業を中心に、資金提供だけでなく経営支援(ハンズオン投資)も積極的に行い、Letaraの事業成長と革新的な宇宙推進技術の社会実装を支援していく方針です。