XPRIZE Healthspanとは?「人間を10歳若返らせる技術」を競う国際舞台
XPRIZE Healthspanは、米国のXPRIZE財団が主催する、賞金総額1億100万米ドルの国際コンペティションです。その壮大なテーマは「人間を10歳若返らせる技術」。具体的には、50歳から80歳のヒトの筋力、認知機能、免疫機能を、1年以内の介入で最低10年(目標は20年)若返らせる方法の実証を競います。2023年に開始され、2030年に最終審査でグランプリが決定します。

世界58か国から600を超えるチームが参加する中、TIME TRAVELER株式会社が決勝に進むTOP10に選ばれたことは、その技術とアプローチが国際的に高く評価された証と言えるでしょう。
XPRIZE Healthspanに関する詳細はこちらをご覧ください。
https://www.xprize.org/prizes/healthspan
パセリ由来エクソソームの可能性:身近な植物が健康寿命延伸の鍵に
TIME TRAVELER株式会社の研究は、東京大学定量生命科学研究所の研究成果を基盤としています。彼らが着目したのは、可食植物や藻類由来のエクソソームです。今回は、食経験のあるパセリから得られるエクソソームを含むサプリメントを用いて、ヒトを対象とする臨床試験を実施しました。

医薬品開発が有効性と安全性を段階的に確かめながら進むのに対し、同社は植物由来のエクソソームサプリメントという、より身近なアプローチで健康寿命の延伸を目指しています。このアプローチが準決勝段階の臨床試験で評価され、決勝進出につながったことは、今後のヘルスケア分野に新たな可能性を示すものとして注目されます。
この臨床試験の詳細は、UMIN試験ID「UMIN000059942」で登録されています。
https://center6.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000068173
東京大学との強力な連携で研究を推進
TIME TRAVELER株式会社は、東京大学産学協創推進本部スタートアップ推進部の支援を受ける東京大学関連スタートアップです。東京大学南研究棟アントレプレナーラボに研究開発拠点を置き、遺伝子組換え実験に対応した環境や、事業化に向けた助言など、多岐にわたる支援を受けています。
また、老化抑制の仕組みの解析には、タンパク質の構造解析で世界的な実績を持つ東京大学大学院理学系研究科の濡木 理教授の研究チームが参画しており、有効成分が細胞に働きかける仕組みを構造生物学の手法で解析しています。大学の研究力を背景に、科学的根拠に基づいた技術開発が進められています。
今後の展望:2029年までの決勝臨床試験と社会実装へ
TIME TRAVELER株式会社は今後、2026年から2029年にかけて実施される決勝の臨床試験に臨みます。この期間を通じて、筋力・認知機能・免疫機能の10年以上の若返りという目標の実証を目指すことになります。そして、2030年のグランプリ発表へとつながります。
同社は、老化関連疾患を対象とする医薬品開発も並行して進めており、異なる性質を持つ2つの事業がXPRIZE Healthspanで評価されました。東京大学との連携を継続し、健康寿命の延伸に資する技術の確立と、その社会実装を通じて、多くの人々の健康な未来に貢献していくことが期待されます。
TIME TRAVELER株式会社に関する情報はこちらをご覧ください。


