三重県四日市市で自動運転EVバスの新たな実証実験がスタート!未来の都市交通を支える技術に迫る

中央通りの未来を拓く、自動運転EVバス

この実証実験の目的は、単に自動運転技術そのものを試すだけではありません。近鉄四日市駅からJR四日市駅を結ぶ中央通りにおいて、移動の利便性を高め、人々が街を回遊し、立ち寄りたくなるような環境を創り出すことを目指しています。

夜の都市を走る自動運転シャトルバス

今回の実証実験では、これまでの経験から得られた知見を活かし、さらに踏み込んだ検証が行われます。特に注目すべきは、自動運転EVバスが自ら信号交差点の通行を判断する技術や、乗降場から本線へ安全に合流する後方検知システムです。これにより、よりスムーズで安全な運行が期待されます。また、夜間や夏季の高温環境下での運行検証も行われ、実際の多様な環境での安定稼働に向けたデータが収集されます。乗車方法においても、スマートフォンで利用できる電子チケットの試験導入が進められ、将来的な利便性向上が図られます。

各社の連携で実現する、未来の交通インフラ

今回の実証実験では、各社がそれぞれの専門性を活かして協力しています。

マクニカは、自動運転EVバスの運行準備から運営、そして効果検証までを一貫して担当します。中央通りの賑わいを創出するため、車内モニターを活用したコンテンツ放映など、利用促進のための取り組みも実施されます。

三重交通と三岐鉄道は、遠隔運行監視の役割を担います。マクニカ製の遠隔運行管理システム「everfleet2」(エバーフリートツー)を活用し、自動運転EVバスの運行状況をリアルタイムで確認します。将来的には、一人の遠隔監視者が複数の車両を同時に管理できるようになり、交通分野における担い手不足という社会課題の解決に貢献することを目指しています。

リモート制御センター

KDDIは、自動運転EVバスが安全かつスムーズに走行できるよう、安定した通信環境の構築と提供を行います。自動運転には、車両とシステム間のリアルタイムな情報共有が不可欠であり、通信技術がその基盤を支えます。

地域とのつながり、そして未来へ

実証実験に先立ち、大四日市まつりでは自動運転EVバスの展示が行われ、地域住民が車両を身近に感じる機会が設けられました。さらに、次世代を担う子どもたちとの接点づくりの一環として、四日市市の「こどもみらいクーポン事業 おためし版」と連携し、ポイント付与も実施されています。

夕暮れ時の屋外イベントで、多くの人々が集まる中に自動運転バス

本実証実験で得られた知見は、四日市市および関係事業者と連携し、自動運転EVバスの定常運行実現に向けた検討に活かされます。これにより、地域の回遊性向上と賑わい創出につながる、持続可能な移動サービスの構築が期待されます。

実証実験の概要

  • 実施日程:2026年8月5日(水)~10月4日(日) ※月・火曜日を除く。

  • 運行時間

    • 12時30分~16時13分(7便/水・木・金・土・日曜日)

    • 19時30分~21時21分(4便/木・金・土曜日)

  • 車両:自動運転EVバス「EVO3」(Navya Mobility社製) ※1台運行

    • 自動運転EVバス「EVO3」は、電気で動く自動運転シャトルバスです。1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能で、乗車定員は12名(今回の実証実験では9名)です。最高速度は18km/h程度で、自動運転レベル4対応の車両ですが、本実証実験では安全のため「レベル2」で運行されます。自動運転レベル2は、システムが車両の縦方向(加減速)と横方向(操舵)の両方を制御しますが、ドライバーが常に監視し、必要に応じて操作を引き継ぐ必要がある段階を指します。
  • 走行ルート:近鉄四日市駅東~市役所~JR四日市駅(片道約1km)

  • 乗車方法:電子チケット(事前予約不要)または紙の乗車券

    • 電子チケットは、事前に専用アプリのダウンロード・利用登録が必要です。

四日市市での自動運転実証実験の概要ポスター

関連情報

株式会社マクニカについて

マクニカは、半導体やサイバーセキュリティを核に、最先端テクノロジーを総合的に提供するサービス・ソリューションカンパニーです。AIやIoT、自動運転など、多様な分野で最新技術の発掘から提案、実装までを手掛けています。