SkyDrive、りそなアセットマネジメントから資金調達──「空飛ぶクルマ」の2028年商用化へ加速

「空飛ぶクルマ」が切り拓く未来の移動

「空飛ぶクルマ」とは、電動化や自動化といった最新の航空技術、そしてヘリコプターのように垂直に離着陸できる運航形態によって実現される、次世代の空の移動手段です。海外では「Advanced Air Mobility(AAM)」や「Urban Air Mobility(UAM)」とも呼ばれ、利用しやすく持続可能な移動インフラとして期待されています。国土交通省の定義によると、この革新的なモビリティは、私たちの移動のあり方を大きく変える可能性を秘めています。

「クロスオーバー投資」が支える成長

今回の資金調達は、「クロスオーバー投資」という手法で行われました。これは、主に上場株式を運用する機関投資家が、まだ上場していない(IPO前の)成長企業に対して出資を行う投資方法です。上場前後の垣根を越え、未上場期から上場後にかけて企業価値の向上を中長期的に支援することを目的としています。りそなアセットマネジメントのような大手金融機関がこの投資を行うことは、SkyDriveの将来性が高く評価された結果であり、同社の成長にとって大きな推進力となります。

この投資の背景には、2026年7月に閣議決定された政府の「日本成長戦略」があります。この戦略では、航空・宇宙分野をはじめとする次世代産業基盤の構築や、グローバル市場獲得への取り組みが国家戦略の重要施策として位置づけられています。「空飛ぶクルマ」産業は、まさに「日本発の新産業育成」と「世界的競争力を持つイノベーションの創出」を推進する中核領域として、官民で社会実装への動きが加速している状況です。

2028年の商用サービス開始へ

SkyDriveは、2028年の商用サービス開始を目指し、開発を加速させています。具体的には、航空機の安全性を示す「型式証明」の取得、大量生産に向けた「量産体制の構築」、そして「持続的な企業価値の向上」に向けた開発および事業基盤の強化を一層進めていくとのことです。

りそなアセットマネジメントの井浦広樹氏は、新産業育成が日本社会にとって極めて重要な課題であるとし、SkyDriveのミッションとビジョンに共感し、クロスオーバーファンドとして長期的な支援を通じて、新産業育成とより良い社会の実現を期待しているとコメントしています。

SkyDriveの代表取締役CEOである福澤知浩氏は、上場株式投資のプロフェッショナルであるりそなアセットマネジメントからの初のクロスオーバー投資を大変心強く、光栄に感じていると述べ、期待に応えるべく、2028年のサービス開始とその先の成長に向けて、安全かつ確実な開発と社会実装に取り組んでいくと語っています。

SkyDriveのこれまでの歩み

SkyDriveは2018年7月に設立され、愛知県豊田市を主拠点に活動しています。これまでに、2020年には日本で初めて公開有人飛行試験に成功し、2025年には大阪・関西万博でのデモフライトも実施しました。現在は静岡県磐田市のスズキグループの工場で製造を開始しており、着実に「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて歩みを進めています。

「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」というミッションを掲げ、「日常の移動に空を活用する」未来の実現を目指しています。