近畿大学大学院が「第14回院生サミット」を開催 – 複雑な社会課題に挑む知の結集と未来のキャリア支援

近畿大学大学院が「第14回院生サミット」を開催

近畿大学大学院は、2026年8月29日(土)に東大阪キャンパスで「近畿大学大学院 第14回院生サミット」を開催します。今年のテーマは「KINDAIの知を結集し複雑化する社会に挑む~知の社会実装がもたらす持続可能な社会の実現~」。全国のキャンパスから集まった大学院生たちが、日頃の研究成果を発表し、意見交換を通じて未来を担う若手研究者・技術者の育成を目指します。

ポスターセッションの様子

分野横断で社会課題に挑む「知の社会実装」

今回のサミットでは、医療・創薬、環境・エネルギー、情報・AI、都市・建築、制度・経済、文化・コミュニケーションなど、多岐にわたる7つの「分野横断院生シンポジウム」が開催されます。口頭発表46演題、ポスター発表175演題が予定されており、異なる専門分野の大学院生がそれぞれの研究内容や考え方を共有します。この取り組みは、研究成果を実際の社会課題の解決に結びつける「知の社会実装」の意識を高めることを目的としています。

「知の社会実装」とは、大学などで生まれた研究の成果や新しい技術が、単なる学術的な発見にとどまらず、実際に社会で利用され、人々の生活や産業に役立てられることを指します。複雑化する現代社会において、一つの専門分野だけでは解決が難しい課題が増えています。多様な視点と知識を組み合わせることで、より効果的で持続可能な解決策が生まれることが期待されます。

大学院生の未来を拓く「キャリアパスセミナー」を初開催

今回のサミットでは、初の試みとして大学院生の進路設計を支援する「キャリアパスセミナー」が実施されます。大学院生や博士研究員を対象に、自身の研究経験や専門性を生かしたキャリアについて考える機会を提供します。株式会社アカリクの担当者を講師に招き、博士人材を取り巻くキャリア環境や多様な進路選択について講演が行われるほか、個別のキャリア相談も実施されます。これは、高度な専門知識を持つ人材が社会でより活躍するための具体的な道筋を示す、画期的な取り組みと言えるでしょう。

再生生物学が切り拓く、未来の再生医療

特別講演には、京都大学名誉教授で文化功労者でもある阿形清和氏が登壇し、「再生生物学が切り拓く再生医療」と題して講演を行います。阿形氏は、イモリやプラナリアといった高い再生能力を持つ生物の仕組みを分子・細胞レベルで解明する研究の第一人者です。

講演では、

  • 再生能力を持つ生物から、組織や器官がどのように再生するかの原理を理解する。
  • 再生できない生物と再生できる生物の違いを明らかにする。
  • 遺伝子操作などによって、再生が停止しているステップを乗り越え、再生できない生物を再生可能にした実例を紹介する。

といった内容が語られる予定です。これらの研究はまだ基礎研究の段階ですが、将来的に、病気や事故で失われた人体の組織や臓器を再生させる「再生医療」に、全く新しいアプローチをもたらす可能性を秘めています。私たちの体を修復する医療の未来が、この研究から大きく変わるかもしれません。

開催概要

    • 日時: 令和8年(2026年)8月29日(土)11:15~20:15

    • 場所: 近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール 他

    • 対象: 近畿大学大学院全研究科、全学部生、教職員、近畿大学附属高等学校生徒(約300人)

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