名城大学が中学生向け科学講座「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催 – こころの薬開発の最前線を体験

「こころの不調に効くくすり」をテーマに講義

今回のテーマは「【回覧】こころの不調に効くくすりを探しています!」でした。講義では、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)といった「こころの病気」がどのような仕組みで起こるのかが丁寧に解説されました。さらに、新しい治療薬がどのような研究を経て開発されるのかについても紹介され、参加者は普段知ることのできない医薬品開発のプロセスに触れることができました。

実験室での講義風景

薬学部生とともに実験を体験

講義に続いて、間宮准教授が実験動物の取り扱い方や薬の投与方法、行動実験の進め方について、動画を交えながら分かりやすく説明しました。その後、薬学部4年生・5年生の学生がティーチング・アシスタント(TA)として参加者をサポート。参加者は、研究室で実際に使われている器具を用いて、薬の効果を評価する「オープンフィールド試験」(実験動物の自発的な活動性や探索行動を評価する行動実験)や「強制水泳試験」(実験動物の抑うつ様行動を評価する行動実験)といった実験を体験しました。

ラットモデルを使った指導風景

さらに、実験で得られたデータを集計・グラフ化し、その結果をもとに「本当に薬が効いているのか」を考察するなど、研究者と同じプロセスでデータを解析する体験にも挑戦。科学的な思考力と分析力を養う貴重な機会となりました。

研究の面白さと大切さを学ぶ

まとめの講座では、「研究とは、失敗を積み重ねながら新しい発見につなげていく営みであること」や、「基礎研究が将来の新しい治療薬の開発につながること」が紹介されました。参加した中学生からは、「実際に実験ができて楽しかった」「薬ができるまでには多くの研究が必要だと分かった」「将来、研究者という仕事にも興味を持った」といった感想が寄せられ、科学研究への関心を深めた様子がうかがえます。

学生がマウスを使って実験している風景

修了証を授与し、未来へのメッセージ

講座の最後には、間宮准教授から受講者一人ひとりに修了証が手渡されました。間宮准教授は「大学や研究機関では、さまざまな分野で日々研究が行われています。この『ひらめき☆ときめきサイエンス』をきっかけに、将来学んでみたいことや挑戦してみたい研究に出合ってくれたらうれしいです」と参加者にメッセージを送り、講座を締めくくりました。

修了証授与の風景

名城大学は今後も、研究成果を地域社会へ還元するとともに、未来を担う子どもたちに科学の楽しさや研究の魅力を伝える活動を積極的に推進していく方針です。今回の体験が、参加した中学生たちの将来の進路選択や科学への興味を深めるきっかけとなることでしょう。