エネルギー地産地消型エッジ・データセンターの実現へ
SCSが目指すのは、「エネルギー地産地消型エッジ・データセンター」という新しいデータセンターの形です。「エッジ・データセンター」とは、データを処理する場所(エッジ)に近い場所に設置される小規模なデータセンターのこと。これにより、データ通信の遅延を減らし、セキュリティを高めることができます。
このシステムでは、地域で得られるクリーンエネルギーをその場で利用することで、大規模な送電網への依存を減らし、電力購入コストの負担なく運用することが可能になります。さらに、停電時にも運用を継続できるため、「BCP(事業継続計画)」の向上にも貢献します。SCSは、2027年4月からの市場導入に向けて、現在実証システムの開発に取り組んでいます。
開発システムの主な特長
1. クリーンエネルギーの多段階活用で低コスト・省CO2とBCP強化
開発中の熱電併給システムには、主に2つのタイプがあります。
- 水力エネルギー活用型: 水力発電で得られたグリーン電力でサーバーを動かし、発電後の冷たい水をサーバーの冷却に利用します。電力と冷熱を同時に、しかもクリーンな形で供給できるのが特長です。

- 未利用熱エネルギー活用型: 地熱・温泉熱やバイオマスを燃焼した熱、工場や廃棄物処理場から出る「廃熱」を利用して発電します。発電後に残る蒸気や温水を「吸収式/吸着式冷凍機」という特殊な機械で冷水に変え、サーバー冷却に活用します。この「多段階活用」により、エネルギーを無駄なく利用できます。

どちらのタイプも、再生可能エネルギーや未利用廃熱から得られるカーボンニュートラルな電力で、空冷・液冷・液浸といった様々な冷却方式のサーバーを稼働させます。発電後の排水や廃熱をさらに有効活用して冷却を行うことで、電力系統に頼らず、設置場所でエネルギーを「地産地消」し、停電時にも長期的な運用が可能になります。
2. 量産技術の組み合わせで汎用性と低コスト化を実現
このシステムは、すでに広く普及している発電システム(水力、バイオマス、地熱、廃熱利用など)や、熱を冷熱に変える「吸収式/吸着式冷凍機」といった既存の技術を組み合わせて最適化されています。SCSはこれに独自の「蓄熱制御供給システム」をAIで開発・組み込むことで、早期の実用化と工期短縮、低コスト化を目指します。
さらに、このシステムは、新たな設置だけでなく、既存の再生可能エネルギー発電所の改修や、施設・工場への後付け(レトロフィット)にも対応できます。これにより、出力抑制を受ける再生可能エネルギーの有効活用や、FIT(固定価格買取制度)期間終了後の発電所の活用、工場での生成AI活用による操業最適化など、都市部から地方まで様々なニーズに応じたエッジ・データセンターソリューションを提供できるとのことです。

今後の展開
SCSは今後、特許技術を活かした「クリーンエネルギー活用型熱電併給システム」の製品化に向けて、「水力エネルギー活用型」と「未利用熱エネルギー活用型」それぞれの実証サイト調査・選定と実証機の開発を並行して進めます。発電設備や冷却システムなどの事業者と連携し、多様な再生可能エネルギーや未利用熱の特性に応じたエッジ・データセンター用熱電併給システムの開発と導入を推進していく方針です。
将来的には、国内外のデータセンター事業者や、エッジ・データセンターで生成AI活用を進める企業との連携を通じて、クリーンエネルギーを活用したクラウドサービス「Green Cloud®」やエッジコンピューティング「REDGE®」の実現と普及拡大を目指しています。
このプロジェクトの詳細は、2026年9月9日から11日に幕張メッセで開催される「CCUS EXPO(第2回 CO2の分離・回収・利用・貯蔵 技術展)」のSCS展示ブースで紹介される予定です。

Solution Creators株式会社について
Solution Creators株式会社は、国内外で未利用・未開発の再生可能エネルギーや地域資源を地産地消することで、新たなDX(デジタルトランスフォーメーション)産業やGX(グリーントランスフォーメーション)産業を振興するソリューションを提供しています。クリーンエネルギーを活用するエッジコンピューティング技術や、二酸化炭素の分離回収・固定化・有効活用を行うCCUS技術を活かし、持続可能な社会の実現に貢献しています。
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法人名称: Solution Creators株式会社
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所在地: 東京都港区芝5丁目36番4号 札の辻スクエア9階
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主な事業内容: クリーンエネルギーの地産地消によるエッジコンピューティングやCO2の分離回収・固定化・有効活用(CCUS)に関する地域連携型事業の共創実施



