企業向けレゴ®シリアスプレイ®研修を提供する株式会社クック・ビジネスラボが、2021年から2026年にかけて実施した研修の参加者アンケート結果を公表しました。最も注目すべき知見は、研修の満足度がレゴブロックの使いやすさではなく、ファシリテーターによる「対話の設計と進行」に大きく左右されることが、数値で実証されたことです。
満足度で0.89点の差、「進行の分かりやすさ」が圧倒的に高い評価
直近の2026年3月から7月に実施した研修4件の参加者83名の事後アンケート結果では、ファシリテーターの進行の分かりやすさが5点満点中4.67点を記録しました。回答者の95%が「4」以上と評価しています。
一方、レゴブロックで自分の考えを表現しやすくなったかという項目は3.78点にとどまりました。同じ83名が両方の質問に答えた上での差は0.89点です。「4」以上と答えた割合でも、進行の分かりやすさは95%に対し、ブロック操作の項目は64%と31ポイント上回っています。
研修全体の満足度は4.51点で、新しい気づき・学びがあったかという項目は4.33点でした。この結果は、体験型研修で一般的に語られてきた「ツールを配れば全員が発言しやすくなる」という前提を覆すものです。
参加者の自由記述にも同じ傾向が表れています。「レゴでの表現自体は少し難しく感じましたが、普段の業務では得られない対話の機会があり、多くの気づきが得られました」との回答が複数寄せられました。
3年で164件・101社に実施、大手企業が新規取引先の65%を占める
集計期間である2023年9月から2026年8月の3年間で、クック・ビジネスラボは延べ164件・101社に研修を実施しました。リピート率は約80%に達しており、継続受託の実績は堅調です。
特に注目すべきは、新規取引先の構成が変わったことです。直近1年(2025年9月~2026年8月)に加わった23社のうち、15社(65%)が大手・グローバル企業でした。総合商社・商社系が4社、製薬・ヘルスケアが4社、IT・通信が4社など、経営課題が複雑で対話の質が問われる業界が中心です。同じ1年のうちに総合商社2社と大手製薬3社が新規導入を決めており、単純な件数増加ではなく、顧客企業の規模と経営層が上がっていることが明らかです。
企業向け研修市場で「組織変革支援」への投資が加速
こうした動きの背景には、企業研修市場全体の構造変化があります。矢野経済研究所の調査によれば、企業向け研修サービスの2025年度市場規模は前年度比3.7%増の6,075億円です。その中で、注目領域の一つとして「組織変革支援サービス」が挙げられています。
人的資本の情報開示が2026年の府令改正で次段階に入ることに伴い、組織風土やエンゲージメントへの投資は企業の経営課題として一層重要性を増しています。対話型・参加型の研修は、組織変革の手段として認識されるようになってきたわけです。
しかし発注側の企業人事の立場から見ると、研修会社の選定は難しいのが実情です。各社が掲げる効果の根拠や、参加者の実感を数値で示している例は多くありません。同社が今回、自社にとって不利な数値も含めてアンケート結果を公開した理由は、「判断の材料が乏しい」という業界の課題に応えるためです。
「短さは制約ではなく設計」、作品づくりに5~10分に絞る理由
なぜ対話の設計と進行が、ツール操作の習熟度を上回る評価を得るのか。代表取締役の森琢也は、研修ごとの緻密な事前設計にあると指摘しています。同社は顧客企業への丁寧なヒアリングを行い、参加者に投げかける問いの文言まで各社に合わせてデザインしているとのことです。
特に工夫されているのは、レゴブロックで作品をつくる時間の長さです。同社は意図的に5分から10分程度に絞っています。森琢也は「時間をかけるほど、人は答えを頭で組み立ててしまう。考え込む前に手を動かしていただくことで、ご本人も自覚していなかった考えが出てくる」と述べています。
研修後に個別にヒアリングすると「もっとうまく表現したかった」「さらに時間をかけて作り込みたかった」という声が多く上がるとのことです。しかし森琢也は「短さは制約ではなく、設計だ」と明確に位置付けており、作品の完成度よりも「その作品をきっかけにどんな対話が生まれたか」に目を向けることが重要だと強調しています。
相談から実施まで通常2~4週間、費用は半日プログラムで30~35万円
同社の研修は3名からの少人数実施から200名以上の大規模実施に対応しています。実施時間の目安は、半日プログラムが3~4時間、1日プログラムが6~7時間です。問い合わせから通常2~4週間のリードタイムで実施可能です。
費用は、最小構成(10名前後・2~3時間)が200,000円(税別)から始まります。半日プログラム(3~4時間・20名前後)の実勢価格は300,000~350,000円(税別)、1日プログラム(6~7時間・20名前後)は400,000~450,000円(税別)です。レゴ教材の送料は別途、首都圏以外での実施は交通費・宿泊費が実費となります。
この記事のポイント
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レゴシリアスプレイ研修の満足度は「ファシリテーターの進行」に左右される。ブロック操作の習熟度との評価は0.89点差
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大手・グローバル企業が新規受託の65%を占め、経営課題解決型の研修需要が高まっている
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企業向け研修市場で「組織変革支援」が注目領域。人的資本情報開示の制度化が背景
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作品づくり時間を短く制限することで、思考を固める前に創発的な対話を引き出す設計
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リピート率約80%の実績は、対話設計の質が継続的に評価されていることを示す
引用元:レターリリース

