廃棄物を新たな資源へ変革:Gabなど4社共同プロジェクト「.Garbon」がForbes JAPAN Xtrepreneur AWARD 2026を受賞

廃棄物を新たな資源へ変革:Gabなど4社共同プロジェクト「.Garbon」がForbes JAPAN Xtrepreneur AWARD 2026を受賞

リサイクルが難しいとされてきた廃棄物が、最新の技術と企業の連携によって新たな価値を持つ素材や製品へと生まれ変わる──。株式会社Gab(ガブ)が推進する新循環ソリューション「.Garbon(ガーボン)」の取り組みの一つである4社共同プロジェクトが、「Forbes JAPAN Xtrepreneur AWARD 2026」において、環境再生に貢献するプロジェクトに贈られるリジェネレーション賞を受賞しました。

このプロジェクトは、株式会社Gab、株式会社大木工藝、共和ライフテクノ株式会社、株式会社オカムラが連携し、廃棄物の削減、資源循環率の向上、そして脱炭素社会の実現を目指す、革新的な資源循環モデルの構築に挑戦しています。

リサイクル困難な廃棄物に新たな「出口」を

製造現場では、複数の素材が複合されているなどの理由で、既存のリサイクル方法では処理が難しい廃棄物が大量に発生しています。これらの廃棄物は、これまで焼却や埋め立てに頼らざるを得ない状況でした。

株式会社Gabは、「Garbage Breakthrough(ゴミ問題の打開策)」を掲げ、こうした廃棄物に新たな循環の道筋を見出すべく活動してきました。その中で注目されたのが、株式会社大木工藝が長年培ってきた独自の「炭化(たんか)技術」です。

炭化とは、有機物を無酸素状態で加熱・熱分解することで、炭素を主成分とする炭化物へと変換する技術です。この方法は、廃棄物を燃焼させる場合に比べて二酸化炭素(CO₂)の排出量を大幅に抑えながら、さまざまな機能性を持つ炭素素材を取り出すことができます。これは、従来の廃棄物処理方法と比較して、環境負荷を大きく低減できる点で画期的です。

資源循環を真に成立させるためには、単に廃棄物を炭化物に変えるだけでなく、その炭化物を実際に使われ続ける素材や製品へとつなげる「出口」を確保することが不可欠です。

そこで今回、炭化、素材化、製品化という異なる分野の専門技術を持つ4社が連携しました。廃棄物から生まれた炭化物を人工皮革へと展開し、さらにオフィス家具として具体的な製品にすることで、廃棄物に新たな価値を与え、社会の中で継続的に利用される循環モデルを構築しています。

「.Garbon」は、このような廃棄物と、それを活用する技術、新しい素材、そして最終製品を結びつけ、持続可能な資源循環を実現するためのソリューションです。

4社の専門性を結集した資源循環モデル

今回のプロジェクトでは、各社がそれぞれの強みを持ち寄り、廃棄物の炭化から素材化、製品化までの一連のプロセスを実現しています。

廃棄物からオフィス家具への循環プロセス

  • 株式会社Gab: リサイクルが難しい廃棄物を新たな素材・製品へとつなぐ新循環ソリューション「.Garbon」を展開し、炭化から素材化、製品化までの事業全体を設計・推進しています。

  • 株式会社大木工藝: 長年の実績を持つ独自の炭化技術により、リサイクル困難な廃棄物を活用可能な炭化物へと変換。多様な廃棄物に対応できる技術力で、資源循環の起点となります。

  • 共和ライフテクノ株式会社: 人工皮革製造で培った高度な素材加工技術を活かし、大木工藝が生み出した炭化物を配合した「.Garbonレザー」を製造。人工皮革としての品質を保ちながら、炭化物を高付加価値な素材へと昇華させています。

  • 株式会社オカムラ: オフィス家具メーカーとしての製品開発力を駆使し、「.Garbonレザー」を活用したオフィス家具を製作。耐久性、品質、デザイン性を兼ね備えた製品として社会に提供することで、資源循環の社会実装を担っています。

Forbes JAPAN Xtrepreneur AWARD 2026 リジェネレーション賞を受賞

この画期的な共同プロジェクトは、「Forbes JAPAN Xtrepreneur AWARD 2026」においてリジェネレーション賞を受賞しました。

Forbes JAPAN Xtrepreneur AWARD 2026ロゴ

「Forbes JAPAN Xtrepreneur AWARD」は、企業が培ってきた技術やノウハウといった資産を、業界や組織の垣根を越えて組み合わせることで、一社では生み出せない大きな社会的インパクトを生み出す「共創プロジェクト」に光を当てるアワードです。「日本発・グローバル」「インパクト」「意外性」という観点から評価が行われ、今回のプロジェクトはその革新性と社会貢献性が高く評価されました。

株式会社Gabの代表取締役CEO山内萌斗氏は、「社会課題は、連立方程式のようなもの。一社だけでは解けない難題だからこそ、異なる企業の技術や強みを掛け合わせ、新たな解決策を生み出していくことが必要」と語り、今回の受賞を、各社が連携して社会課題解決に取り組む姿勢が評価されたものとして喜んでいます。さらに、「ゴミという概念そのものがなくなる世界」を目指すという壮大なビジョンも示されました。

新循環ソリューション「.Garbon」が描く未来

「.Garbon」は、リサイクルが難しい有機系廃棄物を、無酸素環境で熱分解する炭化技術によって炭化物へと変換するソリューションです。生成された炭化物は、人工皮革だけでなく、建材、黒色顔料・インクなど、実に多様な素材として活用できます。

.Garbonのビジネスモデル

.Garbonの製品展開

これにより、企業や自治体は廃棄物量、CO₂排出量、そして廃棄にかかる費用を削減できると同時に、資源循環率の向上や新たな価値の創出が期待できます。例えば、人工皮革であれば消臭・抗菌といった機能性を付与でき、建材であれば調湿効果を高めるといった具体的なメリットが生まれます。

このプロジェクトは、単に廃棄物を処理するだけでなく、それを新たな資源として活用し、社会に役立つ製品へと転換させる挑戦です。各社の専門技術が結集することで、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となることでしょう。

「.Garbon」に関心のある企業や自治体は、以下のリンクから詳細を確認し、問い合わせが可能です。